インスタグラム、アップの前に「著作権への意識」を。弁理士さんに聞いてみた

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自分の見たこと、感じたことを写真で発信できるInstagram(インスタグラム)。一般人から有名人まで、アクティブユーザー数は世界で月間1.5億人とも言われる巨大サービスです。写真に詳しく無い人でもエフェクトをかけておしゃれな写真に仕上げることが出来て、気軽に使えるのが良いですよね。

しかし、“気軽”の裏側にはリスクも潜んでいることに気をつけなくてはなりません。

写真をアップする際、どのようなことに気をつければよいのでしょうか? 今回は知的財産などに詳しい弁理士の亀崎伸宏先生に解説していただきました。

 

■まずは“著作物”への意識を高めよう

「他人の著作物が写っている写真をインスタグラムで勝手にアップしますと、複製権や公衆送信権等の著作権を侵害するとして罰せられることがあります」

亀崎氏は語ります。そもそも“著作物”とはどういったものを差すのでしょうか。

「そもそも著作物とは、“思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの”のことですが、子供が描いた絵画等、芸術的価値が低いものであっても著作物であることに違いはありませんので、何が著作物であるかの判断が必要になります。

一方で、著作権による保護期間(例えば、著作者の死後50年を経過するまでの間)が経過した後の著作物であれば、著作権の問題は生じません。

例えば、西暦1500年頃に創作されたミケランジェロの『ダビデ像』が写っている写真については、インスタグラムで自由にアップすることができます」

展覧会や美術館での写真アップは気を配る必要がありそうです。ただし次のように例外もあるとのこと。

「また、他人の著作物がたまたま写り込んでしまった場合や、一般に開放されている屋外に恒常的に設置されている美術の著作物(例えば、東京のサザエさん通りに設置されている「サザエさん一家の銅像」)が写っている場合は、例外として、著作権が問題とならないこともあります。

ただし、著作者の意に反して写真に落書き等を行い、著作物の同一性が失われた場合には、著作権の一つである“同一性保持権”を侵害するとして罰せられることがあります」

「なお、著作権とは異なりますが、他人が写っている写真をインスタグラムで勝手にアップしますと、肖像権やパブリシティ権を侵害するとして罰せられることもあります」

人混みのなかついつい浮かれて写真をアップ。インスタグラムに限らず写真サービスを利用する際にはリスクがあることとして認識していきたいですね。

 

■個人よりペナルティが課せられる「法人」の違反

では実際、著作権に関する違反があった場合どの程度の罪になるのでしょうか?

「複製権や公衆送信権等を侵害してしまった場合、著作権者の告訴が前提となりますが、

「10年以下の懲役」、「1,000万円以下の罰金」又はその双方が処されることになります」

同氏は続けます。

「法人の従業員等の立場で侵害してしまった場合には、更に、法人に「3億円以下の罰金」が処されることになります。

同一性保持権を侵害した場合、著作者の告訴が前提となりますが、「5年以下の懲役」、「500万円以下の罰金」又はその双方が処されることになります。

法人の従業員等の立場で侵害してしまった場合には、更に、法人に「500万円以下の罰金」が処されることになります」

ここで問題となるのは、“著作者の申告”ベースということでしょうか。まとめサイトに見受けられる勝手な著作物の流用は、今後インターネットにおける表現活動での大きな議論のポイントになりそうです。

 

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【画像】

photo by : TORLEY

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