帰りにくい。雰囲気にながされない新入社員のための退社テクニック

0

4月に入り新入社員を迎える季節になりました。

初々しいスーツを身にまとい、やや緊張した面持ちはすぐに新入社員と分かります。

新入社員はまず会社に慣れることからスタート。毎朝同じ時間に起床して新しい人間関係、慣れない仕事に携わることは結構疲れます。仕事が終わったのであれば早々に帰宅したい日もありますよね。

今回は、上司や先輩社員の様子を眺めつつ退社のタイミングを見計らう新入社員のための退社のコツについて社労士の前川先生にお伺いしました。

8e59eb4aa29ce1b551b409bed0416068_s

【1】新入社員が退社するとき気をつけるポイントは?

「新人の自分が先輩より早く帰るのはどうなのか。」「周りがみんな残業をしているので帰りにくい。」――割とよく聞かれる言葉です。

今、時代の流れは時短の方向性にあるとはいえ、業務内容や職場風土によっては滞在時間が長くなってしまう職場も多くあります。

しかし、残業の理由が、みんなもしているから帰りにくいということであれば、無駄な時間でもあり、会社にとっても残業代というコストが発生するので、両者にプラスはありません。

でも、新人であるがゆえ、気を遣ってしまってなかなか帰りづらいのも事実。

では、どのようにすればスムーズに退社できるのでしょうか。

①業務の進捗状況や自分の予定を事前に報告する

先輩や上司に、事前に、「現在進んでいる●●については、本日の●時頃に提出できる予定です。本日の夜は●●の予定があるので、定時で失礼させていただきます」と伝えておいたり、帰宅の際に、「本日の業務は終了しました。お先に失礼してもいいですか」とひとこと声かけするようにしましょう。一番大切なのは、やるべきことがきちんとできていることです。

②周りへの配慮

退社時に、自分に手伝えることがないか、聞くようにしましょう。ないと言われれば、退社しやすくなります。自分の業務が終わったからさっさと退社するというより、周囲への気配りができる方が好印象です。

③積極的な姿勢

手伝えることがないか聞いた結果、仕事が与えられた場合は、積極的に行うようにしましょう。周囲への配慮もし、かつ責任感をもって業務に取り組めば信頼感が得られます。結果的に、定時で帰っても周囲が快く受け入れてくれる環境を自ら作りやすくなります。

 

【2】早々に退社したいのに、先輩に仕事を命じられた。そんなときの対処法はどのようなものがありますか。

先輩から命じられたその業務が必要な業務であるならば、指示に従う必要があります。

その結果、残業が発生してしまうのであれば、自分の現在抱えている仕事の進捗状況を伝え、残業することになる旨を伝えましょう。

その業務が当日に終わらせなければならないほど緊急なものではなく、残業が必要でない場合には、先輩から、「明日でいいよ」と言ってもらえることもあります。

その日どうしても定時で帰らなければいけない事情があるのなら、前もって先輩に、今日は定時で帰りたいということを伝えておくようにしましょう。

普段から先輩とよいコミュニケーションをとって、可愛がってもらい、どうしても残業ができない場合は頼るのもひとつです。

ただし、早々に退社したいといっても、帰宅準備は就業時刻が終わってからはじめて下さい。

027ef62d9b9aa876cec6a9c3c2e6502b_s

【3】仕事が終わらない!新入社員はどの程度、残業すれば良いのでしょうか。

新入社員には、残業が発生するような業務量を任せないのが通常です。

ですので、時間内に与えられた業務をこなし、残業することなく定時で退社した方が、上司の評価は高いかもしれません。

逆に、仕事がこなせず残業するとなると、残業代が発生することになります。

残業が多いことは、会社にとっては好ましくありません。

残業が発生してしまう場合、残業をしていいか、残業をする必要があるか上司に聞くようにしましょう。

法律上、労働者には残業する権利というものはなく、あくまで会社の指示・承諾があってはじめて残業が発生するということを覚えておいたほうがよいでしょう。

では、どうやって定時で仕事を終わらせるのでしょうか。

①仕事の要領をつかむ

ルーチンワークに関しては、早々に要領をつかんでとにかく時短をはかりましょう。この仕事を●時に終わらせる、と毎回小さな目標を立てるようにすると、仕事の効率性が高まります。もちろん、重要度がより高い仕事が割り込んできたら、そちらを優先するようにします。

また、巷には業務をどう効率化するかについてのHow to本も多く発刊されていますので、読んでみて参考にするのもおすすめです。

②わからないことは素直に教えてもらう

わからないことをいつまでも一人で考えていても時間が経つだけです。上司や先輩に助けてもらいましょう。ただし、同じことを何度も聞いたり、少し考えればわかることをすぐに聞くのはよくありません。また、教えてもらう際には、自分で考えた末の結論を持って、「●●なので、●●という形で進めたいと思っているのですが、どうでしょうか」と相談するのがデキル社会人です。

質問する場合はメモ帳をもって、必要なことはその都度メモし、身につけるようにしていきましょう。普段からメモ帳と鉛筆を胸ポケットに入れて、いつでも思いついたことや教えてもらったことを書き留めていくのも良い方法です。

③仕事の優先度をつける

仕事には優先順位があります。自分がやりやすい、好きな仕事から取りかかりがちですが、優先しなければいけない仕事を先に回しましょう。仕事の全体を俯瞰する必要があるので、はじめのうちは優先度をつけるのは難しいと思いますが、先輩に指示を受けたりして徐々に慣れてきましょう。

④仕事を同時進行させる

業務は自分のペースでできるものではありません。遂行中に手待ちが発生したら、他の業務を進め、時間を効率的に使うようにしましょう。その場合、やるべきことをリストアップし、忘れてしまわないようタスク管理をしっかりするようにしましょう。

特定社会保険労務士 前川美樹 プロフィール

石川県金沢市生まれ
約10年間医療現場や福祉現場での勤務を経て、新八重洲法律事務所に入所。
2011年、社会保険労務士登録、同事務所内で前川社会保険労務士事務所を開設。
人事労務に関する相談業務、人事制度設計のコンサルタント業務、社会・労働保険の手続業務を主に行い、弁護士との連携によるワンストップサービスを心がけ、日々の業務にあたっている。
経営法曹会議賛助会員 医療労務コンサルタント研修修了
Share.

About Author

Leave A Reply