高野泰衡のFish On!(合格を釣る)リターンズ ~激闘!司法試験・予備試験~

ノート・テキストの色分けの効用~司法試験・予備試験勉強法~

c8011057ffb99790450770038ae6ff45_sノートやテキストのマーカーなどによる色分けについては、「時間の無駄」「色分けが目的化」「自己満足」「やった気になるだけ」というような否定的見解もあります。
たしかに、目的や効用も考えずにただ色分けするのは時間の無駄かもしれません。
しかし、色分けにはいくつかの効用もあるので僕は肯定的な立場で、自分自身も受験時代に色分けしていましたし、今でもモノを書いたり考えたりするときは4色ボールペンをつかっています。

色分けはすなわち「視覚化」です。
目には見えにくいものを色分けすることにより「視覚化」し、気づかなかった点や見過ごしていた点を明らかにしていきます。
ここに色分けのメリットがあります。
大事なのはその効用と目的をしっかり意識することだと思います。

では、受験勉強においてノートやテキストを色分けする具体的な効用・目的とはなんでしょうか?

1.反復学習を効率的にするためのメリハリ付け

試験勉強では覚えるべきモノがいくつかあります。
司法試験や予備試験でいえば定義・要件効果・判例の規範などです。
人間は忘れる動物ですから記憶を定着させるためには反復が不可欠です。
その反復を効率よく行なうために覚えるべきモノには「覚える色」を決めてマーキングしておきます。
こうしておけば覚えるべきモノが一目瞭然となり隙間時間を使った記憶の確認も効率よく行なえます。
もちろん時間の限られた直前期の最後のチェックにも威力を発揮します。

2.基本書や判例百選を読むときの意識付けと議論の整理

基本書や判例はただ漫然と読み進めていくのではなく、「論点となる問題の所在-各学説の理由付け-帰結」や「問題提起-規範の理由付け-規範」などの3要素を意識・整理しながら読んでいくべきです。
その際に3要素にあわせて3段階に色分けをしながら読んでいくと、自然とこの3要素が整理された形で頭に入ってきます。

3.答案の文章構造の確認

論文試験の答案には一定の型があります。
それは法的思考プロセスそのものでもあります。
合格答案を書けるようにするためにはこの答案の型・構造を把握することが不可欠です。
そこで、ひとつの方法として論文問題の答案例(合格者の書いた答案など)を素材にその構造を分析するのが効果的です。
答案の基本構造は「問題の所在・問題提起-規範定立(理由付けと規範)-あてはめ-結論」ですから、これに対応する形で色分けしていきます。
色分けによる視覚化で文章構造がはっきりと見えてきます。

そして、この色分けを自分の書いた答案でもやってみます。
明確に色分けができない文章が出てきたときはその論述は理論的に整理されていないので、答案の構造としては不完全なものです。
再度、構成を検討すべきです。
自分の書いた答案の文章構造の確認にも色分けによる視覚化は効果的です。

 

このように色分け=視覚化には一定の効用もあります。
こうした効用を理解したうえで、目的意識を持ってやっていけば色分けも決して無駄ではないと思います。
なお、問題提起―規範―あてはめ-結論、といった法的思考が身についてきたらもう色分けする必要はありません。
記憶用のマーキングくらいで十分でしょう。

参考になりましたら幸いです。

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