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「消滅時効」とは?/「取得時効」とは?

行政書士試験の出題科目である民法において、時間の経過によって権利が移動する時効制度というものがあります。

行政書士試験でも出題される民法では、契約について詳しく定められています。

契約を締結した時に生じる効果として「所有権の移転」がありますが、ただ売買契約を交わせばそのまま移動するというケースだけではありません。
例えば不動産契約で同じ物権、同じ内容の契約を複数結んだ二重譲渡の場合では、対抗要件である登記を先に備えた人が原則優先されるのです。

時効制度

AさんがBさんと契約を締結し、土地を売却しました。
しかし実はその土地の所有者はDさんで、Aさんは18年の間自分の土地であると過失なく信じて占有していたものなのです。

この場合、AさんとBさんの契約はどうなるのでしょうか。

一定の事実が継続する場合、それが真の権利関係と一致しているかどうかを問わず、継続した事実関係に即した権利関係は確定させることが出来ます。
これを民法167条「時効制度」といい、一定期間の権利行使が無かったため権利が消滅する「消滅時効」と、一定期間の経過によって権利を取得出来る「取得時効」にわけられます。

民法162条の取得時効では、他人の不動産を善意無過失で10年間占有し続けた場合、一定の要件を満たすことでその不動産の所有権は取得出来るとされています。

この例では、Aさんは過失なく信じていたため善意無過失にあたり、尚且つ10年の占有をし続けていましたから、一定の要件を満たせば土地の所有権を時効によって取得することが可能です。
そして、そのAさんから土地を買い取ったBさんの所有権も有効なものになります。

所有権は契約だけでなく、時効、相続、添付といった原因によって移転するのです。

善意無過失

先程「善意」という言葉が出てきましたが、法律上の善意、悪意は日常的に使われる意味とは異なるので気を付けましょう。

法律用語の善意とは「ある事実を知らない」ということを指し、反対に悪意とは「ある事実を知っている」ことをいいます。
過失は不注意のことですから、善意無過失は不注意が無く知らないこと、という意味になります。

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