予備経由司法試験一発合格!平成29年度司法試験再現答案《総合300位台》
再現答案は多く集めれば多く集めるほど参考になる
2016年予備試験に合格し、2017年の司法試験に合格した平山達大です。中央大学の法学部在学中から予備試験の勉強をはじめ、一橋大学法科大学院も卒業、司法試験には一度で合格しました。
成績は、論文総合306位・総合341位、各科目の評価は民法B商法C以外全てAでした。
司法試験は、出題趣旨や採点実感により分析を進めている方も多いですが、ブログや限られた書籍で開示されているものを除くと、意外と一人の再現答案を横断的に参照できるものは少ないのが現状です。
また、巷間で流通している再現答案は、再現性が低いものが多いと思います。すなわち、実際に書いた答案よりも良い内容の答案を再現答案として提示しているものが多いのです。人間の心理として、やはりみっともない答案を晒したくない、と感じるからでしょう。上位者のみの答案を提示するものもあり、現実レベルが分かりにくい、ということもあります。
そこで、安全圏合格である300位程度である私が受けた平成29年の法律7科目の再現答案をすべて皆様に開示することで、司法試験の合格レベル、採点の相場観を知っていただこうと思いました。再現答案は、可能な限り自分の記憶に沿ったもので作成しているので、再現性は高いです。
加えて、各答案に、「受験時の感想」と「実際の評価」を簡単に書き添えています。
例えば憲法であれば以下の通りです。
受験時の感想
Aはとれているだろうと思った。31条・33条のどっちで書くべきかよくわからなかったので,両方をまとめて書いた。違憲審査基準をどうするかはとても悩み,裁量論に帰着させたが,それでよかったのかは今もよくわからない。
実際の評価等
Aでした。
13条をそもそも選択していない人がいるとか,31条・33条の問題として書けなかった人が一定数いたと聞いており,そのような基本的なミスをしなかったことがAにつながったと思う。また,一貫して踏み台にするべき判例を念頭に置いて答案を書いており,そのおかげでAをとれたのだと思う。
再現答案だけでなく、答案を書いた私自身の考え・手応えと実際の評価をお見せすることで、どのような考えでこの再現答案を書いたのか、そしてそれがどのように試験委員に評価されたのか、ということが分かります。
司法試験では、受験生の答案の相場観を知ることが非常に重要です。出題趣旨や採点実感を読むと、合格レベルの答案は到底書けないのではないか、と考えてしまうかも知れませんが、実際の司法試験の答案のレベルは実はあまり高くありません。
私がAを取った答案についても、論点の抜け漏れがあるものもあり、完璧とはほぼ遠い内容です。120分という限られた時間で、極度の緊張状態の中でも書くことができる、現実的なレベルの答案として捉えて頂ければと存じます。
再現答案は多く集めれば多く集めるほど参考になります。私のものだけでなく、可能な限り多くの再現答案を集めることをお勧めします。過去問を仔細に分析することができている人は、合格する確率が非常に高まりますので、かなりの時間を分析に使っても無駄ではありません。
なお、予備試験受験生の方であっても、司法試験を分析しておくことでゴールレベルが分かりますので参考になるはずです。
皆様が司法試験に最終合格されることを願っております。
2016年予備試験合格 2017年司法試験合格
平山達大
タイトル | 予備経由司法試験一発合格! 平成29年度司法試験再現答案 《総合300位台》 |
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内容 | 論文総合306位・総合341位で平成29年度の司法試験を突破した平山達大さんが書いた全7科目の再現答案です。各答案には「受験時の感想」と「実際の評価」も記載してあります。 |
金額
(税込) |
3,500円 |