今年の雪はどれくらい?「冬型の気圧配置」を解説

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この季節になると「冬型の気圧配置」という言葉を、みなさんもニュースの天気予報などでよく耳にするのではないでしょうか?今回は気象予報士の飯沼先生に「冬型の気圧配置」の特徴と、今年の降雪量予測について詳しく解説していただきました。

冬型の気圧配置の特徴

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天気予報に出てくる天気図(下図)では、日本列島に線(等圧線)が縦縞模様に何本も並んでいるのが特徴です。そして、日本を挟んで西側の大陸方面には高気圧があり、東側の海上には低気圧があります。“西”に高気圧、“東”に低気圧があることから、「西高東低の冬型の気圧配置」という言い方もします。

等圧線の間隔が狭い所ほど風が強く、冬型の気圧配置のときの日本列島には、北西からの冷たい風が吹き付けます。そして、日本海側では雪となり、太平洋側では乾燥した晴天となります。

冬型の気圧配置

爆弾低気圧と冬将軍について

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“爆弾低気圧”とは、「急速に発達する低気圧」のことです。どのくらい急速に発達する(気圧が下がる)のでしょうか。緯度によって異なりますが、北緯40度付近(秋田付近)を通る低気圧であれば、中心の気圧が24時間で17.8hPa以上 下がれば、爆弾低気圧に該当します。

爆弾低気圧は、広範囲に暴風や高波、大雨、冬であれば大雪をもたらし、各地に甚大な被害を与えることがあります。春先に爆弾低気圧が日本付近を通過すると、その後は、一時的に冬型の気圧配置となり、日本列島は、真冬のような寒さに逆戻りします。北海道や日本海側では、季節外れの暴風雪や大雪に見舞われることもあります。

“冬将軍”は、冬の厳しい寒さを擬人化した言葉です。1812年にロシアに攻め入ったフランス軍(皇帝ナポレオン)の敗退をイギリスの記者が「general frost(=厳寒将軍)に負けた」と報じ、日本ではそれを冬将軍と訳したのが始まりのようです。

それで、天気予報の中で「“冬将軍”が来る」と表現していたら、それは、「“冬型の気圧配置”が強まる」と考えていいわけです。

例年と比較した今年の降雪量予測

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降雪量予報は、冬季に日本海側の地域のみで発表されます。気象庁が11月25日に発表した、今冬(12月~2月)の降雪量の予想は、以下のとおりです。

<3か月予報(12月~2月)>
北日本の日本海側(北海道~東北の日本海側):ほぼ平年並
東日本の日本海側(北陸):平年並か少ない
西日本の日本海側(近畿北部~山陰):平年並か少ない

ところが、気象庁が12月4日に発表した最新(12月8日現在)の1か月予報(12月6日~1月5日)によると、降雪量予報に若干の変化がうかがえます。

<1か月予報(12月6日~1月5日)>
北日本の日本海側(北海道~東北の日本海側):平年並か多い
東日本の日本海側(北陸):ほぼ平年並
西日本の日本海側(近畿北部~山陰):ほぼ平年並

つまり、12月は、北日本を中心に強い冬型の気圧配置となりやすく、日本海側や山間部で大雪となる恐れがあることを意味します。1月や2月が3か月予報どおりに推移するとすれば、北日本の日本海側で平年並の降雪量、東日本や西日本の日本海側では平年並か平年より少ない降雪量ということになります。

言い換えると、1月と2月は、冬型の気圧配置となる日が少ない、あるいは長続きしないということになります。厳しい寒さや日本海側の大雪の機会は少なくなるかもしれませんが、実は、このようなときは、日本の南岸を低気圧が通過する機会が増えます。そうなると、太平洋側の地方で雨や雪の降る日が平年より多くなり、低気圧の強さやコース、寒気の流れ込みによっては、関東地方でも大雪となる恐れがあります。

 

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