日本の有休消化率は50%!取得率を上げるための対策

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「働きすぎ」と言われる日本人、有休消化率のランキングを見ると、日本は世界ワースト2位で、有休消化率はたったの50%という結果に。今回は、そんな有休の取得率を上げるための対策について社労士の岡部先生に解説していただきました。

日本人の有給取得率が低い理由

ー なぜ日本の有休消化率は低いのですか?

諸外国から、日本人は休暇を取らずに働き続けているというイメージが持たれています。日本の有給休暇取得率が低い理由は、大量にモノを生産し、時間をかけた分、企業も国も発展した高度成長期に必要であった働き続けること(長時間労働)を推奨していた伝統が、今でも職場環境に残っていることにあります。

少しずつ改善されてきているとはいっても、いまだにこの伝統は日本社会の中に深く根を張っています。さらに、この伝統から派生して取得率低下の要因があります。具体的に言葉にするとわかりやすく、実感していただける人も多くいらっしゃると思いますので、以下例を挙げます。

1, 周りから白い目で見られる

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2, 職場または同僚に迷惑がかかる

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3, 上司がとらないのでとれない

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4, 人事評価が下がる

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5, 昇進できない

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いかがでしょうか。これが日本に存在する職場環境の現実です。日本人は常に周りに気を配り、他人の顔色を窺って行動する国民です。これが日本人の美徳でもあるのですが、こと有給休暇取得については、この美徳がマイナスに働いてしまうといっても過言ではありません。以上が有給休暇取得率低下の「伝統要因」と考えます。

また、「伝統要因」以外に取得率低下の理由として以下のようなものもあります。

1, 休んでも仕事のことが頭から離れず心配で休めない

2, 取引先の都合で休めない

3, 休んでもすることがないので休まない

これらも、いかにも勤勉な日本人ならではといえます。これらを「個別要因」と呼ぶことにすると、日本の有給休暇取得率が低い理由は、「伝統要因」「個別要因」が主であるといえます。

有給をしっかり取得するためには?

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ー 有休取得率を上げるためにはどうすればよいですか?

有給休暇の取得率を上げるためには様々な方法がありますが、主なものを紹介すると次になります。

1.有給休暇取得が当然にできる職場環境の整備

上記で述べましたが、有給休暇取得率が低い最も大きな原因は、有給休暇が取れない又は取りづらいという職場環境にあります。したがって、有給休暇を取得してもうしろめたさを感じたりせず、代わりの人員の確保なども問題なく行われ、気持ちよく有給休暇が取得できるような職場環境の実現および労使双方の意識改革が必要です。上司が率先して有給休暇を取得するのも良いでしょう。

2.有給休暇の計画的付与

有給休暇の使用は、本来労働者個人の自由ですが、あらかじめ労使で書面による協定を結ぶことで、指定した日にいっせいに又は交代で有給休暇を取得することができる計画的付与という制度があります。まずは有給休暇の取得状況を把握し、目標を設定して労使協力のもと、有給休暇取得計画表を作成するなどして進めることが効果的です。

有給休暇取得率の向上はワークライフバランスの促進にもなり、労使双方にとってメリットがあります。労働者は、家族団らん・自己啓発などに時間を使うようになり、そこから仕事へのモチベーションの向上や新しい創意工夫が生まれ、仕事に活かすことができますし、心身ともにリフレッシュしたことによる生産性の向上も実現できます。

会社にとっても、休暇を取得することで労働者が前もって計画的に効率よく働くようになるとともに、自然と休暇取得中もサポートし合う仕組みや環境ができあがり、仕事の見える化が進みますので、社内活性化にもつながります。是非、有給休暇の取得率向上を目指してはいかがでしょうか。

ライフワンズ社会保険労務士事務所

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