岡嶋友也の予備試験・司法試験挑戦者応援ブログ

予備試験合格までの勉強法~短答式試験~

こんにちは、岡嶋友也です。
前の記事では、私がとった旧司法試験を使った勉強法についてお話しさせて頂きましたが、論文についてがメインだったので、今回は、短答式試験について書いていこうと思います。23017dcc6d022eb539aad69a9933d766_s

短答式試験って?

まずは予備試験短答式試験について簡単に説明します。

短答式試験は、マークシート方式(選択式)の試験です。
法律7科目と言われる、憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、行政法のほか、一般教養についても問われることになります(合計8科目)。
六法の持込は認められていません。

合格率は毎年20%程度であり、予備試験の最初の関門といえます。
短答式試験の点数は法律7科目が各30点、一般教養が60点ですので、合計270点満点です。
合格点は、165点から170点程度であり、だいたい6割程度の点数を取ることができれば突破できる試験となっています。

科目 得点
憲法 / 民法 / 刑法 / 商法 / 民事訴訟法 / 刑事訴訟法 / 刑事訴訟法 / 行政法 各30点
一般教養 60点
合計 270点

短答は法律科目が重要

マークシート予備試験では、短答式試験の試験科目は法律7科目と一般教養がありますが、私は、一般教養で点数を稼ぐことはできませんでした。
そのため、法律科目で8割、すなわち、各科目24点取る必要がありました。

24点というと、間違えられて2問ぐらいになるわけです。
まぁこれが大変!!
たった2問しか間違えられないというのは、相当なプレッシャーになるわけです。
 
しかし、現実的にそれが不可能かというと、全然そんなことはないんです!!
というのも、予備試験の短答式試験では、基本的なことばかりが聞かれます
予備試験の問題自体のレベルが司法試験よりは低いです。
だから、基本さえできていれば8割取れてしまうんです。
ただ、もちろんわからない選択肢は多々あります。
それでも、8割取れてしまうと思います。
短答式試験は◯✖問題が中心ですが、全部の選択肢に◯✖をつけることができる必要がない問題が多いからです。
 
例えば5つの選択肢のうち、2つあっているものを選びなさいという場合であれば、あっている2つの選択肢を選ぶ、若しくは、間違っている選択肢3つをあげられれば消去法で答えは出てしまいます。
しかも、そのあっている2つの選択肢、若しくは間違っている選択肢3つは、基本的なことであることが多いです。
そのため、正解を出せる可能性はより一層高くなります。
だから、短答の法律科目で8割取ることが可能となるんです。
 
例えば、以下のような問題が出されます。(平成28年度予備試験)  
 
〔民法第2問〕
代理に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか
 
ア.無権代理行為の相手方は,代理人が代理権を有しないことを過失によって知らなかったときは,民法上の無権代理人の責任を追及することができない。
イ.代理権は,代理人が後見開始の審判を受けたときは消滅する。
ウ.成年後見人は,やむを得ない事由があるときでなければ,復代理人を選任することができない。
エ.委任による代理人がやむを得ない事由があるため復代理人を選任した場合,復代理人は,復代理の委任事務を処理するのに必要と認められる費用を支出したときであっても,本人に対し,その費用の償還を直接請求することはできない。
オ.Aの代理人BがCの詐欺により売買契約を締結した場合,Bは当該売買契約を取り消すことができるが,Aは当該売買契約を取り消すことができない。
 
1.ア イ  2.ア エ  3.イ ウ  4.ウ オ  5.エ オ  
 
この問題の場合、正しい選択肢2つか、間違っている選択肢3つが断定できれば、正解を導くことができます。
 
もう一つ問題例をあげます。(平成28年度予備試験)
 
〔民法第43問〕
訴訟上の合意に関する次の1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものはどれか。
 
1.終局判決後にされた当事者双方が共に上告する権利を留保する不控訴の合意は,書面又はその内容を記録した電磁的記録によってされなければならない。
2.管轄の合意は,一定の法律関係に基づく訴えに関してされなければならない。
3.当事者間における特定の者を証人として申請しない旨の合意は裁判所を拘束するが,その者の尋問が完了した後にその尋問の結果を排除する旨の合意をしても,その合意は裁判所を拘束しない。
4.裁判外で訴えを取り下げる旨の合意が成立し,被告がその存在を主張立証した場合には,裁判所は当該訴えを却下しなければならない。
5.判決の言渡し前にされた当事者の一方のみが控訴しない旨の合意は,有効である。

この問題の場合、誤っている選択肢一つがどれかわかればいいのです。
他の4つの選択肢がよくわからなくても、一つこれだ!とわかればこの問題に正解することができるのです。

全部の選択肢に◯✖をつけろってなれば、おそらく、8割のハードルはグッとあがります。
しかし、そのうちいくつかが分かれば良いというのであれば、8割取れないことはないと思います。

短答試験の一般教養科目

短答式試験は、法律科目だけでなく、一般教養科目も存在します。
もちろん、法律科目に比べれば配点は少なく、それほど重要ではない、といえるかもしれません。
しかし、あなどってはいけません。
一般教養科目は60点分であり、全体(270点)の20%以上を占めているのです。
ここで点数を取れると、一気に他の受験生と差を広げることができるでしょう。

一般教養科目の問題は、かなり多岐にわたって出されます。

世界史や日本史、言語問題、時事問題、哲学、理科、数学、英語など、本当に様々な分野から出されます。
解答形式としては、全42問の中から任意の20問を選んで解答する、というスタイルです。

過去問には以下のようなものがあります。(平成28年度予備試験)

〔一般教養科目第9問〕
幸福についての思想に関する記述として最も適切なものを,次の1から5までの中から選びなさい。

1.人間の活動の最終目的を幸福においたアリストテレスは,幸福を実現するための活動には快楽は一切伴わないとし,徳を備えた優れた魂を活動させることが,最高に善いもの(最高善) を実現していくことにつながるとした。
2.「隠れて生きよ」と説いたエピクロスは,身体的な快楽の追求を一切否定し,精神的な快楽が得られる場合にのみ幸福であるとした。そして,この快楽が得られるときには肉体の苦痛を甘受すべきとした。
3.アリストテレス哲学を受け継いだキリスト教神学者のトマス・アクィナスは,神についての知を理性の働きによって得ることで神と合一でき,そこに現世の人間が実現できる究極の幸福があるとした。
4.功利主義者のベンサムは,「最大多数の最大幸福」を提唱し,快楽を幸福の基準とした上で,個人の幸福の最大化を目指すことが結果的に万人の幸福につながるとした。
5.功利主義者の J.S.ミルは,自分の幸福だけを求めることよりも,他人の幸福や人類の向上を求めて活動することに大きな価値を見いだし,幸福は,その結果としてもたらされる副産物であるとした。

〔一般教養科目第 20 問〕
1本のひもを 4 等分する等分点を順に点A,B,Cとする。このひもの両端を水平な天井の2 点P,Qに固定する(点は,点P,A,B,C,Qの順に並ぶものとする。)。そして,質量の等しいおもりを点A,B,Cに1つずつつり下げたところ,∠ABC= 120°になった。このとき,∠ PABの大きさとして正しいものを,次の1から5までの中から選びなさい。ただし,ひもの質量は無視できるものとする。

1.105°  2.120°  3.135°  4.150°  5.165°

センター試験のような感じですね。

法律科目が最も重要であることに間違いはないです。
しかし、日々のニュースに耳を傾けるなど、できる限りの対策はしておきましょう。

予備試験短答式で8割をとる勉強法

8割 じゃぁ、8割取るためには何をすればいいのかというと、それは、新司法試験と予備試験の過去問です。
これだけで十分です。むしろ十分すぎるぐらいです。

新司法試験だけでも、もうすでに11年分があります。
これをしっかりやるだけで、相当な力がつくんです。

「過去問だけじゃ足りない」とか言っている人がよくいます。
そう言っている人の大半は過去問さえ十分にできていないです。
実際、私も「過去問だけじゃ〜」と言っていた時期があり、普通に落ちました。
だから、そう言いたい気持ちもわかるんですけど、そこは素直に勉強の修正をかけていったほうがいいと思います。

また、過去問を回していただければ、わかるのですが、繰り返し繰り返し同じようなことが毎年聞かれているんです。
本当です。
多くの問題はちょっと角度を変えたりしてきているのですが、去年とほぼ一緒だろって言う問題もあります。
角度を変えてきている問題も、過去問さえやっていれば十分対応できます。
こう言ったことから、過去問だけで十分だと考えたわけです。

過去問の具体的な勉強法

まるばつ 過去問の具体的なやり方について書いていくと、よくある◯、△、✖などのマークをつけていくやり方でいいと思います。

私は、40度の熱があっても答えられるような問題は◯、初見で解けたけど40度の熱があったら危ないというものは△、間違ったものは✖と言った風にしていました。
それで、2回目以降は、△や✖を中心に回していくといった感じです。
その方が効率的にできると思います。

もうひとつ工夫していた点は、短答式試験に向けた勉強の際も百選判例を使っていたというものです。

具体的に言うと、問題の解説ページに百選○○番とあれば、その百選を開き、事案、判旨、解説の全てを読むと言ったやり方です。
5周目とかまでいくと、百選を開くことはほとんどなかったですが、記憶や理解があやふやな判旨は2週目以降も百選を開いていました。
なぜこんなことをしていたかと言うと、論文で問われる判例と短答で問われる判例は被っているからなんです。

これに気がついている人が少ないらしいのですが、本当に被っています。
逆に言えば、短答式試験で聞かれないような判例は、論文でも問われないと言うことです。
また、短答と論文で勉強を分断したくなかったと言うのもあります。

短答式試験難しい、なかなか受からないと言う人は、まずは過去問から攻めて行って欲しいなと思います。

予備試験短答と論文のバランス

最後に、予備試験合格を見据えた時の、短答式試験と論文式試験の勉強時間のバランスについて少しお話します。

短答式試験は7科目の全てから、幅広い知識について問われることになります。
しかし、予備試験の最大の難関は論文式試験です。
そのため、ここのバランスを考えながら予備試験の勉強を進めていくことはとても重要なんです。

まず、「短答が終わるまでは論文の勉強はしない」というのは絶対にやめてください。
短答が終わってから論文まで、2ヶ月弱しかありません。
2ヶ月で論文が書けるようになるほど試験は易しくないです。

ですので、短答式試験まで、うまく短答と論文を両立させながら勉強していってほしいな、と思います。
私のオススメは、インプットとアウトプットを交互に行っていくことです。
これによって、よりインプットした知識を定着させていくことができます。

 

今回の記事はこの辺で終わりにしたいと思います。 では、また!!

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