岡嶋友也の予備試験・司法試験挑戦者応援ブログ

刑事実務基礎頻出!犯人性の解き方1

さて、前回、前々回と、予備試験の法律実務基礎についてお話しをしてきました。
今回も、その続きからお伝えしたいと思います。

犯人性の問題とは

まず、刑事実務基礎ですが、ここでは、よく犯人性の問題が出ます。

これは、簡単に言ってしまえば、そいつが犯人と言えるかどうかという問題です。
刑事ドラマのような感じです。

ただ、ちょっと違うのが、あらかじめ被疑者が出てきます。
そのため、名探偵コナンや、金田一少年の事件簿のように、複数の候補者がいるなかから、犯人を見つけるというのではないです。

ここは、HEROを思い出していただければと思います。
HEROでは、通販番組から始まることもありますが、物語のメインは、事件が検察に送られ、被疑者を取り調べるシーンから始まると思います。
そして、ジーパンで茶色のダウンを着た検察官が、その人が本当に犯行を行ったのか、他に犯人がいるのではないかを、事務官と一緒にお出かけをして、聞き込みや証拠品を検討して、間違いなくそいつが犯行を行ったという確信が持てれば、起訴するという流れで物語が進んでいきます。

まさしくこれが犯人性の問題です。

犯人性の問題の解き方

ここからは、犯人性の問題の解き方のポイントについてお伝えしていきます。

①検察官の立場で問題を解く

犯人性の問題は、どこで学習するかというと、これは司法研修所です。
科目としては、検察です。

修習では、検察官の立場になって、犯人性の問題を検討します。
ということは、刑事実務基礎でも、犯人性の問題では、検察官の立場になって問題を解いていくべきなのです。
まずここがポイントです。

②まずは間接事実から検討

どうやって検討をしていくかですが、犯人性の問題では、まずは間接事実から検討をしましょう。

たまに、「直接証拠があれば、直接証拠から書きましょう」という説明をする方がいるのですが、検察修習を踏まえて考えると、それは危険な気がします。
というのも、修習では、直接証拠があったとしても、間接事実から検討をするからです。

間接事実がどのようなものかというと、犯行に用いられた凶器を所持していることや、現場の血痕から採取されたDNA型が被疑者のものと一致したこと、犯人と被疑者の特徴の一致などです。
これらの事実から、犯人性を推認していくわけです。

間接事実の類型がありますが、これについて覚えておくというのは不要です。
それよりも、検討する順番等に気を付けてください。

③推認力の強さ

推認力が強いものから検討していくのが、定石です。
推認力という言葉がわかりづらければ、「犯人だという根拠として強いもの」「この人が犯人だということを強く説得できるもの」という風に考えて頂ければと思います。

例えば、被疑者が被害者に対して怒りを抱いていたという事実と、犯行に用いられた日本刀が被疑者宅から発見されたという事実があった場合、後者から答案に示すようにしましょう。
こちらの方が、被疑者の犯人性を強く推認しうるからです。

怒っていたとしても、人を殺したり、物を盗んだりするわけではないです。
他方、犯行に用いられた日本刀を偶然拾った、誰かが放り入れたというのは考えづらいですからね。

犯人性の問題は事実のチョイスが重要

ここまでのことでお分かりの通り、犯人性の問題が出たときには、問題文を読む際、どの事実が使えるか、どの事実を使ってこいつが犯人だと証明できるかという観点が必要ということです。
おそらく、複数の間接事実が上がってくると思います。
その事実を使って犯人性を検討することになります。

具体的にどうやって答案に示していくかですが、これについては次回お伝えしようと思います。

今回のポイントは、次の3つでした。

  1. 犯人性の問題では、検察官の立場になって問題を検討していく
  2. 直接証拠があっても、間接事実から検討していく
  3. 推認力が強い間接事実から書いていく

次回は、答案の書き方や検討の仕方についてお伝えしたいと思います。

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