AI(人工知能)が将棋界に衝撃を与えた!将棋AIの学習方法と現状を紹介

AI(人工知能)が将棋界に衝撃を与えた!将棋AIの学習方法と現状を紹介

日本人に馴染み深い将棋にも、AI(人工知能)の技術は大きく影響を与えています。複雑なパターンが存在するため人間の攻略は困難とされていましたが、2013年にコンピュータ初となるプロ棋士への勝利を達成。

初勝利以降も急速に進化を続け、将棋界に大きなショックを与えました。今回はAI(人工知能)を利用した将棋AIの学習方法と、将棋界に与えた影響をご紹介します。

1 AI(人工知能)の現状

人間に勝利し始めた将棋AIのプログラムは1万行程度。これは中小規模と定義されるほどで、大量のパターンを書き込んだプログラミングとは言えません。

プログラムの内容には将棋の基本ルールと、AI(人工知能)が将棋を自己学習するための方法が書き込まれています。そして将棋AIには自己学習した約2億のパラメータが蓄積され、これによって将棋AIは人間に勝る強さを獲得しました。

将棋AIがプロ棋士に勝利した当初こそ衝撃が走ったものの、現在ではプロ棋士が将棋AIから戦法を学ぶほど。将棋AIは強くなる過程で既存では考えられない戦法を生み出しており、結果として将棋界にプラスの影響を与えています。

2 AI(人工知能)の将棋学習プロセス

近年では、人間がAI(人工知能)のプログラムに記述する内容は減少しており、AI(人工知能)自身に進化を任せる形式となっています。AI(人工知能)は「強化学習」という方法で精度を高めており、これは先人に教育をほどこされる私たちとは全く異なる学習方法です。

学校の教師やクラブチームのコーチなど、人間は特定の分野において「自身より優れた相手」から学習します。この方法では、その分野における全ての人間を超えることはできません。しかし、将棋AIはどのような棋士にも勝たなければならないため、人間と同じ学習方法では限界がありました。

そこで活用され始めた「強化学習」では、設定された目標までの過程をAI(人工知能)が無数に試行します。将棋AIであれば、相手に勝利する方法をシミュレーションで無数に繰り返し、あらゆる状況下での最適解が理解できるまで反復させました。

このような過程を経て、AI(人工知能)は際限なく強い戦法を生み出し続けています。

3 AI(人工知能)が将棋界に与えた影響

最年少記録を次々と塗り替えている藤井聡太氏は、将棋AIが人間を超えたと分かった段階で研究対象としています。将棋AIの存在に否定的なベテラン棋士が多いなか、藤井聡太氏は従来の定石ではない独特な戦法を将棋AIから習得。新たに習得した戦い方で、名人棋士を倒した将棋AIにも勝利をおさめています。

このように将棋AIは歴史ある将棋界に刺激を与え、棋士たちの成長と将棋文化の発展をもたらしました。今後は、すべての棋士の教師という立ち位置になると予想されており、アマチュア棋士でもプロ以上の実力に触れられるハイレベルな教材となります。

2018年2月には、スマートフォンアプリ「LINE」のローソン公式アカウントが、将棋AI「ponanza」との対局機能を実装。提供時期における最新版を搭載しているため、プロ棋士を超える相手と簡単に対局できるようになっています。

4 まとめ

今回は将棋界に大きなショックを与えた「将棋AI」についてご紹介しました。将棋AIの研究が進むにつれて、AI(人工知能)は人間の理解を超えた成長速度で進化しています。当初こそ非難の声が多かったものの、研究熱心な棋士たちは自らの学習に将棋AIを取り入れ始めました。

今後は将棋のみならず、さまざまな分野でAI(人工知能)が活躍すると予想されます。将棋AIと同じように否定の意見が多いと予想されますが、多くの棋士たちのように有効利用すれば画期的な教材となるでしょう。

そうであれば、先例にならって活用する姿勢でいることこそ賢明な判断であると言えるはずです。

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