弁理士試験 論文対策 ~みんなの声 集めてみました‼~

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弁理士試験 論文対策 ~みんなの声 集めてみました‼~|弁理士試験|資格スクエア

【目次】

弁理士論文試験 最初の疑問

  1. Q. そもそも論文試験って何?
  2. Q. 必須科目って何?
  3. Q. 選択科目って何?
  4. Q. 論文試験ってどれくらいの難易度なの?

 

弁理士試験 論文対策に対するお悩み・疑問

  1. Q. 論文試験に合格するために必要なパーツは何?
  2. Q. 趣旨って何?
  3. Q. 要件って何?
  4. Q. 効果って何?
  5. Q. 要件と効果の関係性は?
  6. Q. 判例ってどう使うの?
  7. Q. 事例問題ってどう対処すればよいの?

 

終わりに

 

”お客様第一主義”

ビジネスの世界ではしばしば使われる言葉で、企業理念にこれを掲げる会社も少なくありません。

この考え方に関して賛否はあるものの、お金を払ってモノないしサービスを買って下さるお客様のニーズに対応することが一番大事という点は間違いないかもしれません。

すなわち、お客様の思いや声は非常に価値高いものなのです。

そこで私は考えました。

“難しいと言われる弁理士論文試験に関する受験者の声を集めたら有益な情報になるのではないか”と。

今回は弁理士論文試験に関する悩みや意見について考えていきたいと思います。

 

弁理士論文試験 最初の疑問

「弁理士試験には論文試験がある」と聞いて、すでに勉強している方であればある程度想像がつくかと思います。

しかしながら、世の中の人々の大半は弁理士試験に向けて勉強を始めるよりも前の段階にあります。

すなわち、弁理士という資格に漠然と興味を抱いている人や弁理士試験の受験を決意し弁理士について情報を集めている人、はたまたそもそも“弁理士とは何ぞや”という人がほとんどです。

そのような方にとっては以下のような疑問が湧いてくるそうです。

Q. そもそも論文試験って何?

論文試験とは、論文式筆記試験の略称であり、その名の通り「論文で回答する試験」です。

与えられた問題について筋道を立てて文章で論じることで回答を作成し、その回答が評価されます。

注意すべきなのは、“自分の意見”を自由に記述する試験ではないという点です。

論文試験は試験ですから、受験者の答案を点数で評価しそれで合格者と不合格者を区別します。

点数で評価するということは、当然採点基準が存在します。

採点基準によって受験者の答案の評価の公平性を担保するためです。

そして、その採点基準が論文試験で書くべき要素なのです。

したがって、与えられた問題に対して採点基準を満たす要素を入れつつ論じるのが論文試験なのです。

 

※論文式筆記試験の概要についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

   ▼参考記事:
   資格スクエア-『弁理士論文式筆記試験 徹底分析‼』#概要

 

Q. 必須科目って何?

必須科目とは、弁理士論文試験のうち、工業所有権に関する法令についての知識を問う科目となります。

具体的な試験科目は、特許法・実用新案法、意匠法、商標法の3つとなります。

“必須科目”という名前からもわかるように、合格するためには全ての問題に回答することが“必須”となります。

特出すべきなのは、重要度が高いという点です。

これは、配点と試験時間から言えます。

必須科目では試験時間は3科目合わせて5時間あります。

選択科目の試験時間は1.5時間ですから3倍以上の長いです。

また、配点も選択科目の4倍です。

必須科目の重要度が高いということは、それだけ必須科目の勉強にかける時間が多くなることを意味します。

必須科目の出来が論文試験の合否を大きく左右すると言っても過言ではないからです。

弁理士論文試験においては必須科目の重要度が高いことを踏まえて必須科目の勉強計画・勉強スケジュールを立てる必要があるのです。

 

※論文試験 必須科目についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

   ▼参考記事:
   資格スクエア-『弁理士論文式筆記試験 徹底分析‼』#必須科目

 

Q. 選択科目って何?

選択科目とは、弁理士論文試験のうち、技術や法律についての知識を問う科目となります。

具体的な試験科目は、機械・応用力学(理工Ⅰ)、数学・物理(理工Ⅱ)、化学(理工Ⅲ)、生物(理工Ⅳ)、情報(理工Ⅴ)、法律の6科目があります。

こちらも“選択科目”という名前からわかるように、6科目のうちから1科目を“選択”します。

特出すべき点は2点あります。

1点目は、その専門性の高さです。

選択科目では、6科目中5科目が理系の専門性の高い科目であるため、理系の特殊なバックグラウンドがある方は自らの専門分野の科目を取り、そういったバックグラウンドがない方は法律を選択する傾向にあります。

弁理士論文試験 選択科目内訳

上記のグラフは、平成29年度弁理士論文試験の選択科目の内訳を表したグラフです。

このグラフからもわかるように、受験者の過半数は理系の専門性の高い科目を選ぶことが分かります。

このような選択科目の特徴もあり、弁理士資格は、法律科目の資格でありながら理系出身の受験者が多い資格となっています。

2点目は理系科目で免除する割合が高い点です。

弁理士論文試験 選択科目内訳

上記のグラフは、平成29年度弁理士論文試験の選択科目における科目別の受験者・免除者比率を表したグラフです。

このグラフからもわかるように、理系科目である5科目全てで8割以上の方が免除しているという状況にあります。

理系のバックグラウンドがない方が受けると考えられる法律科目でも免除者の割合が6割弱であることを考えると、理系科目における選択科目免除者の割合は極めて高いと言えます。

 

※論文試験 選択科目についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

   ▼参考記事:
   資格スクエア-『弁理士論文式筆記試験 徹底分析‼』#選択科目

 

Q. 論文試験ってどれくらいの難易度なの?

弁理士論文試験 合格率の推移

弁理士の論文試験の難易度はかなり高いと言えます。

上記のグラフは、弁理士試験 試験別合格率の推移を表しており、難易度を示す1つの指標です。

このグラフからわかるように、合格率で見るとだいたい25%近辺を推移しています。

短答試験が10%を下回る合格率であるために、「短答試験に比べたら論文試験の方が簡単だ」とお思いになる方もいらっしゃるかと思いますが、そう考えるのは早計です。

なぜなら、論文試験は短答試験に合格した人のみが受けることのできる試験であるからです。

確かに、短答試験の合格率は10%以下であり、短答試験を合格するのは容易なことではありません。

逆に言えば、論文試験を受ける層というのは、短答試験に合格できるだけの力がある、すなわち、かなりの実力者であると言えるのです。

そして、そのような実力者をもってしても合格率25%程度で4人に1人しか合格することができない試験が論文試験です。

したがって、論文試験は数値以上に難しい試験であると言えるのです。

 

弁理士試験 論文対策に対するお悩み・疑問

上記の説明で、弁理士論文試験初学者の方がぶつかるであろう疑問については解消できたことと思います。

そして、次の段階で出てくるのが“論文試験”の内容に関する疑問・悩みのはずです。

すなわち、論文試験にどう立ち向かっていけばよいのか、押さえるべきポイントはどこにあるのか、ということです。

論文試験対策として勉強を進めている人にとっては以下のような疑問が湧いてくるそうです。

Q. 論文試験に合格するために必要なパーツは何?

論文試験はかなり難易度が高く、闇雲に自分の考えをつらつらと書き並べても合格には辿り着きません。

なぜなら、問題作成者がその問題を出題するのにはそれなりの意図があるからです。

そして、その意図に応えるのに必要なのが合格のためのパーツ、すなわち“論文試験を突破するために必要な知識”なのです。

基本的に論文試験に必要な知識は3つです。

それは、①趣旨②要件③効果 です。

論文試験では、様々な分野について様々な角度から問われますが、基本的にはこの3つを押さえることができれば合格点に達することができるのです。

 

Q. 趣旨って何?

趣旨とは、簡単に言うと“背景”です。

すなわち、説明されたものの背景を説明することです。

それぞれの規定の背景にどのようなものがあるか、それぞれの用語の定義は何かを回答する必要があります。

趣旨に対する対策方法は1つしかありません。

それは、覚えることです。

逆に言えば、覚えることさえできていれば確実に得点がもらえます。

相対評価であり1点が合否に大きく影響してくる論文試験では、趣旨に関する問は重要な得点源となります。

丸暗記するくらいの気持ちで覚えること、少なくともキーワードを押さえておくことが必要となります。

 

Q. 要件って何?

要件とは、簡単に言うと“条件”です。

すなわち、法律が有効となるために必要なパーツのようなものとなります。

それぞれの法律は多くの条文から成り立っています。

そして、その条文が意味を成すためには、満たさなければならない前提条件が存在します。

それら1つ1つが要件なのです。

 

Q. 効果って何?

効果とは、各条文の法律上の効果です。

すなわち、条文に述べられていることが意味を成すとき、その有効となっている条文の意味内容が“効果”となります。

 

Q. 要件と効果の関係性は?

弁理士論文試験 条文 要件と効果

条文は、要件と効果によって構成されています。

条文が効果を発揮するためには、その前提条件となっている要件を満たす必要があるのです。

ここで重要なのは、全ての要件を満たす必要がある点です。

すなわち、条文を構成する複数ある要件のうち1つでも欠けていたらその条文の効果は有効ではないのです。

弁理士論文試験 条文 要件と効果 ラーメン

ここで、より分かりやすくするために身近なものを利用してアナロジー的解釈を行いたいと思います。

上記は、ラーメンの要件と効果を表しています。

ここで、ラーメンの定義(=条文)を「麺があり、スープがあり、器に盛られたものがラーメンである」とします。

この時、
①麺がある
②スープがある
③器に盛る
の3つがそれぞれラーメンを成り立たせるための条件、すなわち要件となります。

そして、その3つの要件がそろったとき、ラーメンができるということ、これが効果になります。

この時、面もスープも器も全てそろっているからこそラーメンが成り立つのです。

もし、麺がない、スープがない、器がない、という状況になったらそれをラーメンとは呼ぶことができないのです。

弁理士論文試験 条文 要件と効果 新規性喪失の例外

ここで、もう1段階弁理士試験の内容に近づけて考えたいと思います。

上記は、「新規性喪失の例外」を表しています。

この場合、
①発明者が、
②自分の行為に起因して新規性を失った場合、
③6か月以内に、
④特許庁に出願する
の4つが、要件となります。

そして、この4つの要件全てを満たす場合、「新規性を失わないものとして審査される」という効果があります。

このように、条文の中で、その条文が有効になるための条件が”要件”、全ての要件がそろって発揮されるものが”効果”なのです。

 

※要件と効果についてより詳しく知りたい方は以下の動画をご参考ください。

   ▼参考動画:
   弁理士講座同好会―2017 vol.27 要件と効果【前編】
   弁理士講座同好会―2017 vol.28 要件と効果【後編】

 

Q. 判例ってどう使うの?

判例とは、過去の裁判の判決のことです。

弁理士論文試験では、知的財産に関する過去の判決を使って、判例と類似のケースを想定した問題が出されます。

重要なのは、判例の解釈とその根拠を理解し、それに従って回答することです。

 

Q. 事例問題ってどう対処すればよいの?

事例問題とは、ある状況を想定して、その想定された事例の中で設問に答えていく問題です。

一見すると複雑で難解のように見えますが、重要なのは、題意を把握して不明瞭な部分を明らかにし、問題作成者が問いたい条文と事例を照合することです。

とどのつまり、主旨・要件・効果を押さえることが重要なのです。

単に条文の要件・効果を丸暗記しているだけでは解くことはできません。

単なる暗記ではなく、条文や要件・効果をどれだけ理解しているかが問われるのです。

しかし、解けないことはありません。

条文の基本的な構造は要件と効果であり、その事例において各要件を満たしているか、どのような効果があるかを見ていけばよいのです。

 

終わりに

今回は、弁理士の論文試験に向けて勉強している人であれば一度は心に浮かぶであろう疑問・悩みをできるだけ網羅的に集め、回答してきました。

同じような声があがっていることを確認できた人にとっては「同じ悩みを持っている人がいるんだ」と思えたでしょうし、逆に「こんな悩みを持っている人もいるんだ」といった新たな発見につながることもあったかと思います。

今後も皆さんの声をどんどん集めそれに回答していくことで、弁理士試験に向けて勉強している人が壁にぶつかった時頼りにできるWebサイトであり続けたらよいなと思っております。

 

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