気になる弁理士試験の難易度!弁理士試験と偏差値の関係

気になる弁理士試験の難易度!弁理士試験と偏差値の関係

超難関資格試験の1つといわれる弁理士試験。

どれくらい難しいの? 偏差値が高い難関大学を卒業していないと受からないの?とその難易度が気になるところです。

今回は、資格試験としての難しさと偏差値が高い大学を卒業していなければ合格できないのか、というテーマについてお話したいと思います。

1 弁理士試験の資格試験としての難しさ

資格試験の難しさの物差しはいろいろあります。その代表ともいえる合格率について見てみましょう。

例えば、法曹界での難関試験No.1の司法試験においては、令和元年度の実績によると合格率は約33.6%。また、会計の世界で難関試験No.1の公認会計士においては、令和元年度の実績によると合格率は約10.7%です。一方、弁理士試験の合格率は、令和元年の実績によると8.1%でした。

※参照:法務省―令和元年司法試験の結果について
公認会計士・監査審査会―令和元年公認会計士試験の合格発表について特許庁―令和元年度弁理士試験の結果について

合格率だけを比較すると弁理士試験は司法試験より難しいように見えますが、司法試験は受験生の多くが法科大学院を修了している点を考えると、その母集団の特徴から司法試験の難関度合いが窺えると思います。

弁理士試験は、以前は易化傾向にあったものの、最近は再び難しくなってきていると言われています。

弁理士試験の難易度については、合格率、といった数字からではなく、背景から読み解く必要があるのではないかと思います。背景とは、受験生のバックグラウンドです。特許庁のサイトを見ると、受験生の約8割が理系出身者になっています。

※参照:特許庁―令和元年度弁理士試験の結果について 2.合格者の内訳

つまり、大学や大学院でほとんど法律の勉強をしたことがない人が、「法律とは何ぞや」というレベルから勉強を始めるわけです。ここが弁理士試験の難しさのカギになると思います。

また、受験生の多くが仕事をしながら勉強をするので、時間を捻出する難しさ、勉強に集中する難しさも付加される事が特徴だと思います。

このように、理系のバックグラウンドを持つ人にとって取り組みにくい法律の分野に挑戦しなければならないところに心理的ハードルもあり、この弁理士試験が超難関資格に分類されているのだとも思います。

なお、所定の大学を卒業しなければ受験資格がない、例えば医師などの資格については、そもそも所定の大学に入ること自体が難関であるので、今回の合格率からみる難関度合いの評価から外しました。

2 やっぱり難関大学出身者が有利なの?

弁理士試験がどんな試験なのか、を知るためには、ライバルがどのような人なのか(どのようなバックグラウンドを持っているのか)について理解することも必要です。

特許庁は弁理士試験の受験者および合格者について詳細に発表しています。その中には出身大学の名前も挙げられています。

出身校と偏差値との関係

そこで、いわゆる偏差値が高い難関大学について出身大学ごとの受験者数と合格者数を見てみると、次のようになりました。

京都大学:  受験者数130名、合格者数30名、合格率 10.6%
東京大学:  受験者数172名、合格者数25名、合格率 8.8%
東京工業大学:受験者数112名、合格者数19名、合格率 6.7%
大阪大学:  受験者数106名、合格者数18名、合格率 6.3%

※参照:特許庁―令和元年度弁理士試験統計

東大・京大の高い合格率が目立ちますが、他の大学において合格率は一桁台であることがわかります。つまり、偏差値が高い大学を卒業していても難関資格であることに変わりはないです。

また、弁理士試験の難しさは上記のような難関大学の出身者から母集団が構成されていることにも起因します。弁理士試験は、受験資格がほとんどない開かれた資格試験ですが、勉強することに慣れている人たちが挑戦しても、上記のような合格率という点でその難しさがわかると思います。

このような難関資格なので、中には挑戦することを躊躇する方もいらっしゃると思いますが、難関資格だからこそ、転職にも有利ですし、昇進にも有利に働く場合が多いようです。

お金と時間を投資する覚悟は必要ですが、一生使える資格ですので、知的財産業務に携わっている人や興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

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