弁理士試験の勉強法 ― 特許法 ―

弁理士試験の勉強法 ― 特許法 ―

弁理士試験の勉強を始めるときは、まずは特許法をマスターすることが大切です。特許法は、知的財産法の基幹となる法律であり、試験においても高い配点が設定されています。そのため、弁理士試験に合格するためには避けては通れない科目です。

また特許法は、意匠法や商標法と共通する部分が多いため、特許法を苦手としてしまうと他の法域を勉強するときにも苦労してしまいます。

そんな特許法だからこそ、苦手にならないように最初はじっくり取り組む必要があります。それでは、今回は特許法の勉強法について説明していきましょう。

1 特許法の地図を把握する

まずは、細かい定義や条文などを覚える前に、特許法の基本的な枠組みを把握するような勉強をしましょう。例えば、受験予備校の基礎講座を流して視聴することや、簡単な参考書を読んでみることが有効です。

このときは、内容を覚えようとせずに、特許の全体像が説明できるようになることを意識しましょう(例えば「出願前にはこういうことがあって、出願後はこのような流れで、権利化後はこのような問題がある」くらいのイメージです)。

まずは、後々、知識を書き込める白紙の地図を作ることです。

2 地図を埋めていく作業

特許の地図が作成できたら、次は少しずつその地図を埋めていきましょう。この作業は、例えば基礎講座の視聴や問題演習の中ですることが可能です。

地図は、覚えなければならないテーマ(例えば新規性、進歩性、補正等)の要件・効果や、関連する趣旨・判例を抽出することで埋めていきましょう。この作業が終わったら、必要な部分を一冊のノートなどにまとめ、試験当日までに繰り返して覚えるようにしましょう。

この必要な部分を抽出する作業が難しいと感じたり、しっかり抽出できているか不安な方は、受験機関を利用してみることをお薦めします。

3 法目的を見失わない

最後に、特許法の詳細な制度を勉強していく際には、特許法の法目的に注目しながら勉強するようにしましょう。

特許法は、独占権である特許権の付与の側面に目が行きがちですが、実際は発明の「公開」が本質になります。その「公開」による代償として出願人は特許権により「保護」され、その公開により第三者が「利用」することができます。そしてこの「保護」と「利用」のバランスを保つことで、特許法は「産業の発達」を実現しようとしているのです。

特許法の制度を勉強するときは、法目的に基づいて、この制度が「保護」の側面の規定なのか、「利用」の側面の規定なのか意識して勉強すると、効率的に知識を習得することができます。

特許法の勉強を進めるときは、細かいことよりも全体像や法目的をしっかり把握してから勉強することが大切です。

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