弁理士はブラック職種?自由な職種?-“激務度”の現実をさぐる-

弁理士はブラック職種?自由な職種?-“激務度”の現実をさぐる-

世間は働き方改革が話題になっていますが、皆さんの職場はいかがでしょうか。生産性の向上を目指して、残業削減!と叫ばれている職場も多いと思います。

それでは、弁理士試験に合格し、弁理士として仕事をすると、生産性はどのように求められるのか、激務なのかどうか心配になりますね。今回は、弁理士の仕事の激務度をご紹介したいと思います。

1 クライアントの要望に応える

特許事務所で弁理士として働く場合、クライアントの要望に応えることが第一のミッションになります。つまり、クライアントの事情により仕事量が変わるので、クライアントの繁忙期によって激務度が変わってきます。

例えば、企業では知的財産に関しては各社予算が決まっているため、決算時期までに予定していた特許出願を完了しなければ予算がなくなる、という事態になることが多いです。したがって、クライアントは決算前に特許出願を終えなければならず、弁理士はクライアントから駆け込みで特許出願をお願いされることが多くなります。

しかも残念なことに、そのような駆け込み特許出願においては、「1週間で明細書を作成し、出願してください」といった無茶苦茶な納期期限を設定されることもよくあります。ここで、「できません」と言えれば楽なのですが、実際のところ、ほとんどの特許事務所では、長年取引があるクライアントからの要望に対しては、よほどの事情がない限りYesと答えることになります。

このように、決算時期直前に駆け込みでクライアントから仕事の依頼があると、残業や納期プレッシャーがかかってしまいます。この期間はどうしても忙しい日々が続いてしまいます。

時期によって仕事量が変わることは、弁理士に限らず、あらゆる職種で抱える課題かと思います。弁理士の仕事は、「激務」な職種か「穏やか」な職種かどちらであるかと問われると、どちらかというと激務ですが、何年も同じクライアントと付き合っていると、おおよその駆け込み出願の時期はわかってくるものです。

また、納期が短い仕事を依頼される、ということはそれだけ信頼されているという証とも受け取れます。忙しい時期が長期間続くようであれば特許事務所の所長に相談することができますし、他の仲間に仕事を移管することもできます。

弁理士は高い仕事処理能力も求められる職種なので、仕事を抱え込み、激務に耐える、という修行のような仕事の仕方をするのではなく、日ごろから生産性を高められるようにスキルアップし、時には仕事をお願いできるような所長や同僚との人間関係を築いておく、ということも必要になってきます。

2 残業という考え方がそもそもない自由な働き方

弁理士は士業の一つに数えられることは皆さんもご存知の通りです。

弁理士は国家資格の1つであり、社会の期待に応えられるような仕事をしなければなりません。

一方で、一人で完結できる仕事が多く、特許出願の内容や納期などのクライアントの要望に沿って仕事ができる職種であるため、自分で自分の仕事のスケジュールを組むことができます。

したがって、多くの特許事務所では、一般的な勤務体系ではなく、勤務時間や場所に制限がなく、各弁理士に仕事の仕方を任せています。

弁理士は仕事のやり方を決めることができる職種ですので、「今日はこの仕事をここまでやる」と自分で決めたところまでが就業時間になり、残業という概念はあまりないのが現状です。

3 激務の時も前向きに

弁理士として特許事務所で働く場合は、自分で自分の仕事のスケジュールを決められる職場が多いですが、クライアントの要望があれば、夜遅くまで仕事をしたり、納期に間に合いそうになければ土日に仕事をしたりしなければならないこともよくあります。

もちろん、過度な仕事は体に悪影響を及ぼすので、仕事量はほどほどにすることは重要ですが、忙しい時期を何度か経験することで弁理士としての経験値が上がることも事実です。

忙しい時期も生産性を上げて乗り越えられるように、日ごろから時間とアウトプットを意識して仕事をしておきたいものです。

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