弁理士試験を独学で挑戦してみる?

弁理士試験を独学で挑戦してみる?

 

弁理士試験を独学で挑戦してみる?|弁理士試験|資格スクエア

【目次】

弁理士試験に挑戦する、ということ

合格率に惑わされるな

仕事と勉強の両立の難しさ

モチベーションコントロールの難しさ

最後に

 

大学受験をはじめ、資格試験を塾・予備校に行かずにテキストだけで合格の壁を突破したことがある方も多いと思います。

テキストと過去問を繰り返し解き、理解することで合格を勝ち取ることができることもあります。

では、弁理士試験は独学で合格できるでしょうか?

今回は、弁理士試験の手ごわさと自分自身のモチベーションコントロールの観点から独学の難しさをお話したいと思います。

 

弁理士試験に挑戦する、ということ

弁理士は、別の言い方をすれば理系の弁護士、と言われることがあります。

近年は、商標や意匠といったブランドやデザインの観点からの権利取得が重要になってきましたが、出願件数からみると、やはり圧倒的に特許出願が多いのが特徴です。

つまり、日本の知的財産に関する仕事の多くが特許法に関するものであり、理系の知識も必要になる性質を持っています。

ここで、勉強方法について考えて見ましょう。

理系出身者がいきなり知識をひたすらインプットする法律の勉強をすることは、相当な戸惑いを覚えます。

ここで、独学ですと、この「戸惑い」の時間が長くなってしまいます。

つまり、本格的に勉強方法がわかるまでに時間がかかり、予備校に行っている受験生とスタートダッシュで差をつけられるわけです。

この、スタートダッシュ時の「戸惑い」をいかに効率的に乗り越えるか、が初学者にとって関門であります。

やはり、独学よりも予備校を頼ることをお勧めいたします。

 

合格率に惑わされるな

ネット検索をすると各種資格と合格率が出てきます。

弁理士試験の平成29年度の最終合格率は6.5%でした。*1

ここで、他の資格の合格率と比べると、だいたい同じ、もしくは意外と合格率が高い、と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

合格率とは、あらためて考えると、「母集団の人数のうち何人合格したか」について割合を示したものです。

つまり、母集団のレベルが高ければ、合格率が高いように見えても熾烈な戦いに勝ち抜かなければならないわけです。

したがって、「合格率は意外と高いから、独学で挑戦してみよう」と思ってしまう方もいらっしゃると思いますが、弁理士試験の受験生の母集団のレベルを考えると、やはり予備校で情報を収集しつつ、効率的に勉強をすることが考えられます。

なお、弁理士試験の受験生の母集団は、特許庁のサイトから確認することができます。

*1 参照:特許庁‐平成29年度弁理士試験統計

 

仕事と勉強の両立の難しさ

独学で勉強をする、ということは、何をいつまでにどれだけするかを自分で計画し、実行していかなければなりません。

一方、予備校に入学すると、予備校が適切なスケジュールを設定してくれますし、そのスケジュールどおりに勉強を確実に進めることができれば、短期間で合格することも可能です。

つまり、予備校に入学すれば、勉強をすることだけに集中できるわけです。

近年は、大学や大学院生の皆さんが弁理士試験に挑戦されることも多くなってきました。

とはいっても、多くの受験生が仕事をしながら弁理士試験の勉強をしています。

仕事をしながら勉強する、ということは、時間のやりくりも難しいのですが、仕事のストレスがある中で勉強に集中することは、時間のやりくり以上に難しいものです。

 

モチベーションコントロールの難しさ

先ほど述べたとおり、仕事のストレスがあると勉強に集中することが難しくなります。

例えば、問題に取り組もうとしたとき、ふっと「今日のミーティングでAさんから嫌味を言われたな。また言われたら嫌だな。」なんてことを思い出したとします。

すると、脳は不思議なもので、そのミーティングのことを次から次へと思い出していくわけです。

今日あった仕事のことを思い出してしまい、気がつくと15分以上は手が止まっていた、なんてことがあります。

このように、弁理士試験に挑戦するため、「絶対合格してやる」というモチベーションがなければ、仕事のストレスにつられて勉強があまり進まないことが多くあるのではないでしょうか。

 

最後に

私事で恐縮ですが、筆者は、弁理士試験に合格するまでに10年かかりました。

近年、合格するまでに必要な時間は4~5年程度、と言われていますが、その倍も要したわけです。

もともと、勉強自体が苦手な人間だったため、弁理士試験の勉強に慣れるのに相当時間がかかったのですが、その理由以外に心当たりがあるのは、「モチベーション」が中途半端であったことが挙げられます。

弁理士試験の合格に対するモチベーションをいかに高いレベルで維持するか、が弁理士試験の早期合格へのコツと言えると思います。

 

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