2007年に始まったビジネス会計検定は、比較的新しい資格試験です。まずはこれまでの経緯から見ていきましょう。
目次
1 ビジネス会計検定のメリットは分析手法の習得にあり
ビジネス会計検定が生まれた理由の1つとして、簿記検定ではカバーしきれない部分の知識やスキルを補えるような資格のニーズの高まりがありました。
財務諸表の作成を中心に学ぶ簿記検定とは異なり、ビジネス会計検定では分析を重点的に学んでいくことになります。
分析手法の習得を目的とした資格はそれまで存在していませんでした。それでも、このスキルを得ることには大きなメリットがあるため、ビジネス会計検定は人気を集めているのです。
2 ビジネス会計検定は業務でどう活かす?
では、そのスキルを業務で活かすにはどのようにすればよいのでしょうか。
もちろん業務ごとに異なりますが、分析手法はビジネスセンスの一環ですから幅広く活かせることに変わりはありません。
たとえば、日本では営業部に所属している人が多数います。
営業職でも分析手法は活かせます。新規開拓営業・ルート営業ともに、取引先や営業先の状況を把握することによって効果的な営業が可能になるのです。
この企業は資産内容が少し危ない、この企業は今キャッシュが豊富だから投資に意欲的だ、などとわかれば営業戦略も立てやすくなるでしょう。
そのためには、相手企業の状況を財務諸表から読み解けるような能力が不可欠というわけです。
3 まとめ
ビジネス会計検定では、そのスキルを基礎からしっかり学ぶことが可能です。
経営でも物流でも非常に重要なスキルを育てることは、ビジネスセンスを磨くことにも通じるでしょう。
実務に活かせるスキルが身につく資格、それがビジネス会計検定なのです。