基礎法学とは~法と法律~

基礎法学とは~法と法律~

行政書士試験では、基礎法学といった汎用的な法知識や法的素養を問う科目が出題されます。

「法」と「法律」の違い

基礎法学の一環として、また個別の科目として様々な法知識を身に着けることになると思いますが、しかしそもそも「法」とは、「法律」とは何なのでしょうか。

法と法律という言葉は同じ意味で使われることもありますが、実際は少しずつ異なる意味を持っています。
簡単に言えば法律全般を含むもの、法律の上位概念で広い範囲を意味するものが法といった感じでしょうか。

法律は憲法第59条1項に基づき、国会の両議院の議決によって決められた法のことを言うのですが、しかし「法とは何か」ということを具体的に説明することはとても難しく、確定した結論は未だに出ていません。

「法」とは

法の定義については、ギリシア、ローマ時代から議論が交わされていますが、はっきりとした結論は得られていません。
とりあえずの意味としては、国家による強制力を伴う社会的な決まり事、共同生活を円滑に送るためのルールで守らないと一定の制裁が科されるもの、といった考え方がされています。

法には、成文法や慣習法、判例法、条理など様々なものが含まれています。

成文法は憲法や法律など、文書によって表されており、一定の形式・手続きに従って公布されるものです。
対して慣習法とは慣習に基づいて成立する法、つまり「いつもこうだから普通に考えて今回もこうするべきだろう」という決まりですから、必ずしも成文化されているものだけが法というわけでもありません。

判例法とは、とある事件における裁判所の判決が別の事件においても効力を持つ、法律的な明文の規範がされていない際に基準になる前例として、その後の裁判を拘束する力を持ったものを指します。
条理は道理のことで、つまりは常識や倫理観による法です。

このように明文化されていない法、慣習法や判例法、条理は成文法に対して不文法と呼ばれています。

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