行政書士試験 〜 全60問中46問が出題され、苦手とする人も多い記述式の試験

行政書士試験 〜 全60問中46問が出題され、苦手とする人も多い記述式の試験

行政書士試験において、全60問中46問が出題され、苦手とする人も多い記述式の試験があるのが「法令科目」です。
法令科目は憲法、民法、行政法、商法・会社法、基礎法学に分かれています。

行政書士試験の最重要科目であることはもちろん、合格後の実務にも直結する知識になりますので、ここが苦手と言ってしまっては始まりません。
試験自体はマークシートがほとんどであり、他の法律系資格に比べると採りやすい印象がある一つの要因となっていますが、実は行政書士試験の範囲は非常に広く、他資格の勉強をしていれば簡単にうかる、というものでは決してありません。

難関試験だと考えて間違いはありませんが、マークシート式なので、努力が結果に繋がりやすいこともまた事実です。

1 初学者にオススメの勉強方法

初学者の方にぜひ行なって頂きたい勉強方法があります。
それは、過去問を「読む」ということです。

一度、過去問に目を通すことで、見えてくるものがあります。

・これからどのような試験に臨むのか
・すべての分野に共通する事柄は何か
・これまでの自分の勉強法で、通用しそうなところはどこか
・変えなければいけない勉強法はあるか

こういった部分が明らかになってきますので、「過去問を解く」というより「出題者が共著した本を読む」感覚で、ぜひ一度目を通してみてください。

2 過去問の読み方

全てと言うわけにはいきませんが、実際の過去問と、その「読み方」のイメージをご案内します。

まずは憲法、基礎法学のジャンルからです。
憲法、基礎法学は前述の46問中基礎法学から2問、憲法から6問が出題されます。ここでは、憲法の問題を見てみましょう。

憲法の過去問(2004年問3)より

投票価値の平等に関する記述から、最高裁判所の判例に合っていないものを選択する問題です。

1. 形式的に1人1票の原則が貫かれていても、投票価値が平等であるとは限らない。
2. 選挙人資格差別の禁止だけでなく、投票価値の平等も憲法上の要請である。
3. 投票価値の平等は、他の政策目的との関連で調和的に実現されるべきである。
4. 法改正に時間がかかるという国会側の事情は、憲法判断に際して考慮すべきではない。
5. 参議院議員の選挙については、人口比例主義も一定程度譲歩・後退させられる。

いかがでしょうか?
この問題の正解は4番です(4番が「判例に合っていない」)。

これは、平成21年の衆議院銀総選挙において、一票の格差と呼ばれる現象が起こってしまっていた際に、それが憲法違反とまで言えるかどうかが焦点でした。

常に変動する人口と近年著しい過疎化などの現象を考慮すると、法改正が、憲法の要求する期間を過ぎても行なわれていないとまでは言えないという判断が下されました(それにより法改正に向けての動きは加速したが、選挙自体は無効とならなかった)。

文章自体が全く読めないという方もいらっしゃると思います。
前述のように、全体のイメージが分かるまでは我慢!です。

そんなときこそ読み解こうとせず、目を通す気持ちで、とにかく過去問に接してみてください。

行政書士カテゴリの最新記事