
行政書士試験は段階を踏む試験ではないため、1回だけ行われる筆記試験を突破すれば合格です。
合格基準点の条件3つを全てクリアすれば合格できます。
では実際の合格率はどのようになっているのでしょうか。
1 合格率の推移
行政書士試験の合格率は、次のように推移しています。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
平成18 | 70,713 | 3,385 | 4.8 |
平成19 | 65,157 | 5,631 | 8.6 |
平成20 | 63,907 | 4,133 | 6.5 |
平成21 | 67,348 | 6,095 | 9.1 |
平成22 | 70,586 | 4,662 | 6.6 |
平成23 | 66,297 | 5,337 | 8.1 |
平成24 | 59,948 | 5,631 | 9.2 |
平成25 | 55,436 | 5,597 | 10.1 |
平成26 | 48,869 | 4,043 | 8.3 |
平成27 | 44,366 | 5,820 | 13.1 |
平成28 | 41,053 | 4,084 | 10.0 |
平成29 | 40,449 | 6,360 | 15.7 |
平成30 | 39,105 | 4,968 | 12.7 |
合格率は例年10%前後ですが、この数字をどう捉えるかが問題です。
他の国家試験に比べれば高くはないように思えますが、では低いのかと問われるとそういうわけでもありません。
合格率10%とは、10人中1人しか合格できず、他の9人は落ちているという確率だからです。
2 受験の流れ
次に、試験の流れを見ていきましょう。
行政書士試験に、受験資格はありません。
そのため年齢や学歴、性別や国籍に関係なく誰でも受験できますし、司法試験にとっての予備試験のように「試験を受けるための試験」のようなものもありません。
行政書士試験を受けるためには、郵送あるいはインターネットで事前に受験の申し込みをしなければいけません。
詳しい情報は、一般財団法人行政書士試験研究センターなどのサイトでチェックするようにしましょう。
受験手数料は7,000円、試験が行われるのは例年11月の第2日曜日です。
試験時間はかなり短く、午後1時から午後4時の3時間で勝負が決まります。
そして、試験実施日が含まれる年度の1月下旬に合格発表があります。