国会には弾劾裁判所というものがある。

国会には弾劾裁判所というものがある。

国会には弾劾裁判所というものがある。​

行政書士試験の出題科目の1つである憲法には、統治機構という概念がありますが、これは国を治めるための仕組みを指しています。
日本の統治機構は3つに分けられた権力の立法・行政・司法から成り立っていて、このうち司法は裁判所が担っているのです。

司法権は非政治的な権力であるため、立法権や行政権によって侵害される可能性が高く、政治的な圧力によって公平な裁判が妨げられることの無いよう、司法権独立の原則が定められています。
特に裁判官の職権の独立が重要であり、裁判官が自らの良心、判断に基づいて裁判が行えるように司法権は守られているのです。

司法権と民主的統制

とはいえ、司法権が完全に独立、全くの無干渉状態というわけではありません。
国会や内閣に対して選挙や世論という形で国民が関わるように、また、国会と内閣が互いにバランスを取るようにして、裁判所にも民主的統制がなされる必要性があるのです。

司法権は少数者の人権を守る、最後の砦とも言われています。
ですから、それを担う裁判所を民主的統制する際には司法権の独立を侵害しないよう、配慮が必要となります。

主な民主的統制

衆議院選挙が行われる時、同時に最高裁判所裁判官の国民審査が設けられます。
最高裁判所の裁判官として適切か、今後もその役目を任せて良いかという審査です。

また、国会には弾劾裁判所というものがあります。
これは裁判官を裁くための裁判所で、裁判官に一定の弾劾事由があるとされた場合にはこれによって罷免されることもあるのです。

裁判の傍聴が許可されているのも民主的統制の一環です。
裁判の公正が確保されるよう、裁判官の前で当事者たちが口頭で主張を述べる対審、及び判決は原則公開されています。
傍聴はこの「公開」の1つであり、国民は裁判がどのように行われているのかを見ることが出来ます。

新しい制度ですと、2009年5月より実施されている裁判員制度もあります。
国民が直接裁判に関わるという点で、これも民主的統制と言えるでしょう。

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