行政書士に独学で合格したい!~独学のメリット、デメリット~

行政書士に独学で合格したい!~独学のメリット、デメリット~

行政書士は、行政手続の専門家である国家資格者です。依頼を受け、報酬を得て、官公署に提出する申請書類を作成し、その提出手続を代理で行うのが主な業務となっています。行政書士の業務によって国民の権利と利益が守られ、行政にとっても公共的な利益があることから、その必要性はきわめて高いといわれています。

行政書士の資格取得を目指すには、行政書士試験に合格しなければなりません。さまざまな試験対策の中から、独学を視野に入れている方もいるのではないでしょうか。この記事では、行政書士試験の概要や難易度に加えて、独学で試験に挑むメリット・デメリットをお伝えします。

1. 行政書士試験の概要

行政書士試験の概要は、簡単にまとめると下記の通りです。

・受験資格なし。例年11月に筆記試験で実施
・「行政書士の業務に関し必要な法令等」と「行政書士の業務に関連する一般知識等」が出題
・出題形式は「択一式」と「記述式」
・各科目と試験全体の合格基準をいずれも満たす必要がある

▼こちらの記事も合わせてご覧ください。
行政書士試験の難易度・合格率は?勉強時間はどう使う?

2. 行政書士試験の難易度

行政書士試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。下のグラフは、平成26年~平成30年までの受験者数、合格者数、合格率の推移を表したものです。

このグラフが示す合格率を平均するとおよそ10%となるため、行政書士試験は10人に1人しか合格できない難易度の高い資格試験であることが読み取れます。

3. 行政書士試験の勉強法 ~通学・通信~

行政書士試験には受験資格がありません。誰でも受験できますが、上述のように合格率10%程度の難易度の高い資格試験であることは事実です。人によって最適な勉強法・試験対策があると思います。

ここでは、学生や社会人の方が学業や仕事と両立して行政書士の資格取得に向けた勉強をする前提で、通学・通信で試験勉強を行うケースについて、そのメリットとデメリット順に見ていきましょう。

(1)通学のメリット・デメリット

行政書士の資格取得、行政書士試験の受験を考えた時に、多くの人がまず検討するのは通学して試験対策講座を受講することではないでしょうか。

通学して講座を受講すると、不明点をその場ですぐに質問できるという大きな利点があります。「目の前の講師が合格へ導いてくれる」という信頼感も生まれ、通学ならではの安心を感じられることでしょう。

教室では、同じように行政書士の資格取得を目指す人たちと肩を並べて勉強します。常に競争の中に身を置けることも良い影響となるでしょう。

ただしその一方、当然ですが通学すると時間に縛られることになります。仕事や学校の都合で出席できないなど、自分の都合を優先できないことがストレスになる可能性は否定できません。

そしてこれも当然ですが、費用がかさみます。考えたくはないですが、一回で合格できなかった場合はさらなる出費を覚悟しなくてはなりません。

(2)通信のメリット・デメリット

最近人気が上昇してきているのは通信です。オンラインの通信講座は、インターネット環境さえあれば場所や時間に縛られることはないでしょう。

通学より費用を抑えられることもポイントです。有名講師による講義をいつでもどこでも受講できることや、リアルタイムで質問できるシステムが整っている講座もあるなど、資格取得に向けて通信講座を受講するメリットは拡大しているといえそうです。

とはいえ、独学と同様に自由度が高く、自分自身に委ねられている部分が大きいため、サボり癖のある方には向かないかもしれません。

4. 行政書士試験に独学で挑むメリット・デメリット

続いては、通学でも通信でもなく、独学で行政書士試験の合格を目指すことについて考えていきます。

(1)独学のメリット

好きな時間に、好きな場所で、好きなテキストで勉強できること、そして、まとまった受講料の出費がないことは、独学の非常に大きなメリットです。もちろん、通学のために時間をかけてわざわざ移動する必要もありません。独学は、時間に制限があり出費を抑えたい人にとっては、これ以上ない資格取得の勉強方法といえるでしょう。

(2)独学のデメリット

独学はその自由度ゆえ、確固たる意志がないとモチベーションの維持が難しくなります。通学・通信と違い、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうことに注意しなければなりません。加えて、タイムリーに質問ができないため、独りよがりの勉強法に陥りがちなことも独学の際には懸念される点です。

独学には、上述の通信による勉強法と同じか、またはそれ以上に、自律心と資格取得に対する意志の強さが重要となるでしょう。

(3)独学のポイント

独学で行政書士試験の勉強する場合、いかに時間をかけられるかが重要です。通信講座では標準時間として500時間のカリキュラムを組んでいます。資格取得の試験勉強を、仕事や学業と両立したい方にとって500時間の確保は難しそうですが、可能ならばせめて300時間程度は勉強時間に充てたいところです。

資格取得の勉強をスタートさせるタイミングは、行政書士試験が実施される11月から逆算して決定します。毎日コンスタントに勉強するのが理想ですが、少なくとも休日は必ず勉強時間を確保するようにしましょう。

テキストは一般的な書店で購入できるものを使用することになるでしょう。出費は数千円で済むので、決して大きな負担にはなりません。書籍に加えてネット検索した情報を活用すれば、かゆいところに手が届く勉強ができるはずです。

5. 行政書士試験対策におすすめの書籍

行政書士の資格取得を目指す独学者にとって、欠かせないのがテキスト・参考書です。ここからは、行政書士試験対策におすすめの書籍を厳選してご紹介します。

スッキリわかる行政書士 2019年度(スッキリわかるシリーズ)
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行政書士試験で出題される論点が絞り込まれたテキストです。知識が確実に身につきそうな、わかりやすい解説と各種テストが盛り込まれています。豊富なイラスト・図版・解説で、初学者でも悩まず学習を進められるオススメの1冊です。
※2018年10月現在で、2019年4月1日(法令基準日)までに施行が確実だった法改正が反映されています。

うかる! 行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター
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基本書で勉強しても演習問題が解けない、得点が足りない人に効果的なテキストがこちら。受験指導のプロが監修することで、解法のプロセスをわかりやすくナビゲートしているのが特徴です。過去の出題傾向をもとに、本試験で問われる内容、必要な知識、ポイント、解き方を順に明らかにしてくれます。各テーマの関連知識が整理されている図表カードは、試験直前の確認にも使えそうです。

行政法読本 第4版
https://amzn.to/2MejDUZ

1冊で行政法全体をカバーする人気テキストの最新版。行政不服審査法・行政手続法の改正をはじめ、法改正や最新判例の動向などを踏まえてアップデートされています。わかりやすい表現と「講」あたりのボリュームを抑えた構成で、着実に重要事項を理解しながら読み進められる「行政法学習が楽しくなる」テキストです。

6. サマリー

行政書士の資格取得を目指し、行政書士試験の合格に向けて独学を選んだ場合のメリットとデメリットが見えてきたのではないでしょうか。人それぞれ最適な試験対策は異なりますが、効率良い勉強を積み重ね、本番で力を発揮するのが重要であることは共通しています。自律心と資格取得への強い意志を持って、行政書士試験に臨んでください。

7. まとめ

・行政書士は行政手続の専門家である国家資格者
・行政書士試験は受験資格なし。合格率は10%前後の難関
・通学・通信による試験対策の主なネックは費用面
・独学のメリットは時間と場所を問わないこと、費用が抑えられること
・独学のデメリットはモチベーション維持の難しさ
・強い自律心を持って効率良く勉強すれば、行政書士試験合格を目指せる

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