行政書士試験は、試験対策がカギ?民法・行政法を中心とした受かるための対策とは?

行政書士試験は、試験対策がカギ?民法・行政法を中心とした受かるための対策とは?

令和2年度の行政書士試験は、例年通り11月に実施されます。今年度の試験日は、11月8日(日)と発表されました。当試験に合格するために必要な試験対策とは、どんなものでしょうか。この記事では、行政書士試験の合格者がおこなっている、効果的な試験対策について紹介していきます!

1 まず「敵を知る」ことが大事

試験対策を始める前には、まず「敵を知る」ことが大事です。そうしてこそ、スムーズで効率的な学習ができるからです。

⑴ 最低1,000時間が必要?

行政書士試験に合格するために必要な学習時間は、なんと最低1,000時間という声もあります。しかし一方では、500~600時間もあれば十分ともいわれています。最低必要な学習時間数は、そもそも初学者か受験経験者かによって大きく変わりますし、法律を学習した土台の有無にもよります。法律の学習自体が初めてな受験生は、確かに、学習時間を最低1,000時間は確保しなくてはいけないかも知れません。また、行政書士試験は公務員試験の出題範囲と親和性があるため、チャレンジしたことのある受験生は比較的有利だといえます。

⑵ 行政書士試験の特徴

行政書士試験の出題科目や出題数、合格基準などを、下表にまとめました。試験の総得点は300点満点で、法令等科目の満点は244点、一般知識等は56点満点です。

 

法令等科目 一般知識等
行政書士の試験科目 (5科目)

「憲法」「行政法」「民法」「商法」「基礎法学」

(3科目)

「政治・経済・社会」

「情報通信・個人情報保護」

「文章理解」

出題数 46題 14題
配点 244点 56点
合格基準点 得点率50%以上 得点率40%以上

 

気を付けるべきは、「合格基準点」の存在です。合格基準点は法令等科目・一般知識等、そして総得点の3つに設けられています。総得点において6割にあたる180点を超えれば合格ラインになりますが、同時に法令等科目・一般知識等においてもそれぞれ基準点を越えていなければなりません。

この条件に1点でも足りないと、足切りとなってしまう厳しさに留意して、試験対策を立てなければなりません。ただ行政書士試験には、社労士試験のように科目ごとの基準点は設けられていないので、ほとんど得点できない科目があっても合格することが可能です。

⑶ 合格率は10%前後で推移

行政書士試験の合格率は、おおよそ10%前後といえるでしょう。社労士の平均合格率は約6%、司法書士は約3%なので、他士業の合格率と比べてみると比較的高いといえます。このことからも、行政書士試験は、試験対策を間違わず集中して勉強すれば、合格が見えてくる試験だといえます。

2 行政書士試験に必要な試験対策とは?

合格を勝ち取るための効果的な試験対策は、どのようなものでしょうか。

⑴ 行政法と民法を重点的に

繰り返しますが、「法令科目」には憲法、行政法、民法、商法及び基礎法学が含まれ、これらは行政書士として業務を遂行するにあたり必須となる法律範囲です。法律系の科目の方が比重が大きく、配点も8割以上と大きいので、その理解度が合否を左右します。試験対策も法律系の比重を大きくするべきです。

その中でも配点が大きいのが、行政法と民法です。合格者は、民法・行政法に重点を置き、しっかりと勉強時間を確保して勉強しています。

もし、行政法と民法を徹底的に攻略して得意科目にできれば、鬼に金棒です。特に民法は内容が細かくやっかいな印象の科目ですが、勉強法としては条文の暗記がメインなので、覚えるだけでなく1つ1つ理解していきましょう。行政法は、反復学習で知識を着実に定着させていきましょう。

商法は配点が低い科目なのですが、実は捨てる判断を下す人も多い科目です。その分民法と行政法の勉強を最優先しましょう。

⑵ 記述式はどうやって試験対策する?

行政書士試験には「記述式」が出題されることが、プレッシャーに感じる受験生もいることでしょう。どのように試験対策したらよいか見当がつかないかも知れません。

はじめに心掛けるべきは、「たずねられたことについて答える」ことです。意外にもこのことが難しく、ある程度訓練を積まないと、本番の緊張の中で的を得た記述ができません。記述式の出題範囲は行政法と民法です。それぞれの回答のコツは次の通りです。

 

出題数 戦略
行政法 1問 ・普段から出題されそうな条文の要件・効果を覚える。

・問題文を見てどの条文が適切か読み解く訓練をする。

民法 2問 ・図を描いて事案を読み解く訓練をしておく。

⑶ スキマ時間を有効活用する

前述の通り、法律初学者であれば、試験対策のために必要な勉強時間は1,000時間ともいわれます。加えて働きながら試験対策をするなら、空いた時間を有効活用しないととても時間が足りません。そこで、「スキマ時間をフル活用する勉強方法」を確立する必要が生じてきます。

通勤・通学時間、待ち時間、昼休みなどを活用して、質の高い学習ができるような方法を探して見ましょう。

3 計画的な試験対策とは?

行政書士は、十分に試験対策を練る前に、見切り発車をしてしまうのは危険です。計画を立てないうちから勉強を進めてしまうと、基礎固めをしないうちに演習に手を出して挫折してしまったり、勉強が上手く進まないことから無駄な時間を過ごしてしまうといったことになりかねません。

⑴ スケジュールの例

下表は行政書士試験対策のスケジュールの一例です。当然ですが、計画を立てたとしても、その通り実行しなければ意味がありません。ですので、立てても実行できないような計画ではなく、実行可能なボリュームを意識しましょう。

 

ステップ1 11月~

学習方法を

選ぶ

試験当日までに

「どんな教材を」

「いつまでに」

「どの順番で」

やるかという計画を立てる。

ステップ2 11月後半~

試験範囲の

体系を

つかむ

・まずは「全体像の把握」。

・法律の骨組みだけを理解し、全体像をつかむことが第一歩。

・法律の独特で難解な言い回しに慣れる。

・基礎力は直前期に生きる。

ステップ3 12月~

理解と

知識の定着

・身近な「民法」から。問題数も多く広範囲なため早めに着手。

・憲法・商法は後回しでも大丈夫。

・「一般知識」対策でニュースや新聞に日常的に触れる。

・漫画、ドラマ等を見る時、常に法律と結びつけると良い。

・民法・一般知識等は社会状況に応じて出題内容が大きく変わる(自分の生活にあてはめて考えてみよう)。

ステップ4 8月~

実力診断

演習の繰り返し

・予備校主催の模試にも挑戦する。

・「過去問演習」が行政書士試験合格のカギ。

・自分の実力、弱点を知る。

・解答力を身につける。

⑵ 「一般知識等問題」で足きりにあわないように

一般知識等は試験対策がしづらい科目ですが、関連する法令科目と関連付けて学ぶと理解が深まります。一般知識等3科目の総得点で40%を得点できないと、足きりにあってしまいます。毎年、一般知識の1点に泣く受験生は多いのです。

内容は「行政書士として最低限知っておくべき常識問題」が出題されます。日頃から新しい情報や社会の変化に意識を向けるとともに、試験対策として現代用語の基礎知識を学習しておくのも良いでしょう。

 

 

4 確実に合格するための試験対策とは

行政書士試験は試験範囲も広く、難易度の高い試験です。前述の必要な勉強時間数をこなせば良いだけではありません。そこで最後に、確実に合格したいけどどうすれば良いか分からない場合について解説していきます。

⑴ 資格スクールや通信講座を利用する

独学で試験対策をする人もいますが、それでは学習自体が難しい場合もあります。そのような人は、資格スクールや通信講座で学習する選択肢を選びましょう。その場合、以下のようなメリットが享受できます。

① 効率的なカリキュラム

資格スクールや通信講座では、効果的なカリキュラムが用意されています。独学だと自分で次にどの科目を勉強するのか、いつ問題を解くのかなどを考えなければなりません。勉強のやり方を誤ってしまうと、時間をかけてもなかなか得点が伸びないというリスクがあります。

➁ テキスト・参考書を選ぶ必要なし

資格スクールや通信講座は、カリキュラムに合ったテキスト・参考書を準備してくれています。自分でベストの教材を選ぶのはなかなか難しいものです。

③ 質問体制が整っている

資格スクールや通信講座を利用することの一番のメリットは、「質問ができること」ではないでしょうか。スクールによっては質問回数が制限されている場合もありますので、質問体制に重点を置きたい場合は、事前によく確認しましょう。

 

5 オンライン講座はおすすめの試験対策

近年のスマートフォンの普及にともない、時と場所を選ばないオンライン学習が、更に身近な学習方法になりました。スマートフォン、タブレットにも対応可能なため、スキマ時間の有効活用にも最適です。また、学習履歴を残したり通信を使って質問したりできる機能が搭載されるなど、魅力的なシステムも備わっている場合もあります。

⑴ オンラインがおすすめな理由

現在のような、コロナ禍で先が分からないような状況でも、通信講座を選べば安定した受験勉強ができます。安全な学習環境の確保という意味でも、通信講座は今後もっと注目を集めるでしょう。通信講座は、駅前などに教室を持つ通学制の資格スクールと比べて、費用がリーズナブルなのも魅力的です。講義もオンデマンドで提供されるので、自分のペースで学習することができます。

⑵ 資格スクエアの合格パック

資格スクエアは、スマホさえあれば端末上でノートが取れ、質問も送れるといった新しい学習環境を提供する講座です。行政書士試験講座「合格パック」は、下記のような受験生にぴったりの学習パックです。

・行政書士試験の勉強が初めての方

・予備校に通うお金と時間がない方

・基礎から時間をかけてしっかり学習したい方

講座名 【2020年向け】行政書士合格パック
講座内容 基礎講座(約45h) 過去問講座(約10h) 直前対策講座(約15h)
担当講師 大内容子(法律系)、永田英晃(一般知識等)
販売価格 定価99,700円  ⇒  終売セール 69,790円(税込)!

*2019年向け講座も視聴可能です。

*問題演習機能を省いた、価格を抑えたプランです。

⑶ 未来問を無料プレゼント中!

また、資格スクエアは「AI(人工知能)」が資格試験の問題を予測する、日本初の「未来問」を開発して注目を集めました。宅建試験の予測問題はカテゴリー的中率が78%、予備試験は同60%と、それぞれ合格ラインをクリアしたことで、大きな反響を呼びました。

今回、宅建、司法試験予備試験に続き、行政書士試験の「未来問」が生み出されました。そしてなんと、こちらから無料で提供いたします。

試験対策の総仕上げとして、是非ご活用ください。

6 サマリー

行政書士試験の合格基準点は3つのみであり、科目ごとではなく3つの合計得点で合否が判断されます。つまり、メリハリのある試験対策ができるということです。主軸科目である民法・行政法を中心に、効率的な学習を進めていけば、確実に合格に近づきます。

7 まとめ

・行政書士試験は300点満点で、法令等科目の満点は244点、一般知識等は56点である。

・「合格基準点」が法令等科目・一般知識等、そして総得点の3つに設けられている。

・中でも配点が大きいのが行政法と民法なので、しっかりと勉強時間を確保すること。

・民法は条文の暗記と理解、行政法は、反復学習で知識を着実に定着させる。

・それでも学習自体が難しい場合は資格スクールや通信講座という選択肢がある。

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