少子化①

少子化①

日本の問題として、実は高齢化以上に深刻なのではないかと言われることがあるのが少子化問題です。少子化問題は、高齢化問題と同様、欧州諸国やアジア諸国とも共通する課題でもあります。ただ、フランスなど、少子化の改善に成功したとされる国もあります。

少子化が社会に与える影響としては、社会保障などの支え手が減るということや、国内市場が小さくなるということ、また、人口減少に伴って都市のコンパクト化などをいかに進めていくかといったこともあるかと思います。更に、労働力人口の減少も問題になると言われています。

こどもの数が減り続ければ、日本という国を維持することも長期的には難しくなってしまうと思います。また、兵力という観点で、安全保障上も、少子化が進み続ける現状は望ましくないと思います。日本の持続可能性を考えるという観点からも、少子化への対応が重要だと言えるでしょう。

人口を維持するためには、2.1の合計特殊出生率が必要だと言われています。これは、女性が一生のうちに産む子供の数の平均が2.1人以上必要であるということです。日本の現在の合計特殊出生率は、2012年の値で1.41となっています。日本の合計特殊出生率は、近年上昇傾向にあると言われていますが、2.1には届いていない現状にあります。

日本で少子化が進んでいる背景としては、学生である期間が増えて、晩婚化が進んでいるということや、若年雇用問題が深刻となった結果、結婚して子供を育てたくてもそれができる経済的余裕がない人が増えているということ、仕事が忙しく第一子を生んだ後に第二子を産むことをためらう夫婦が増えていることなどがあげられるのではないかと思います。

少子化への対応策を考える視点としては、日本人の子供を増やすという方向性と移民政策を推進するという方向性があると思います。移民政策の中でも、高度人材の受け入れは、シンガポールや香港などと比較しても、日本が今後伸ばしていくべき分野なのではないかと思いますが、この点については次の項で考えてみることにして、ここでは、どうやって日本人の子供を増やすかを考えてみたいと思います。

日本では、「結婚や子供を産むためには、まずはきちんとした仕事について、ある程度の経済力をつけることが重要だ」という考え方が根強いと思います。まず、ここに切り込むことを考えてみたいと思います。たとえば、今は法科大学院なども増え、26歳前後まで学生をする人も増えてきています。これは大学を卒業してすぐ社会に出た人と、法科大学院などに進学した人を比べてみて思うことなのですが、25歳前後というのは一つの結婚のピークのようで、大学卒業後すぐに社会に出た人では25歳までに結婚する人が多い一方で、大学院などに進学した人は、そこを卒業して就職先もみつけて30歳前後で結婚するということが多いようです。

これからは、専門職大学院が増えたり、博士課程に進学したりする人が増えたりと、学生である時間が増える人が増えるのではないかと思います。日本や中国や韓国の学生を比べると、中国や韓国では博士課程に進学する学生、それも自国外の博士課程に進学する学生が日本よりも多いようです。

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