高齢化問題②

高齢化問題②

高齢化問題を考える際の別の視点としては、コミュニティという視点もあると思います。昔であれば、若い息子夫婦とお年寄りが同居しており、お年寄りの介護等は若い夫婦が行うということが一般的でした。しかし、それが、共働きが一般的になったり、就職機会を求めて地方から都会に出て働く人が増えたり、最近であれば日本を飛び出して海外で働く人も増えるなどの状況もあり、子供世代が年をとった親世代の介護を行うということが難しい状況が生まれてきています。また、コミュニティについてもそうですが、昔は、隣の家や街ぐるみでの付き合いが強くあったのですが、今は、東京での暮らしを考えても、アパートの隣の人と日常的な付き合いがあるといった状況は稀になっていると思います。コミュニティが失われた結果生じた問題としては、孤独死などの問題もあるのではないかと思います。

高齢化問題を考える解決策の方向性としては、昔のようにコミュニティを再生させるというものもあるかもしれません。そこから、地方に人が住むような状況をつくっていくべきとの考え方もあるかもしれません。ただ、別の方向性としては、ITなども活用して在宅医療を充実させるとか、コンビニの宅配サービスなどを充実させていくとか、高齢者の方が都会に住む息子夫婦のもとに移住することを支援するといった政策の方向性も考えられると思います。また、地域の高齢化問題に取り組むNPOなども、近年は増えているようです。

この記事を読んでいる方は、これから公務員試験を受験されようとする20代くらいの方々が多いのではないのかと思うのですが、コミュニティを自らつくるスキルを高めるということもこれからは重要になるかと思います。戦後、日本においては、会社が働く人が所属するコミュニティの中心であると言われてきました。しかし、会社以外のコミュニティにあまり関わってこなかったため、定年退職と同時に所属するコミュニティが限られたものとなり、新たな人間関係を築くことが難しいといった社会的状況もあるのではないでしょうか。

このような事情も考えて、高齢化への対応策を考えて見ると、一つは、定年の年齢を上げたり、企業がこれまで勤めてきた方の継続雇用をしやすい仕組みを整えたりしていくという方向性があると思います。また、この他にも、各自がNPOなどをつくって、自らコミュニティをつくるスキルを高めるためには何ができるかといったことを考えることもできるのではないかと思います。

政策問題を考える際には、問題を自分や身近な人の問題として考えたり、自分が経験したことから考えたりするという姿勢も重要になります。自分が足で稼いだ情報があれば、官庁訪問などで話してみても良いと思います。

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