エネルギーミックス②

エネルギーミックス②

日本国内の再生可能エネルギーの利用を促進させるという方向性とは別のものとして、アジアスーパーグリットという構想も提案されています。これは、ゴビ砂漠などで太陽光発電や風力発電で発電したエネルギーをアジア全域に輸出するようにするというものです。同様の構想は、すでにアフリカとヨーロッパの間で実施されています。ゴビ砂漠の場合、アジア全域のエネルギー需要を再生可能エネルギーだけでまかなうポテンシャルがあるとも言われています。アジアスーパーグリットの実現のためには、アジア諸国の間の政治的対立がネックとなる言われることもありますが、アジア地域の電力事情を一変させる可能性を秘めた構想だと思います。

エネルギー関連でいえば、日本近海に眠っていると言われる、メタンハイドレードを活用するという構想もあります。日本海には、日本のエネルギー需要を100年くらいまかなえるくらいの資源が眠っていると言われており、メタンハイドレードの活用に成功すれば、日本がエネルギー輸出国となることもできると言われることがあります。ただし、メタンハイドレードのデメリットとしては、これを燃焼させた場合に排出されるガスの温室効果が二酸化炭素の数倍であることや、深海底の資源を採掘することが漁業等に与える影響、地震を誘発してしまう可能性などがあげられます。

 これ以外に、近年開発が進められている発電源としては、水素発電や人工光合成という技術など、様々なものがあるようです。人工光合成とは、特殊な金属に太陽光をあて、その金属が二酸化炭素を分解する過程で発電を行うという技術です。また、これ以外にも、絞ると油の出る藻類を砂漠などで大量に培養して資源をとる方法なども研究が進められているようです。
再生可能エネルギーは、いろいろな技術が研究されており、それぞれの技術が将来の電力需要を賄うポテンシャルを秘めていると思います。しかし、電力が安定的に供給できなければ、厳しい国際競争にさらされている日本の国内産業に打撃を与え、更なる産業の空洞化や失業の発生などの事態を招く可能性もあると思います。ただ、一方で、再生可能エネルギーの活用が日本に新たな雇用を生むことに繋がる場合もあるかとおもいます。いずれにせよ、再生可能エネルギー推進の立場をとる場合は、できるだけ数値なども活用しながら、将来の見通しを具体的に説明できるようにすると良いと思います。また、反対に、原子力発電を使わざるを得ないという立場をとる場合は、どうやって多くの人々に説明を行うべきかということについても述べたり、グループで議論できるようにしたりすると良いのではないかと思います。

 

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