令和元年度(2019年度)賃貸不動産経営管理士試験の合格率は36.8%、合格点は29点でした。
この数字だけだと難化したのか、易化したのかはわからないと思います。
そこで、今回の記事では、令和元年度(2019年度)の賃貸不動産経営管理士試験は前年度までの試験に比べて難易度はどうだったのかをご紹介した上で、来年以降の試験はどのようになっていくのかについて予想していきます。
目次
1.令和元年度(2019年度)賃貸不動産経営管理士試験の合格率・合格点
まずはこちらの表をご覧ください。
年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合否判定基準 |
---|---|---|---|---|---|
平成25年度 | 4,106名 | 3,946名 | 3,386名 | 85.8% | 28問 |
平成26年度 | 4,367名 | 4,188名 | 3,219名 | 76.9% | 21問 |
平成27年度 | 5,118名 | 4,908名 | 2,679名 | 54.6% | 25問 |
平成28年度 | 13,862名 | 13,149名 | 7,350名 | 55.9% | 28問 |
平成29年度 | 17,532名 | 16,624名 | 8,033名 | 48.3% | 27問 |
平成30年度 | 19,654名 | 18,488名 | 9,379名 | 50.7% | 29問 |
令和元年度 | 25,032名 | 23,605名 | 8,698名 | 36.8% | 29問 |
上記の表は、賃貸不動産経営管理士試験が始まってから、令和元年度(2019年度)試験までの試験結果の統計になります。
表を見てみると、前年度に比べ令和元年度(2019年度)試験では合格率は13.9%下がり、合格者数も681名減少しました。
この数字だけ見ると、難易度が急に上がったように見えます。
ですが、合格点に目を向けてみると、試験開始当初からあまり変わらず7割をキープしています。
これは、どれだけ合格率が下がろうとも、しっかり勉強した人は合格出来る試験であることを示しています。
賃貸不動産経営管理士試験に合格するには、どれくらい勉強すればいいのか気になる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
では、次に今後の試験がどのように変わっていくのかを予測していきます。
2.今後の賃貸不動産経営管理士試験の合格率、合格点は?
今後の合格率
合格率は、今後も低くなっていく可能性があります。
理由は、賃貸不動産経営管理士資格が国家資格化するかもしれないからです。
賃貸不動産経営管理士は近年、制度の改正にともない、賃貸不動産経営管理士の役割が拡充され、より専門性の高い職業となりました。
そのため、「今後、賃貸不動産経営管理士が国家資格化されるのでは?」という話も聞かれます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
実際、国家試験化を見据え令和2年度の試験からは問題数、試験時間ともに変更となり、現在国家試験である宅地建物取引士やマンション管理士等、不動産関連の国家資格と同じ試験形態になります。
そんな宅地建物取引士試験やマンション管理士試験の合格率は約10~15%です。
この2つに試験のように、合格率は抑えられることになるかもしれません。
今後の合格点
合格率が低くなる一方で、合格点はあまり変わらない可能性もあります。
理由は、国家資格化されている、宅地建物取引士試験やマンション管理士試験他の2つは合格点が約7割となっているためです。
ですが、合格点が変わらないということは試験問題の難化が起こる可能性もあります。
しっかり勉強をして試験に臨まなければいけない試験であることの変わりはありません。
3.まとめ
今後の賃貸不動産経営管理士試験はより人気になり、合格率等は下がってくる可能性があります。
現時点では、しっかり勉強すれば合格出来る試験です。
しかし、今後どうなるかはわかりません。
取得を検討されている方は、比較的取得しやすいうちにチャレンジしておくことをおすすめします。