勉強前でも知っておきたい「論文のルール」

勉強前でも知っておきたい「論文のルール」

法律の学習にあたって押さえておきたい必須要素についてお話していきます。

今回は予備試験・司法試験において最も大きな関門となる「論文式試験」についての基礎知識です。

私がいろいろな受験生の方から聞く話の中で非常に多いのが、「何から勉強を始めるかも分からない」「答案例を見ても自分で書ける気がしない」など、ご自身が答案を書いている様が想像できない、というもの。

このように論文式試験には苦労する方が非常に多いのですが、そんな論文式試験にもルールがあるのです。このルールを知ってもらうだけでも大きな一歩になります!

【法的三段論法】

三段論法とは、大前提、小前提、結論からなる倫理的思考様式です。

例えば「大前提=カラスは黒い」「小前提=この鳥はカラスだ」「結論=この鳥は黒い」というものです。

法律論でも同様に三段論法を使って考えます。

これが法的三段論法です。

刑法204条、傷害罪の例でいえば

【大前提】(法律の条文)

人の身体を傷害したものは十五年以下の懲役又は五十万以下の罰金に処する

【小前提】(認定された事実)

Aは人の身体を傷害した

【結論】

Aを十五年以下の懲役又は五十万以下の罰金に処する

論文式試験においては論ずるべき事案について、この法的三段論法を用いて自身の見解を述べていきます。社会人の皆様にとっては報告時のルールのようなものですね!

【論点】

法律論は全て条文に沿って運用されますが、条文の文言があいまいな場合、条文に書いていない場合、条文同士に矛盾がある場合にはその解釈に争いが生じます。

このとき、争点となる部分についてを論点といい、法律学者の先生たちが、この論点について自説を唱え見解が対立することも良くあります。この見解については判例と異なるものである場合も多く、有力なものは〇〇説とよばれ、これを学説といいます。

【論証】

論点を答案に表現する際、一定の書き方の様式があります。

これがいわゆる論証と呼ばれるものです。

論証を自分のものにしていることが必要不可欠です。

この論証についてはパターン化して書くことも多いため「論証パターン」などと呼ばれることもあります。

つまり論点とは法律上の争いのポイント、論証は論点を論文答案に書くために形式を整えたものということになります。

論文式試験の解答においては、

「問題文を読んで問題提起を行う」「問題提起をした点(論点)についての論証を述べる」「論証によってご自身の立場を示したうえで事実の評価(問題文にある事案の評価)をする」

ということになります。

論文式試験の解答を見ると取っ掛かりも分からないと感じる方も多いと思いますが、一定のルールがあることが分かるだけでもスタートラインが随分と楽になります!!

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