「司法書士って覚えることが多い…」と思ったあなたに勉強法を伝授!

「司法書士って覚えることが多い…」と思ったあなたに勉強法を伝授!

司法書士試験に合格するための勉強法を皆さんはご存知でしょうか。
司法書士の試験勉強と聞いたときに、「大変そう」、「難しそう」などのイメージを抱く人は多いと思います。

今回はそんな皆さんに司法書士の勉強法を伝授していきたいと思います!

1. 司法書士試験は覚えることがたくさんある!

司法書士試験を受けるために勉強を始めると、まず驚かされてしまうのが覚えるべきことの多さだと思います。

書店で売っている問題集にしても、予備校や通信講座で使うテキストにしても、沢山の項目があるでしょう。

しかし、なんら臆することはありません。
司法書士試験に合格するまでは多くの努力や時間を要しますが、正しい勉強法で効率よく勉強を進めていけば合格が不可能ということはありません。

今回は司法書士試験に合格するための正しい勉強法や記憶定着法などを紹介したいと思います。

2. 勉強開始前に知っておきたいこと

さて、いよいよ司法書士試験の勉強を開始します。

独学で司法書士の勉強をするならスケジュールを一から組まなければなりませんし、予備校に行くとしても授業以外の勉強は自分で計画する必要があります。

どんなスケジュールで勉強していくにしても、重要なことは「継続」に他なりません。

司法書士試験に合格するには単純暗記と論理的思考の両方が求められますが、この2つは毎日学習してこそ身につくものだといえるでしょう。

物事の暗記が日々の積み重ねであることは言うまでもありませんし、論理的な頭も一朝一夕で出来るものでは無いのです。論理的思考を養うためには、毎日欠かさず勉強を続けていきましょう。

司法書士試験合格までの道のりは決して平たんなものではありません。1週間のサボりが1か月の遅れに繋がる、くらいの気持ちで取り組むと良いかもしれません。

3. 司法書士勉強の必需品!

司法書士試験合格に向けてまず用意しなければならないものは六法です

六法を用意したら、次は受験参考書や基本書を選んでいきます。

今は司法書士試験のための受験参考書が充実しており、わかりやすく作られているものが沢山あります。予備校から出版されているものの他に、様々な出版社から出ている参考書があるため自分で読みやすいものを選んでいきましょう。

基本書ですが、これは試験勉強で中心的に使っていく専門書です。以前は今と違って司法書士試験用の受験参考書がほとんど無かったため、教材は学術書や専門書を基本書として使っていく他ありませんでした。

しかし先述の通り、現在は司法書士試験用の受験参考書は沢山あります。

ですから無理して基本書を使う必要も無く、六法と受験参考書だけでほとんどの部分をマスターすることが可能なのです。受験参考書は試験の出題傾向を把握した上で書かれたものがほとんどのため、読みやすいという利点もあります。

次に学習が進んだら基本書を使用していきます。

基本書は専門書ですから、司法書士の勉強をし始めた頃にいきなり読んでも内容を理解することは困難です。
無理に読もうとして貴重な時間を使ってしまうのも勿体無いでしょう。

基本書を使うのであれば受験参考書と六法である程度勉強を進めた上で、というのが一般的な勉強方法です。受験参考書だけでは分からなかった箇所や、もっと詳しく知りたいというところを基本書で調べていくのです。

4. 司法書士の勉強は暗記だけではない

司法書士試験では出題される科目こそ決まっているものの、そこだけを勉強すれば良いというわけではありません。関連する法律や規則などを見ていかなければいけませんし、判例のチェックも必要です。

条文を丸暗記しろとまではいきませんが、その意味や目的を理解することは欠かせません。

(1)具体的にはどう考えたらいいの?

とはいっても、論理的に考えるとはどういうことでしょうか。

試しに刑法第199条を例にとって考えてみます。

「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する」

と条文は至極シンプルですが、実はとても奥の深い一文です。

『人』とはどこまでを指しているのか、まだ生まれていない胎児も人にカウントするのか。『殺す』とは心臓を停止させた場合のことか、或は脳幹反応の不可逆的停止を指すのか。そしてその行為の範囲は積極的な作為の場合だけなのか、それとも死にかけている人を見て見ぬふりするなどの不作為も含まれるのか。『者』とは人間だけを示しているのか。

たったこれだけの条文から、疑問はいくつも生まれてくるのです。

条文というものはどれもこのようにシンプルで、それ自体は簡易な文章です。しかしストレートに意味を把握出来るものではなく、その解釈が必要になってきます。

とは言え「じゃあ、刑法第199条における『者』は人間と犬を指していることにしよう」などのように、勝手気ままな解釈をして良いわけではありません。

法律はそれぞれ目的や意味を持っており、それと矛盾しない合理的な解釈をしなくてはいけないのです。

(2)合理的な解釈をしよう

法律を知るということは、条文を暗記することだけではありません。大切なのは条文を合理的に解釈していくこと、引いては論理的に考えていくことなのです。そのためには物事を筋道立てて考えていけるような、論理的思考が司法書士試験において必要になってきます。

5. 司法書士の勉強は繰り返しが大切!

法律をほとんど勉強したことが無い人の場合、大抵は民法から始めます。民法は条文が多い法律ですから、学習を進めていくうちに初めの方を忘れてしまうでしょう。とりあえず最後まで目を通し、商法など次の分野に取り組む頃にはほとんど抜け落ちてしまっているかもしれません。

しかし、忘れたことに落ち込む必要はありません。これは司法書士を勉強しているすべての人が体感するものです。もちろん、司法書士試験に合格した人も同じようなことを何度も経験しています。

一度やったくらいでは忘れるのは当たり前ですし、そもそもそんなに簡単に覚えられるのなら苦労は要りません。これは司法書士の勉強にかかわらず全てにつながる話です。

一回忘れてしまっても、何度も何度も繰り返し勉強していくことで記憶は定着します。また、そうして反復的な学習をすることは法律を理解することにも繋がりますし、さらにはあなたを司法書士試験合格へと導いてくれるでしょう。

(1)効率的な勉強法はないのか

とはいえ、限られた時間の中で試験勉強をするのですから、あまり悠長なことも言っていられません。

司法書士の勉強は短時間のうちに覚えることも大切なことです。記憶をより早く定着させるには、自分の忘却を自覚することが必要です。

例えば、一度忘れてしまった箇所に書き込みをするというのは有効な手段でしょう。テキストや六法の余白に重要事項を書き込み、いつでもすぐに確認出来るようにしておくのです。

わからない部分や理解の足りない部分にメモを残しておくことで、思い出すためにかかる時間を短縮していくのです。
過去問や答練の解説を書くのも良いでしょう。教材全体を自分に使いやすいように作り変え、効率の良い復習を可能にすることで忘却を防止することが出来ます。

6. 試験までにできることは他にもあるのか

テキストの読み込みや過去問の復習が一通り終わり、法律をある程度理解してきたら、新たな司法書士試験対策として答練や模試も利用していきましょう。答練や公開模擬試験は司法書士合格に役立つひとつのツールでもあります。ある程度時間に余裕がある方は受けてみるのもいいでしょう。

では、さっそく答練や公開模擬試験について見ていきましょう。

(1)答練とは?

答練は答案練習会のことで、年明けから試験直前にかけて行われます。基本的なレベルから本試験並みの問題まで段階を踏んで開催されており、週に1回程度のペースで受けることが出来ます。

午前または午後の半日スケジュールが基本ですが、他の予定との両立が難しいならば、早朝に受けられる予備校を探すと良いでしょう。受験すると丁寧な解説がもらえる他、順位も確認出来るので自分の実力を知ることが可能です。

とは言え解説書を使っての復習には時間がかかるため、多忙な中で勉強を進めている人や勉強不足の人などは受けっぱなしになってしまうかもしれません。法律についての理解がある、少なくても過去問をやっているくらいの知識が必要です。

初期に受けたいのなら、全部のコースを受験するのではなく自分のレベルに合ったものを選びましょう。書式問題が苦手だという人は、書式だけの答練も選べます。

(2)公開模擬試験とは?

答練の他に、公開模擬試験も予備校によって開催されています。しかし公開模試は予備校が広告塔にしていることもあり、本当の司法書士試験のような問題よりも奇をてらった問題が出る可能性もあります。ですから、模擬試験によって自分の実力がわかるとは一概に言い切れないでしょう。

模擬試験のメリットは、実力の確認よりも受験の雰囲気に慣れられることです。模擬試験は本番と同じスケジュールで行われるため、問題の内容よりも受けること自体に意味があるでしょう。

時間配分のコツを掴んだり、試験の空気を知っておくことは司法書士試験を受験するにあたって不可欠です。
本番に向けて試験に慣れるということを目的として、模擬試験を受けておきましょう。

また、もしも本番直前に模擬試験を受けて出来が悪くても、そこまで気にしないことが大切です。成績が揮わなかったことを気にしてしまうと試験に影響してしまうかもしれませんし、動揺を引き起こすこともあります。最後の模擬試験ならば結果の確認もしなくて良いでしょう。

7. 司法書士試験に合格したら

めでたく試験に合格! しかしこれでおしまいではありません。

司法書士試験に合格すると受験地の法務局、または地方法務局で合格証書が交付されるのですが、それはあくまで「司法書士になれる資格」にすぎません。司法書士という仕事に就くには、日本司法書士会連合会の司法書士名簿に登録しなければいけないのです。

また、それと同時に必要なのが事務所の所在地にある司法書士会への入会です。その際基本的に、経験が全くない人の場合は新人研修会等などの参加が求められるでしょう。その申請が認められれば、晴れて司法書士になったというわけです。

合格者の体験記

ここで、とある司法書士試験合格者Kさんの例を紹介してみようと思います。

会社を辞めたり、休んだりすることの出来ないKさんが選んだ予備校は、日曜日に自宅から通える場所でした。

前の会社の退職金から考えて、予備校通いに費やせる時間は2年ほど。
時間を少しでも無駄には出来ないと改めて実感したKさんは、休日返上で予備校に通い始めます。

予備校で出会った人には、Kさんと同年代の人も沢山いました。

現在の仕事の先行がどうにも不安だという人や、リストラされてその失業保険を学費として通っている人など、話してみるとそれぞれが危機感を抱いていることがわかり、Kさんは親近感を覚えると同時に周囲に刺激されて気合いを入れることが出来たといいます。

しかし、実際に司法書士の勉強が始まるとKさんは自分の無謀さをひしひしと自覚します。想像していたよりもずっと司法書士の勉強は難しく、学生時代に少し齧っていた民法でさえもちっとも理解出来なかったのです。

基礎もわからない状況を打開するため、Kさんは日曜の講義に備えて土曜日も休まず司法書士の勉強をすることを決めました。ただ、それでも間に合わず、平日仕事から帰ってきた後にも家で予習や復習をするようになります。司法書士試験合格までの間、Kさんはほぼ休みの無い日々を過ごしました。

そんな毎日が続き、1年間の通学を終える頃にはとりあえず全科目の基礎をひととおり見ることが出来ましたが、まだまだ先は長く、実際に司法書士試験の過去問を解いてみようとしても全くわからず、放棄せざるを得なかったといいます。これでは絶対に受かるまいと、雰囲気を知るための記念受験すらする気になれないほどでした。

それでも2年目には勉強のコツを掴めるようになり、各科目を関連付けることも出来るようになってきます。

民法と民事訴訟法・不動産登記法、商法と商業登記法のような関係性を見つけ始めたKさんは、問題の論点や思考経路を明確化することを可能にしだしました。

司法書士の勉強を開始してから3年、Kさんはめでたく司法書士試験に合格。途中には何度も諦めかけ、もうやめたいとも思ったことも多々ありましたが、なりふり構わずの3年間は報われたとKさんは語ります。

現在は会社勤めを続けながら司法書士として開業するための準備を始めているというKさんですが、司法書士として独立する際にはサラリーマン時代の経験を活かしていきたいそうです。

8. おわりに

ここまで司法書士試験合格に向けた勉強法や知っておきたいことなど、最後には実際の合格者の声も紹介しました。

司法書士試験は、必要な知識を正確につけ必要な勉強を確実にこなしていけば、その努力は裏切られることがない試験です。司法書士試験の受験生やこれから司法書士試験を目指そうと思っている人は、合格率を気にすることなく、目の前の課題に集中することで合格を勝ち取ってください!

皆さんもぜひ挑戦してみてください。

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