司法書士の試験科目より 〜憲法は思想や学説にも注目

司法書士の試験科目より 〜憲法は思想や学説にも注目

では、司法書士試験の試験科目を一つずつ見ていきましょう。

1 憲法の勉強法

司法書士試験、午前の部の第1問目から第3問目、スタートダッシュになる科目は国家の最高法規でもある憲法です。

戦後に定められて以来ずっと変わっていない日本国憲法は、日本にある法令の中で最も基本になる様々なルールや思想などが決められています。条文自体は補足を含めても103条しかなく、司法書士試験の出題科目の中でも少ない条文数だと言えるでしょう。

しかし、当然、条文が少ないからといって油断して良いわけではなく、むしろ勉強が難しい科目でもあります。根本的な思想を定めている憲法の条文は抽象的で、その解釈を巡る論争は今でも終わっていません。決して「条文や判例の結論を丸暗記すれば良い」という科目ではないのです。

憲法の勉強で大切なのは単に知識を詰め込むことではなく、条文の根底にある考え方や思想を読み取って、自分のものにしていくことなのです。

問題によっては、条文知識や判例要旨の情報だけで判断できるものもあるのですが、そういう単純問題ばかりではないのが司法書士試験です。条文に書かれた思想をどれだけ理解できるかが、問題を解くカギになってきます。

これは憲法に限った話でなく、司法書士試験で出題される他の科目にも言えることです。

2 思想や学説にも注目

様々な学説の対立がある憲法だからこそ、それを利用した出題もされています。
ある学説においてどのような結論が導けるのかを論理的に考えなくてはならない問題や、判例に対する結論がどのような考えのもとに導かれたのかを問う問題が過去にありました。

出題の形式も様々で、単なる正誤問題だけでなく正解の数や組み合わせを問われることも少なくありません。

とはいえ民法や不動産登記法よりは易しい問題が多いため、確実に勉強しておけば3問全て正解できるでしょう。反面、正解率が高い科目なので落としてしまうと結構な痛手になることが予想されます。

簡単だからと高をくくらず、確実に理解するよう心がけましょう。

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