
司法書士事務所を設立した後の営業活動が、都市部と地方で異なるというのは前述の通りです。ただし、都市部でも地方でも共通して行うべきなのが、宣伝です。
ここからは、より効果的な宣伝をするには、どのような工夫が必要なのか見ていきましょう。
1 広告ツールの利用
営業は自分の足でやるのが基本ですが、それ以外の手段も積極的に取り入れていきましょう。
例えばダイレクトメールを使うのも一つの手段です。
ただし、あまり軽率に出しすぎると鬱陶しく思う人や拒絶反応を示す人も多いため、適度な量を心がけるようにします。
事務所開設の際に挨拶文と自己紹介を記したものを、「今後のお付き合い、よろしくお願いします」といった意味合いで出す程度にしておきましょう。
もしも足を運んでくれる顧客がいたときのために、事務所までの地図を入れておくことを忘れずに。
2 インターネットの活用
通信技術の発達に伴って、司法書士の業務にもインターネットが浸透してきました。
新聞や雑誌に広告を打ったりするのに比べて、ネット上のプロモーションは安価かつ手軽でしょう。
個人でもサイトを持てる時代なので、自分の事務所のホームページを作っておいて損はないと思います。
実際に法律に関連するキーワードを検索してみると、様々な司法書士のホームページに行き着くでしょう。
今やほとんどの人がパソコンやスマホを所有し、インターネットに接続するのが当たり前の時代です。
何かわからないことや困ったことがあったら、とりあえずインターネットで調べるという人も少なくないでしょう。
もしも法律関係で困った時に、ネットで検索して司法書士のサイトを見つけ、なおかつその事務所が自分の家から近い場所にあったら依頼してみようか……、と考える顧客がいるかもしれません。
ホームページを持っているだけでも、宣伝効果になる可能性は大いにあります。
ちなみに、サイトの見栄えがよいのに越したことはありません。
少しの知識があれば個人でもホームページを作ることはできますが、良いデザインを求めるのであれば業者に依頼する方が良いでしょう。