司法書士試験の合格率はなぜ低い?合否を分ける決め手とは

司法書士試験の合格率はなぜ低い?合否を分ける決め手とは

司法書士試験の合格率が3~4%程度ということはご存じの方も多いのではないでしょうか。合格率が低い=難易度が高いということになりますが、これから司法書士試験を受験しようと思う方にとって、難易度は気になるところでしょう。

1. 司法書士試験の合格率

司法書士試験は文系の難関資格に位置し、その難易度は司法試験の次位でもあると言われています。

その合格率は3%~4%と、かなり低いものです。合格率だけで比較するならば、難関として有名な司法試験の合格率が20%台ですので、それよりも低い合格率である司法書士試験は、極めて難しい試験のように感じられます。

この数字だけを見て「私には無理だ」とあきらめてしまう方もいるかもしれません。しかし、この数字だけを見て不安や恐れを抱くのは間違いです。なぜならば、司法書士試験は「学習した人を裏切らない試験」でもあるからです。

(1)合格率を下げている「記念受験」

司法書士試験には受験資格がありません。司法書士の実務家になることを目指している人から、趣味の延長でチャレンジする人まで、本当にさまざまな人が受験します。そのため受験者の中には、合格に必要な勉強をほとんどしないまま試験に臨む人も含まれています。そんな「とりあえず受けてみたい」という記念受験層も多く存在しているのが、司法書士試験なのです。

(2)「足切り」が合格率に大きく影響

司法書士試験の筆記試験では、多肢択一式(午前・午後)と記述式(午後)の試験が行われますが、それぞれにおいて基準点による足切りが行われ、どれかひとつでも一定の得点に満たない受験者についてはそこで不合格となります。

もちろん、必要な受験準備を怠らなければ、この多肢択一式問題をクリアできるだけの実力を身につけることは可能です。現実的には、この足切りを突破した人数が本当の意味での受験者ということができます。

▼司法書士試験の基準点(足切り)について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
司法書士試験の難易度は?特殊な試験制度を徹底解説!本当の合格率は3%じゃない⁉

1万5000人ほどの受験者のうち、最終合格者は600人程度しかいません。合格率はわずか4%程度です。しかし、約2000人は多肢択一式問題の足切りを突破しています。2000人から600人の合格者が出ると考えると、まず足切りを突破すれば合格もそれほど遠いものではないということが分かっていただけると思います。

着実に勉強を進め、足切りを突破できるだけの実力をつければ、合格率の低さに怖気づくことなく試験に向き合うことができるでしょう。

2. 合格者の声から考える「合格への道」

司法書士試験の合格者から、下記のような声をいただいています。

司法書士試験は、確かに楽をして合格することができる試験ではありません。
しかし、出題される問題は、主に知識を問うものであるため、しっかりとした受験準備をした場合は、十分対応できるものであるといえます。

基本的知識を元に、その場で考える問題も出題されますが、基本的知識を元に考える対策を講じていれば恐れることはありません。
基本的なテキストに載っていることをしっかり把握しておけば、たいていの問題は解けます。
また、きちんと対策した人が解ける問題を解答していけば、合格点に達するように問題が作られています。

逆に基本的テキストに載っていない知識であれば、不正解となっても合否には影響しません。
ゆえに、試験に出題される範囲の基本的な知識を正確に理解していれば、十分合格点を取ることが可能なのです。

このように考えると司法書士試験は、実に学習した人を裏切らない試験であるといって良さそうです。
そのため、難易度は発表されている数字ほど低くはないのかもしれません。

(司法書士実務家/司法試験合格者:清水健午さん)

記念受験や趣味の延長ではなく、真摯に司法書士の資格取得を目指して対策を立て、学習を積み重ねた人にとっては、その努力が実る試験だと言うことができるでしょう。

3. サマリー

ここまでの内容から「合否の決め手」を考えてみましょう。

中途半端な気持ちではなく、本気で司法書士を目指すこと。そして、多肢択一式問題の基準点をクリアすることが合格への第一歩であり、合否を分ける大きな決め手となると考えられるのではないでしょうか。

試験の膨大な範囲を網羅する学習は決して楽なものではありませんが、司法書士への高い志を持った方であれば、たとえ合格率が低い高難易度の試験といえども、突破は夢ではないのです。

4. まとめ

・司法書士試験の合格率は3~4%だが、隠れた事実がある
・記念受験層の多さが合格率を下げている
・基準点による足切りを突破した人が事実上の受験者と考えられる
・多肢択一式の基準点をクリアした人の最終合格率は約30%
・真摯な学習による努力が実を結ぶ試験である

 

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