財務会計で出題されるポイントはココ!

財務会計で出題されるポイントはココ!

理解が難しい分野だけれど、1度理解してしまえば少ない暗記でサクサク解けるようになる

診断士試験で出題される科目の1つ、財務会計は難易度の変動が激しいこともあり、苦手科目にしてしまう人も少なくありません。
また、計算問題が多いということでアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。

といっても、計算問題が多いということはつまり、理解さえしてしまえば少ない暗記でも問題を解いていけるということにもなります。
「1度の理解」をするだけで、財務会計のすべてをマスター出来るでしょう。

しかし、その理解が難しいのもまた事実です。
財務会計の頻出論点である経営分析・原価計算・意思決定会計・ファイナンスを押さえられれば合格点の60点もすぐそこ、という話も多々ありますが、これらは苦手な人も多い分野なのです。

では、ファイナンスについて少し見ていきましょう。

ファイナンスとは、正式には「コーポレートファイナンス(企業財務)」というもので、企業がどのように資金調達・運用すべきかという分野です。

資金について考えるには、まずその企業自体の価値に目をつけます。

企業価値は、配当金÷株主要求収益率の「株式価値」と、負債利子÷負債利子率の「負債価値」の合計から成りますが、これらは両方とも変動するため時価として考えます。

株主が期待する収益である株主要求収益率は「CAPM」という理論で求められるのですが、ここで使う公式が重要になるのでよく覚えておきましょう。

安全資産収益率を「Rf」、ポートフォリオの収益率を「Rm」、個別証券の変動率を「β」としたとき、株主要求収益率は

Rf+β(Rm-Rf)

で算出します。
Rm-Rfはリスクプレミアム(リスク資産の期待収益率が、同じ投資期間の安全資産の収益率をどれだけ上回るか)を表していて、これにβを掛けることによって市場ポートフォリオの収益率に対する個別証券の変動の程度を知ることが可能です。
市場ポートフォリオよりも変動が激しければβ>1となり、変動が少なければβ<1となります。

株主要求収益率は理論上、株主の期待収益率と同じ値になります。

株式価値と負債価値を分けず、「フリーキャッシュフロー(FCF)」から企業価値を求めることも可能です。
これは企業本来の活動により獲得したキャッシュフローから投資にあてた分を差し引いた余剰資金で、企業が資金の提供者(金融機関や株主など)に自由に分配出来るという意味から「フリー」キャッシュフロー、と呼ばれています。

診断士試験におけるFCFはそのまま営業利益などで与えられることが多いですが、求める方法は意思決定会計で重要になるので押さえておきましょう。

FCF=営業利益×(1-税率)+減価償却費+仕入債務増加額-棚卸資産増加額-売上債権増加額-設備投資額

という式に当てはめます。

次に、FCFはいったん置いておいて、WACCという指標を求めます。
WACCとは、企業が達成すべき投資利回りの基準になる数値で、

WACC=E÷(D+E)×期待収益率+D÷(D+E)×負債利子率×(1-税率)

の式から求められます。
Dは有利子負債額(原則は時価、しかし算出が困難なので簿価で代用することも)、Eは株主資本時価を表しています。

負債のほうにだけ1-税率を掛けるのは、負債による節税効果のためです。

株式とは違い、負債は原本の返済および利子の支払いが必要で、負債利子は費用として損益計算書に計上されます。
例えば、営業利益100万円、支払利子20万円、税率40%とすると税引前純利益は100―20=80となり、当期純利益は80×0.6=48でこれが手取りとなります。

20万円が費用として計上されたことにより、20×40%=8万円の税率効果がはたらいていることに注目しましょう。
負債ではなく自己資本で賄う場合には、この20万円は自己資本からそのまま減額されるため、当期純利益60万円から20万円を配当金として減額し、実質40万円の儲けになります。
つまり、負債を利用した場合のほうが8万円分、節税効果によって実質の儲けが増えているということです。

世間一般では「負債=無いほうがいいもの」というイメージが強いのですが、こういったカラクリが働くこともあるのです(ここについて詳しく考えたい方はこちら)。

そして求めたFCFとWACCを、「FCF÷WACC」の計算式に入れると企業価値を導き出すことが出来ます。

ファイナンスはややこしい分野ですが、覚えることはそれほどありません。
実際、この内容だけでもファイナンス基礎の大部分を占めているといってもよいでしょう。

財務会計においては「1度の理解」が重要ですから、理解先行型の勉強を心がけてみてください。

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