ファイナンス理論をマスターして財務会計で6割取ろう

ファイナンス理論をマスターして財務会計で6割取ろう

複雑に考えず、まずはシンプルな計算式から理解することが大切

財務会計は計算問題が中心のためか、多くの受験生が苦手としている科目です。

しかし、実際にはこの財務会計、基礎をしっかり押さえてしまえば過去問演習だけで60点に到達できる科目です。
効率的な勉強を心がければ、診断士1次試験全科目の内最短で合格点まで届くかもしれません。

今回は、財務会計の中でも最も苦手意識を持たれやすいファイナンス理論について解説していきます。

まず、ファイナンスの目的は簡単に言えば資金を効率的に運用する事にあります。

皆さんの手元に100万円あったとします。
その100万円を1年後に102万円にしたいと考えたらば、利率2%で誰かに貸せば良いことになります。

これがファイナンスにおける本質です。

企業の場合はその資金が株式を中心とした自己資本と負債に分かれている、というだけのことなのです。

さて、企業の価値は一般に株式価値と負債価値の合計になります。
診断士で学ぶファイナンスは基本的に企業が永続することを念頭においていますから、100万円を投資した企業が年2%配当し続けるとすると2%が永遠に続くので、2万円がずっと入ってくることになります。

これは次の式に変形できます。

100万(株式価値)×0.02(必要収益率)=2万円(配当)

2万円÷0.02=100万円(株式価値)

負債でも同じことが言えます。

100万(負債価値)×0.02(利子率)=2万円(利子)

2万円(利子)÷0.02(利子率)=100万円(負債価値)

さらに、企業そのものに焦点を当てて企業価値を算定する時にも使えます。

1000万円(自己資本)×0.02(必要収益率)=20万円

1000万円(負債価値)×0.02(利子率)=20万円

これが配当割引モデルの原理になります。
詳しく解説すると少し複雑な計算式(等比数列)になってしまいますが、突き詰めればそういうことなのです。

さて、理論的には必要収益率は期待収益率と同じ値になります。
一般的なテキストには書き分けられていると思いますが、意味合いは同じです。

皆さんが、100万円の資金を株式A社株100株につぎ込もうとしている投資家だとしましょう。

この時、株式A社株1株の値段は1万円です。
現実的にはこの株式から配当を得るだけではなく、この株式が少しでも値上がりし、売ることによって利益を得たいところですね。

では、1年後にA1株の値段が12000円になっている事を予想してA社株を100株買ったとしましょう。

すると、皆さんの持っていた100万円は1年後には、100万×0.02+12000×100株=122万円になっています。
この時、皆さんは元金の100万円から22万円の利益を生んだことになります。
これが期待収益率です。

期待収益率=D(1年後の配当金)÷V0(現在の株価)+(V1-V0)÷V0

期待収益率も必要収益率も、投資家が見込んだ利益率と言う意味合いでまったく同じなのです。
 

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