企業経営理論はココが出る!~取引コストと不確実性~

企業経営理論はココが出る!~取引コストと不確実性~

5フォースモデルと取引コストを関連付け、環境的要因と主体的要因を意識して考えてみよう

 

中小企業診断士試験の企業経営理論において、受験生が見落としがちなポイントに取引コストと不確実性があります。
 

・取引コストと不確実性

しかし、5フォースモデルを提唱したポーターが現在の主流経済学の下となっている産業構造論の系統である事も鑑みて、5フォースモデルと取引コストを繋げて考える必要がある事(売り手・買い手の脅威)に留意した方が良いでしょう。

その上で、取引コストが高まる要因は、取引自体の環境的要因と主観的要因に分かれます。

環境的要因
:不確実性⇒環境変化に対応して取引を変える必要があり、取引先管理が難しい。
           未来を予測して契約する事も困難です。
       :複雑性⇒他の取引先を探索すること自体が困難。情報の非対称性と関連有。
     :少数性⇒少数の取引先しかいないと、取引先の監視が必要になります。
主体的要因
:限定された合理性⇒一定の範囲で情報探索しかできません。
     :機械主義的行動⇒取引先の利益を鑑みず自己の利益を追求
環境的要因と主体的要因を合わせて考えてみましょう。

例えば、自社は限定された合理性を有し、膨大な情報量を処理できないのに、複雑性が高まると、取引コストは高まります。

取引先の行動が機械主義的行動になった場合、不確実性が高まる。その為、取引コストは高まります。

ここまで理解できれば十分であると思われます。

また、もう一つの取引先コストの捉え方として

①取引先を探すのにかかる費用
②互いに情報交換し、取引を成立させる費用
③合意した取引の結果へのチェックにかかる監視費用
④関係特殊的投資に由来する費用

があります。
こちらも試験に出たら中々受験生が解けない内容です。

特に受験生が迷いやすいのは、関係特殊的投資についてです。
関係特殊的投資とは、当事者にとっては有益な取引であっても、その他の取引では価値がない取引、つまりその資産を売却しにくいという事です。

また、取引コストは垂直的統合と相性の良い理論です。

内部化理論と言う理論があります。
これは、取引コストが高いようであれば、取引をするのではなく取引相手となる様な企業を買収し、内部化してしまおうと言う考え方です。

例えば、海外展開しようと考えた時に現地の取引先を管理するのが難しければ、内部化(垂直統合)してしまおうと言うような例が考えられます。
しかし、この理論の問題点としては内部化するコストを正確に見積もっていない事などが上げられています。
 

 

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