マクロ経済学を基礎から理解する方法

マクロ経済学を基礎から理解する方法

考えなければならないたくさんのことを繋ぎ合わせ、全体像を捉えることが理解へのカギ

中小企業診断士1次試験の経済学・経済政策は多くの受験生が苦手としている科目です。
その中でも受験生が最も苦手意識を持っているのが、マクロ経済学ではないでしょうか。

確かにマクロ経済学はミクロ経済学に比べてやや小難しい印象を与えていますが、実際の試験問題を見てみると、マクロ経済学分野はミクロ経済学分野よりも基礎的な問題が出題される傾向にあるのです。

マクロ経済学で取り扱うのは一国全体の経済活動です。
一国全体の経済活動、という言葉を聞いた際にGDP(国内総生産)とを思い浮かべた方は非常に勘の鋭い方と言えるでしょう。

まず、経済活動とは具体的に何でしょうか。
簡単に言えば、シャーペンを「作って」、それを売って「使って」もらうことになります。

この「使う」と言うのは一般に需要者側の視点であり、「使う」量を総需要と言います。

総需要はミクロ経済学とは異なり、消費だけに留まらず、企業の設備投資や政府支出なども入るのです。
そのため、総需要は

総需要=消費+投資+政府支出

と表すことが出来ます。
この中で、消費だけが国民所得によって決定されると考える分析を「45度分析」といいます。

次に貨幣市場について見ていきましょう。
金さえあれば何でも手に入る、という言葉がありますが、金で何かを手に入れることはすなわち、お金を財と交換していることになります。

では、お金そのものの価値はどうなのでしょうか。

それを決めるのが貨幣市場で、円やドル、ユーロなどの貨幣ごとの価値は貨幣市場によって日々変化しているのです。
貨幣の供給量が増減した場合には経済にどのような影響があるのか、利子率はどうするのかなどを分析対象とする手法を「IS-LM分析」といいます。

また、分析においては総需要曲線、つまり需要側だけでなく、供給側に焦点を当てることも必要です。
作る側の視点に立っているのは総供給曲線ですが、これを考えるにあたっては物事を供給する際に欠かせない「労働」の存在を念頭に置かなくてはなりません。

この労働市場を分析する事によって、総供給曲線が求められ、総需要・総供給分析が可能となるのです。

マクロ経済学の全体像はざっとこのようになっていますが、ミクロ経済学と比べると規模がかなり大きいと言えるでしょう。
規模が大きく、考えなければならない要素が沢山あるために多くの受験生はマクロ経済学を苦手としています。

しかし、その要素は単独で存在しているものではなく、どこかで関連付けることが出来る要素です。

このつながりを全体像の把握によって捉えることで、効率的に経済学・経済政策の勉強が出来る様になります。

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