財務会計のオプション取引に時間がかかるのはなぜ?

財務会計のオプション取引に時間がかかるのはなぜ?

「買って売る」「売って買う」という考え方を念頭に置くことで、損益をすぐに出すことが出来る

中小企業診断士試験における財務会計は苦手意識を持たれやすい科目ですが、中でもファイナンス理論は特に難しいと言われています。

そんなファイナンス理論のうち最後に学ぶのがオプション取引で、これは過去問でかなり頻繁に出題されてきました。
しかし「オプション取引ってわかるっちゃわかるけど、なんか解くのに時間かかっちゃうよねー」という声をよく聞きます。

オプション取引をスムーズに理解するには、どんな考え方が必要なのでしょうか。

コールオプションとプットオプションという言葉があります。
一般的に、コールオプションは「買う権利」でプットオプションは「売る権利」と考えられています。

診断士試験においては、オプションの買い手は最終的に何をするのかをベースにイメージするとやりやすいでしょう。

まずはコールオプション、「買う権利」ですが、買った後に何をするのかが問題になります。
何をするかは当然、「売る」のです。

例を挙げて考えてみましょう。

太郎君は二郎君に、3カ月後に500円でおもちゃA(市場価格400円)を買い取らせてほしいと頼んだとします。
このおもちゃAは期間限定の激レアグッズで、今は沢山売っているけれど3カ月後には欲しい人が増えて、高いお金を払ってでも買いたいと言う人が出てくると太郎君は思ったのです。

しかし、一方的に500円でおもちゃを買わせてほしいと言っても、二郎君からすれば納得いきません。

そこで、太郎君はたまたま持っていた10円をうまい棒代(契約金)として二郎君にあげました。
3カ月後、太郎君が約束通り二郎君から500円でおもちゃAを買い取ったところ、おもちゃAの市場価格は太郎君のもくろみ通り高騰して1000円になっていました。

太郎君は二郎君から買ったおもちゃAを売り払い、トータルで490円の利益を出す事に成功したのです。

太郎君が最後にとったのは、「売る」と言う行動です。
資産を買い取って、売るのです。

コールオプションはこういうことで、正確には「買って売る」と捉えるべきなのでしょう。
プットオプションも同じで、「売って買う」と覚えることによってすぐに損益を出せるようになります。

診断士試験においてオプション取引が論点になった場合には損益を問う問題がよく出題されますが、その際には「買って売る」「売って買う」という考え方を用いることで、損益がすぐ出せるでしょう。
 

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