ファイナンスを制する者が財務会計を制す

ファイナンスを制する者が財務会計を制す

実際の株式売買を行っているとイメージして取り組んでみることで、ファイナンスは面白くなる

中小企業診断士試験で出題される財務会計は、計算問題が多いことにより多くの受験生が苦手としています。

しかし、実際には「1度の理解」さえしてしまえば少ない暗記でほとんどの問題を解くことが出来る科目であるのも事実です。
覚えなくてはならないことも少ないので、1次試験の科目のうち最も勉強しやすいとも考えられるでしょう。

そんな財務会計の中でも最も苦手意識を持たれやすい、ファイナンス理論について解説していきます。

ファイナンスは基本的に、複利の考え方をしています。
では、複利とはどんな計算になるのでしょうか。

ここに、面白い箱があったとします。
その箱にお金を入れて、またお金を取り出そうとすると1%余分にお金が出てくる……例えば、100円入れたら101円取り出せる、そんな不思議な箱です。

では、その箱の中に100万円を入れたとしましょう。
次に取り出すときは101万円です。

その101万円をまた箱に入れると、今度は101万×(1+0.01)=102万100円手に入ります。

そしてまた、102万100円をその箱に入れて……これが複利計算の原理です。

皆さんは、取り出した101万円を全てその箱に入れました。
これを投資の世界に当てはめてみると、100万円投資をしたら101万円になったのでその101万円をまた全額投資して……といった具合になります。

今度は逆の考え方をしてみましょう。
皆さんは今100万円持っていますが、その100万円は1年後に得られる100万円と比べて価値が違ってきます

その100万円を投資する時、判断基準は「その株を買っていくら得できるか」でしょう。
5%得できるのであれば、1年後において今の100万円は105万円、更にその1年後には105万円が110万2千500円になります。

つまり、5%の期待収益率では

今持っている100万円=1年後の105万円=2年後の110万2千500円

と言い換える事が出来るのです。

配当割引モデルで用いられている考え方ですが、これは意思決定会計においても使われる考え方です。
しっかりと理解しておきましょう。

これを債権に応用して考えてみましょう。
現在価格100万円分の債権を持っていて、100万円分の債権の利子率は2%、このの債権を4年間運用するとなると、

4年後の債券価格=100万×1.02×1.02×1.02×1.02

で求める事が出来ます。

しかし、もしこれが半年複利であった場合はどうでしょうか。
半年複利とは簡単に言えば年2回の利子を受け取るということで、その場合の計算は次のようになります。

4年後の債券価格=100万×(1+0.02/2)×(1+0.02/2)×(1+0.02/2)×(1+0.02/2)

株式投資でこの考え方を見てみると、非常に面白く夢があるものになります。
現実には毎日1%の利益を上げる事は難しいのですが、これを仮に達成したとすれば30万円の資金が1カ月後には約40万円になり、半年後には約176万円、1年後には約1111万円になるのです。

実際にこの数字を達成する事は相当困難ではありますが、現実と結び付けてみると面白くなってくるでしょう。
 

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