
診断士試験の2次筆記試験は、4つの事例問題に対してそれぞれ80分間で解答します。
この攻略に当たり、事例問題であることを忘れる、つまり単なる知識の羅列になった答案を作ってはいけません。
事例問題では作問者から提示された設問文、与件文、表やデータを読み解き、それに従って論述的に、かつ其の事例の世界観に従って解答することが求められるため、一般論を並べただけでは高得点は望めないのです。
作問者の要求する解答をその事例の世界観に合わせて見出し、それを作問者の意図に合わせて採点する採点者に届けるスキル、それが合格のカギを握るのです。
2次試験の構成について
2次試験の問題にはまず、与件文という企業の状況が示されている文章が概ね2~3ページ、財務事例の場合は1ページ程度提示されます。
これは企業の沿革や現状、今後の課題などが書かれているもので、問題によっては情報を補完するツールとして別途データが付与されることもあります。
また、何について解答すべきかが書かれている設問分についても、事例Ⅳの場合はさらに図表やデータが追加されることがあります。
与件文、設問文、表や図やデータに基づき、設問文に合った形で本人の論理的な思考やトレンド情報を組み合わせて事例に沿った解答を導き出していくことが求められるのが、2次試験が中小企業診断士試験最大の難関だと言われる所以でしょう。
そのために有効と考えられる攻略法は3つ。
攻略法①:経営戦略フレームワークで考える
経営の上位概念や重要なSWOT分析、成長戦略をとらえ、それを達成するための事業戦略、機能戦略を事例企業に適合する形で考えることで各設問に答えていきましょう。
攻略法②:各事例に合った1次試験の知識をインプットする
組織人事、マーケティング、生産、財務の4つの事例に必要な1次試験の知識を、しっかり押さえておくことが重要です。
1次試験科目の知識を使って解く問題が多く出ていますので、それらの知識を衰えさせず活用していきましょう。
攻略法③:自分なりの型をもっておく
2次試験は難関と言われていますが、ある程度パターン化して解答できるようにしておくと大変有利です。
特に事例Ⅰ~Ⅲについてはパターン化しやすいので、自分なりの解答の型を持っておきましょう。
また、これらの攻略法の前提として、文章を効率よく読み書きする国語力や時間内に文章を書きあげる力が必要になるので、しっかりトレーニングしていきましょう。
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