社労士(社会保険労務士)の勉強法 徹底分析!!

社労士(社会保険労務士)の勉強法 徹底分析!!

 

 

社労士(社会保険労務士)試験の勉強法 徹底分析‼

【目次】

社労士(社会保険労務士)試験に必要な勉強時間

  1. 一般的に社労士(社会保険労務士)試験に必要と言われる勉強時間
  2. 資格スクエア算出 必要勉強時間

 

社労士(社会保険労務士)試験の勉強法

  1. ①勉強の進め方
  2. ②ペースメイク
  3. ③過去問の使い方
  4. ④目標設定
  5. ⑤暗記法

 

社労士(社会保険労務士)試験に向けた勉強スケジュール

  1. 短期集中スケジュール ~半年での社労士試験合格を目指す~
  2. 仕事との両立スケジュール ~働きながらでも1年での社労士試験合格を~

 

終わりに

 

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社労士試験 × ? = 合格

社労士(社会保険労務士)は紛れもなく難関資格の1つです。

実際、その合格率は毎年10%を下回るほどの難しさです。

それにもかかわらず、他の難関資格に比べれば社労士試験を独学で目指す人、そして実際に独学で合格を勝ち取る人は多いように思えます。

それでは、社労士試験を合格するのに必要なこと、すなわち“社労士合格の公式”を成り立たせるための要素は一体何なのでしょうか。

それは、まさしく“正しい勉強法”です。

正しい勉強時間を費やして正しい勉強スケジュールのもと正しい方法で勉強を遂行して社労士という資格をつかみ取ることができるのです。

そこで、今回は、社労士試験の勉強法や勉強時間、勉強スケジュールについてお話ししたいと思います。

 

社労士(社会保険労務士)試験に必要な勉強時間

どんな資格試験にも目安となる勉強時間があります。

どれくらいの勉強時間が求められるかの相場を知ることで、勉強計画も立てやすくなりますし、社労士(社会保険労務士)試験合格という長期的な目標のためにどのような短期目標を掲げるかも決まってきます。

ここでは、社労士試験合格のために必要な勉強時間について考えていきたいと思います。

 

一般的に社労士(社会保険労務士)試験に必要と言われる勉強時間

一般的に社労士(社会保険労務士)試験の勉強に必要とされる勉強時間は1000時間とされています。

中にはこれよりも短い時間で合格される方もいます。

短い人ですとその半分の500時間程度の勉強時間で社労士の合格を勝ち取った人もいれば、比較的長期計画のもと社労士試験合格までに1500時間程度の勉強時間を費やした方もいるようです。

このようにその人の適性や勉強計画によって勉強時間は大きく異なり、一概に「〇〇時間絶対に勉強しなければならない」と断言するのは難しいです。

ただ、平均的にはやはり700~1000時間を要するのが相場のようです。

 

資格スクエア算出 必要勉強時間

ここでは、資格スクエア流の勉強法に基づいて社労士(社会保険労務士)試験合格に必要な勉強時間を算出したいと思います。

資格スクエアには合格を最短で勝ち取るための独自の勉強法である「SQUAREメソッド」というものがあります。

これは、脳科学に基づいた独自の勉強法であり、S=Self-learning、QU=QUestion、A=Advice、RE=REpeatの頭文字をとっています。

この勉強法では、インプット→アウトプットのサイクルを早く回すことを大切にしており、中でもアウトプットの量を重要視しています。

インプットは講義動画の視聴やテキストの精読による内容の理解、アウトプットは問題演習であり、その最適比率は、インプット:アウトプット=1:3としています。

資格スクエアの社労士講座の全講義合計時間は150時間、テキスト(およそ1000ページ)を1周読み終えるのに必要な時間は33時間で少なくとも3周読む必要があるとします(日本人平均読書速度600文字/分、1ページ当たりおよそ40文字×30行=1200文字とする)。

すなわち、インプットに要される時間は249時間、これらのインプットを行った場合必要とされるアウトプットの時間は747時間ということになります。

したがって、資格スクエア流の勉強法に基づいて算出した社労士合格に必要な勉強時間は996時間ということになります。

言わずもがな、この数値はあくまで目安であり、個人の講義視聴速度や読書速度、テキスト精読回数、問題演習にかける時間によって異なってきます。

ここから言えるのは、一般的に社労士合格に必要と言われている勉強時間として、700~1000時間は一定の妥当性があると言えます。

社労士(社会保険労務士)試験に必要な勉強時間

 

“SQUAREメソッド”や資格スクエアの学習法自体についてより詳しく知りたい方は以下のWebページをご参照ください。

   ▼参考Webサイト:
   資格スクエア-『SQUAREメソッドとは』
   資格スクエア-『資格スクエアの学習法』

 

社労士(社会保険労務士)試験の勉強法

上記の説明で、社労士(社会保険労務士)になるために必要とされるおおよその勉強時間について理解していただけたと思います。

目安となる勉強時間がわかったら、次はその勉強時間でどのような勉強法を用いていくかを理解する必要があります。

ここでは、いくつかの観点からどのような勉強法が正しく、どのような勉強法が誤っている可能性が高いのか、について考えてきたいと思います。

①勉強の進め方

まずは全体を理解しその後周回を繰り返す中で理解を深めるべし!!

 

社労士(社会保険労務士)試験の内容では、まずは大きな枠組みを理解し、その後細かい法律知識や数値の部分を詰めていくのが重要になります。

なぜなら、社労士試験科目は非常に多く、その範囲もかなり広いからです(社労士試験制度についてより詳しく知りたい方は 資格スクエア『社労士試験の概要について』 をご参照ください)。

そして、その広範囲を網羅的に万遍なく勉強しなければなりません。

特に、社労士試験では各科目に足切りとなる合格基準点が設定されており、どれか1科目でもその基準点を満たせなければたとえ他の科目でそれを補うだけの高得点を取っていたとしても不合格となってしまいます。

ここで注意すべきなのは、1周目から完璧さを求めて最初から細かく丁寧に進めていってはいけないということです。

1周を丁寧にやると基本的な部分であろうが応用的な部分であろうが細かい数値暗記であろうがすべてを覚えていかなければなりません。

その一方で、最初に全体を理解してその後何周も繰り返す中で少しずつ理解を深めていくと、初めは土台となるような基本的な部分を理解していき周回数を増やしていくうちに応用的な部分や細かい数値暗記の部分を身につけられるようになります。

「たとえ範囲が広くても1周で完璧に覚えていった方が無駄がない」と思う方もいるかもしれませんが、その考え方は社労士試験には向いていません。

その理由は、社労士試験では出題範囲は広いのに各科目で問われる問題数が少ないからです。

以下は社労士試験における試験科目になります。

社労士(社会保険労務士) ①勉強の進め方 試験科目 選択式 択一式

上記の表からもわかるように、各科目1つ以上の法律を扱っているのにもかかわらず、出される問題数は最大でも選択式では1問、択一式では10問と範囲の広さの割にかなり少ないということが分かります。

したがって、何周も繰り返していく中で積み上げ式にまずは基本を押さえて応用的な内容をその基礎を土台に理解していく方が効率的であり、無駄がなくなるのです。

また、記憶のメカニズムの観点から考えても何周も繰り返す方がよいと言えます。

社労士試験は広い法律知識を覚えなければなりません。

人間には、情報を一時的に保持する短期記憶と永続的かつ無限に保持可能な長期記憶の2つの記憶メカニズムがあり、感覚された情報は短期記憶へ移り、その中で情報が何度も復唱される中で長期記憶へ転送され、永続的に貯蔵されます。

法律知識を自分の中に落とし込み定着させるためには何度も復唱される必要があり、それは「一から細かく」ではなく「何周も繰り返す」勉強の進め方によってのみ達成されるのです。

社労士(社会保険労務士) ①勉強の進め方 記憶メカニズム 勉強法

 

②ペースメイク

試験日を見据え、小さい単位の時間でスケジュール管理を徹底すべし!!

 

上記でも述べたように、社労士(社会保険労務士)試験では広大な試験範囲をカバーし膨大な知識や法律用語を理解する必要があります。

地道に努力することは悪いことではないですが、ただ何となく進めていては時間的目処が立ちませんし、満足のいく状態で試験を迎えることができないこともあります。

もし、予備校に通っていたり通信教育を受けていたりする方であればテキストや講義動画に準拠することで自分の勉強のペースを作っていけます。

ただ、そのような方ではない独学者でもペースメイクはできますし、その方法は予備校や通信を利用している方にも有用であり、汎用性があります。

ポイントは、「試験日からの逆算」「細かい単位での時間分け」です。

まずは試験日を見据え、長期的なゴールとして試験までにどういう状態に持っていきたいのかを考えます。

試験日での理想状態と現状を比較すると、自分が社労士試験当日までに何をやらなければならないかが見えてきます。

それが、すなわち、短期的な視点での目標となります。

そして、その短期的目標をたっせいするために何をどの時期にやるかを設定していきます。

ここで、目標を設定していく時間間隔をなるべく小さい単位にすることが重要です。

より細かい時間間隔になればその分目標が具体化されます。

月単位→週単位→日単位→自時間単位→分単位→…のようにより細かい時間間隔になればなるほどその分目標は具体化され自分に身近になります。

経済学では、人間には現在バイアス、すなわち将来を軽視し現在を重視する傾向があると言われています。

したがって、自分に身近で具体的な目標があればそれを重要視し勉強のモチベーションも高まるはずです。

そして、その具体的な目標を立てるために長期的な視点が必要で、その方法が試験日を見据えることなのです。

 

③過去問の使い方

選んだ/選ばなかった根拠を大切にし、派生知識を深めていくべし!!

 

アウトプットとして過去問を利用するときには、選択肢を選んだ理由・選ばなかった理由を考えながら問題を解き進める必要があります。

社労士(社会保険労務士)試験の試験方式は択一式及び選択式です。

すなわち、問題紙面上に全ての選択肢が存在し正しいものを選べればよいです。

それ故、記憶が曖昧でも選択肢を見ることで記憶が“何となく”想起されて“何となく”答えを出すことができてしまうことがあるのです。

もし、それが本番であれば正解につながるので構わないのですが、危険なのはその癖がついてしまうことです。

そのまま選択肢に依存して過去問を解いていくとやがて試験内容の理解よりも問題を解くこと自体に目が向いてしまうのです。

同範囲を扱う問題が出ることはあっても同じ問題出る可能性は限りなく0に近いですから、仮に過去に出題されたその問題が解けたとしても、その内容自体を理解できていなければ意味がありません。

問題演習の目的は、正解を導き出すことではなく、出された問題の範囲・分野の理解を確かめるためにあり、その問題演習の一番のツールが過去に出題され問題作成者が受験者に問うべきだと考えた問題である過去問なのです。

したがって、正しい選択肢がなぜ正しいのか、誤った選択肢がなぜ誤っているのかを説明するところに過去問を使って演習する価値があるのです。

常に「何故?」を問いながら問題を進めていくことは結果的にはその派生知識を理解するのにもつながります。

そのようにして、各分野においてある知識に違う知識が絡み合っていく中でその分野の知識量が増加していき、その分野の理解も深まっていくのです。

 

資格スクエアの社労士講座では、社労士試験(選択式)の攻略法を解説した“選択式過去問攻略講座”や過去問を利用したアウトプット教材として“択一Web問題集”を提供しています。

また、社労士講座全体が過去問に基づいて重要な概念のピックアップを行っているため、過去問を中心とした勉強をすすめる環境が整っていると言えます。

   ▼参照:
   資格スクエア-『社労士 選択式過去問攻略講座』
   資格スクエア-『択一Web問題集』

 

※以下は過去8年分(2010~2017)の社労士(社会保険労務士)試験の過去問になります。
【選択式】
第42回(2010) 社労士選択式過去問

第43回(2011) 社労士選択式過去問

第44回(2012) 社労士選択式過去問

第45回(2013) 社労士選択式過去問

第46回(2014) 社労士選択式過去問

第47回(2015) 社労士選択式過去問

第48回(2016) 社労士選択式過去問

第49回(2017) 社労士選択式過去問

【択一式】
第42回(2010) 社労士択一式過去問

第43回(2011) 社労士択一式過去問

第44回(2012) 社労士択一式過去問

第45回(2013) 社労士択一式過去問

第46回(2014) 社労士択一式過去問

第47回(2015) 社労士択一式過去問

第48回(2016) 社労士択一式過去問

第49回(2017) 社労士択一式過去問

 

④目標設定

周りができる基本問題をしっかり押さえ、満点でなく平均+αを目指すべし!!

 

社労士(社会保険労務士)試験は、合格ラインとなる得点を取れば必ず合格できるというものではなく、難易度や周りの得点との比較で合否が決まるのです。

自己採点が低いと思っても難易度が高く平均点が低ければ合格することもありますし、逆にめちゃくちゃ取れたと思っても比較的簡単で平均点が高ければ落ちてしまうこともあるのです。

そう考えると、「他人との競争だったら満点に近い点数を狙うしかない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは危険です。

むしろ、「7割くらいの平均点+αを取る」くらいの方が望まれます。

その理由は2つあります。

1つ目は、相対評価とはいえ実際合格基準点は毎年7割以下でほぼ同推移しているからです。

下のグラフは、社労士(社会保険労務士)試験の合格基準点の推移をあらわしたものです。

社労士(社会保険労務士)試験の合格基準点の推移

グラフからわかるように、社労士試験は、選択式・択一式ともに年度にかかわらずほぼ一定の推移を示しており、満点に対する割合も最大で70%です。

したがって、7割を目指して実際に取れたとしたら合格可能性はかなり高いですし、さらに+α取れたとしたらほぼ確実に合格と言えるのです。

2つ目は、満点を目指すマインドは完璧主義に陥りやすいからです。

社労士試験は7割取れれば合格できる試験ですから難易度の高い問題に過剰になる必要はないのです。

むしろ、重要なのは周りがみんなしっかり押さえている基本事項を落とさないことです。

満点を目指そうとするとどうしても全ての用語や法律知識を頭に入れようとするあまり何が基本で何が応用的かの線引きが分からなくなります。

さらには、何周も回す速度に悪影響を及ぼします。

結果として、基本的な部分を押さえられなくなったり、何周も回せなくなったりしてしまうのは本末転倒です。

必要最低限ならぬ“合格最低限”を目指して取るべきところを堅実に理解していくことで着実に得点を重ね社労士試験合格に到達できるのです。

特に、全ての科目に足切りが設けられている社労士試験ですから得意科目を満点までの伸ばそうとするよりも、全科目平均点、できれば+αを目指して苦手科目を作らない方が最短で合格できるのです。

 

⑤暗記法

各暗記事項を絡めながら何度も塗り重ねて穴を埋めていくべし!!

 

社労士(社会保険労務士)の試験の特徴は2点あります。

1つ目は、何度も述べているように、広い範囲の中で万遍なく法律知識や用語を覚えなければならない点です。

足切り制度もあるため捨て科目や苦手科目を作ってはならず、かなりの暗記量が要されます。

2つ目は、法律の改正が多い点です。

最近は特に、「少子高齢化」や「働き方改革」など社会保険や労務管理に関する環境の動きが激しくなる中でそれらに対応すべく法律の改正が行われます。

そのような試験内容では、個々の知識を断片的に覚えていては脳の容量をすぐに超えてしまい、結果として記憶として定着しない結果となってしまいます。

そこで重要なのは、「個々の暗記事項をつなげる」ことと「何度も塗り重ねる」ことです。

そもそも、暗記が苦手な人は覚える事項を言葉としてそのまま頭に入れようとしています。

それも、確かに暗記と言えますがそれはその人の記憶力に依存する力技にすぎません。

そうではなく、1つの1つの暗記事項をつなげて覚えるのです。

複数の事項を個別に覚えるよりも絡めて覚えた方が記憶として強固になりますし、何より個々の事項を絡めようとする行為は理解の深化につながるのです。

また、個々の暗記事項をうまくつなげたとしてもそれだけでは十分でありません。

人間は時間に立つにつれ物事を忘れていくものだからです。

社労士(社会保険労務士)試験 勉強法 ⑤暗記法 忘却曲線

社労士(社会保険労務士)試験 勉強法 ⑤暗記法 復習・繰り返しの効果

上の図は忘却曲線、繰り返しの効果をそれぞれ示したグラフです。

これらのグラフからもわかるのは、人間は忘れる生き物であり全ての事項を1回頭に入れただけで記憶として定着させるには無理があること、そして暗記したものを多量にかつ長期的に保持するためには反復が必要であるということです。

断片的に見える暗記事項をつなげて覚えるという記憶の塗り重ねを繰り返し行いながら忘れて抜け落ちてしまっていた部分や知らなかった部分を埋めていくことでより強固で持続的な暗記が身につくのです。

この方法は、カバーする範囲が膨大で内容の改正が多い社労士試験にとっては最適なのです。

 

社労士(社会保険労務士)試験に向けた勉強スケジュール

上記の説明で、社労士(社会保険労務士)試験合格のためにどのような方法で勉強をすすめていけばよいか理解していただけたと思います。

正しい勉強時間のもと正しい方法で勉強をできれば、あとはそれらを正しく順序立てて遂行するのみです。

つまり、どういったスケジュール感で勉強を進めていけばよいかを理解すればいよいよ“社労士合格の公式”が成り立ちます。

ここでは、自分の勉強の進捗状況を確認するためにも高いモチベーションを保持するためにも重要である勉強スケジュールについて考えていきたいと思います。

短期集中スケジュール ~半年での社労士試験合格を目指す~

比較的時間に余裕があり、社労士(社会保険労務士)試験の勉強に多くの時間を割くことのできる方は半年での合格を目指すのが一般的です。

目安としては、1ヶ月あたり167時間、1週間あたり39時間、1日あたり5~6時間です(合格までに1000時間勉強するとした場合)。

期間が短い分やることは多いため、短期間でのある種爆発的な集中力が求められます。

半年での合格を目指す場合には以下のようなスケジュールでの勉強が望まれます。

社労士(社会保険労務士)試験 半年合格 勉強スケジュール

1月~3月
(新年~年度内)
最初の1周で土台作り

勉強の開始時期であり、社労士(社会保険労務士)試験内容に関する知識がほぼない状態を想定しています。

社労士試験でカバーしなければならない法律は多く存在するため、まずは各々の法律がどのようなもので何について定めているのかといった基本的な知識やどのような点がよく問われるのかといった社労士試験に合格するために一度は触れておかなければならない事項を学習します。

この時期に身につけることが土台となり、今後の知識の積み上げや深化につながっていきます。

重要なのは、どれだけ土台を早く作れるかになってきます。

スピードばかりを意識して土台がしっかりとしたものでないのは本末転倒ですが、のちに2周・3周…とやることを考慮して、「早く1周終える」ことは常に頭の隅に置きながら全体像やベースをつかむことに専念します。

テキストや講義では基本事項や重要な法律知識を強調して触れていることが多いため、それに準拠しながら今後につながる確固とした土台をなるべく早く築いていきます。

資格スクエアですと、社労士試験内容全体を1周するのに1講義およそ50分前後の講義を130強分受講する必要があります。

そのため、1日あたり1~2講義を受講しそれに対するアウトプットの機会を十分に設けるペースで勉強していく場合、1月当たりおよそ3~4の法律をカバーしていくことになります。

 

4月~6月
(年度初め~試験1ヶ月前)
2周目以降を回し知識の積み上げ

新年度が始まる4月あたりを境に知識の積み上げをしていきます。

社労士(社会保険労務士)試験の全内容を一通り触れある程度土台ができている状況ですから、1周目より速いペースで2周・3周……と回していきます。

ここでは、知識の積み上げがポイントのため、すでに覚えていて自信がある内容や分野についてはその記憶が消えないようにしつつ知らない事項や苦手な分野に時間をかけるなどして時間の濃淡・優先度をつけていきます。

この段階では、合格する水準に持っていくことを目標としてやっていきます。

合格ラインを見据えることで、足切りを意識して苦手分野への注力するようになったり覚えるべき事項の優先付けがしやすくなったりします。

 

7月~8月
(試験1ヶ月前~試験日)
最終確認

試験1ヶ月前になってきたらいよいよ社労士(社会保険労務士)試験に合格するための最終確認のフェーズに入っていきます。

ここでは、新しい知識を入れることももちろんしますが、どちらかというと“積み上げ”よりは“穴埋め”という感覚で勉強していきます。

すなわち、すでに自分が覚えた事項や理解内容をもう一度整理する中で抜け落ちている点がないか、自分が何度も繰り返し間違えてしまったり覚えられなかったりする点はどこかを確認します。

そのような点こそが本番で得点を落とす可能性が高いポイントになっており、それが合格から自らを遠ざけるようになっている場合がほとんどですから、その芽をこの段階でなるべく摘み取っておきます。

 

 

時間的にはかなり厳しいスケジュールではありますが、半年という短期間で資格を獲得して自らに箔をつけたりキャリアアップ・独立の可能性を高めたりすることができるのは非常においしく費用対効果の高い選択です。

やるからには相当な覚悟が必要で多少の犠牲が伴うこともありますが、やると決めた時の強い思い・高いモチベーションを維持して社労士試験の勉強に励んでいただきたいと思います。

 

仕事との両立スケジュール ~働きながらでも1年での社労士試験合格を~

仕事との両立などでなかなか勉強時間が取れない方は、1年での合格を目指すのが望ましいとされます。

目安としては、1ヶ月あたり83時間、1週間あたり19時間、1日あたり3時間の勉強時間です(合格までに1000時間勉強するとした場合)。

社労士(社会保険労務士)試験は1年に1度しか行われないため、2年以上での計画はかえって中だるみやモチベーションの低下が起こりうるため「仕事と両立しながらでも1年で社労士試験に合格する」という強い気持ちと覚悟が必要となってきます。

1年での合格を目指す場合には以下のようなスケジュールでの勉強が望まれます。

社労士(社会保険労務士)試験 1年合格 勉強スケジュール

9月~1月
(前年度社会保険労務士試験後~年明け)
最初の1周で土台作り

短期集中スケジュールと同様に、この段階は社労士(社会保険労務士)試験の内容に関する知識がほぼない状態で始まります。

したがって、まずは全範囲をなるべく早く1周してしっかりとした土台を築くことを目指します。

ここでは短期集中スケジュールの期間+1ヶ月の4ヶ月間で最初の1周を目指しますが、これに対して「仕事と両立で時間が取れないから短期集中スケジュールとほぼ変わらない期間での土台作りは無謀」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、不可能ではないと言えます。

資格スクエアの社労士講座(入門講座&基礎講座)で考えると、平日1講義・休日2講義の週9講義(=平日1講義×5日+休日2講義×2日)を受講しそれに対するアウトプットの機会を十分に設けるペースで勉強していくことで短期集中スケジュール時の土台づくり期間+1ヶ月で土台を完成させることができます。

繰り返しになりますが、最初のフェーズであるこの期間で一番重要なのはしっかりとした土台をなるべく速く築き上げることです。

うまく時間を使いながら効率よく土台を作り上げていきたいと思います。

 

2月~6月
(土台完成後~試験1・2ヶ月前)
2周目以降を回し知識の積み上げ

社労士(社会保険労務士)試験合格の土台を作るための最初の1周を終え次第、次のフェーズである知識の積み上げに移っていきます。

このフェーズでは築いた土台の上に知識を積み上げていきます。

1周して全体をある程度理解している段階ですから細かい内容や応用的な内容も知識ゼロの状態よりははるかに理解しやすい状況にあります。

ですからより速いペースで周数を増やしていきます。

短期集中スケジュールよりもここに費やす日数は多いですから、各々の進捗状況に合わせて2周・3周、さらには4周・5周…と周数を増やしたりただ闇雲に暗記していた部分の理解の度合いを高めたりしながら知識を積み上げていきます。

イメージとしては、土台の上に新しい知識をつけていく感覚ですが、実際には新しい知識をつけると同時にその土台にある基本概念も強化されるため相乗効果があります。

 

7月~8月
(試験1・2ヶ月前~試験日)
最終確認

試験1・2ヶ月前になる頃には、社労士(社会保険労務士)試験に合格するだけの知識量はついているはずです。

このフェーズでは、最終確認することで身につけた知識を整理していきます。

このフェーズまでくれば“引き出しに入れるモノ”は豊富に存在しています。

そこで、そのモノらをそれぞれにとっての正しい“引き出し”に入れてあげるのです。

それによって、知識の出し入れがスムーズになり設問への反応がよくなります。

特に、社労士試験は択一式・選択式ともに文章や選択肢から情報を多く獲得できますから整理がしっかりされていればいるほど選択肢の吟味がしやすくなります。

また、整理することで穴も見つけることができます。

知識の整理をすることで、抜け落ちてしまっていた知識を再確認し自分の知識の完成度を高めていきます。

ここまでくれば、社労士試験合格はもうすぐそこです。

試験日まで焦ることなく自らの“引き出し”の精度を高めていってほしいと思います。

 

 

仕事と両立しながらの試験勉強は大変ですし、途中で心が折れることもあるかもしれません。

また、短期集中スケジュールと比べると日数的には2倍ありますが、実際に1日に勉強できる時間は長くないですし、決して楽なスケジュールではありません。

しかしながら、社労士試験は1年に1度しか行われませんから「今年ダメでもいいや」というちょっとした気のゆるみが1年単位で影響してきます。

強い目的意識のもと自らをしっかり律して勉強をすすめていってほしいと思います。

 

終わりに

今回は社労士(社会保険労務士)試験の勉強法についてお話ししました。

社労士の試験は、独学での合格を目指す方も多い試験ですがその方法は多種多様であり勉強法いかんでは合否に大きく影響することが分かっていただけたと思います。

社労士試験は、やればやるだけその分自分に返ってくるような勉強量がそのまま反映される試験です。

自分にとって“最適な勉強法”を見出して自分ならではの“社労士合格の公式”を完成させてほしいと思います。

 

 

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