英語が使える社労士にできることは?

英語が使える社労士にできることは?

英語が使える社労士にできることは?
社労士にとって、英語力はどれくらい必要なのでしょうか?

1. 社労士が英語を使わない理由

私は社労士の活動をしていて、英語力が必要になったことはありません。地域にもよるかもしれませんが、社労士として普通に活動をしている限りは、英語を使う場面はほぼ無いと思われます。

理由は以下の2つです。

・社労士が扱う書類はすべて日本語である。
・開業社労士が相手をする顧客は、日本で経営をしている経営者であり、外国人であること自体がまれである。外国人であっても、日本語や日本の事情に精通しているケースがほとんどである。

2. 社労士と英語の接点

あるとすれば外資系企業などが日本に進出した場合の新規適用などのフォローということになります。少数ながら英語力を要する企業を専門とする社労士事務所もあります。

しかし、まだ社労士という業界全体で「英語力をどのように活かせるか」という方法が確立できていない、というのが正直なところでしょう。

ただし、勤務社労士の方が外国人の多い会社にお勤めであれば、主に英語で日本の制度について説明をする機会はあるでしょう。その時に備えて、少なくとも社会保険制度における単語くらいはマスターしておきたいところです。

厚生年金保険、介護保険、雇用保険、すぐに英語に訳せますか?※

また、特に日本語ができない外国人が日本の会社で働いていると、日本人には想定できないストレスに晒されることがあります。

例えば「会議の目的や結論が理解できない」という悩みを聞きます。暗黙の了解を善とする日本文化の中にあっては、そこに説明が無いことに疎外感を感じるようです。ストレスに晒され続ければ、会社を辞めたくなるのはどの国の人でも一緒です。会社の戦力となる社員が退職してしまう前に、外国人ならではのストレスに敏感に気づいてフォローできる体制作りが必要です。

勤務社労士は人事労務のスペシャリストとして、ダイバーシティの観点からその体制作りに全面的に関わっていただきたいです。

3. 成長する国での社労士の役割

もう一つ、社労士と英語というと意外な接点があります。

現在、インドネシアでは経済の急速な発展に合わせて、年金、社会保険、労働環境などで先進的な制度設計のニーズが高まっています。そこで、2016年から試験的に日本の社労士にあたる専門家(アゲンプリサイ)の活動が始まっています。

実は日本社会保険労務士連合会がインドネシアに社会保険労務士制度を紹介するなどの協力を行っています。

このように、これから経済が発展していく国にとって、日本の社労士制度はお手本になっているのです。そのような国で社労士制度を入れる指南役として、世界共通言語である英語を使って活躍する、なんてことも可能性としてはあるのです。

あなたが英語力を身につけ、それを維持していくことで、将来、意外な形で、思ってもみなかった国で役に立っているかもしれません。

※    厚生年金 Pension Insurance 介護保険 Long-term Care Insurance 雇用保険 Employment Insurance
別の単語を使う場合もあります

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