社労士(社会保険労務士)試験の落とし穴である”足切り”対策と取り組み方

社労士(社会保険労務士)試験の落とし穴である”足切り”対策と取り組み方

社労士(社会保険労務士)試験には”足切り”というものが存在します。

”足切り”とは、各科目に課されている合格するための最低点のことです。

1科目でも”足切り”にかかってしまえばどんなに総合得点が高くても合格することはできない、という恐ろしい制度です。

そこで、今回は”足切り”についてお話ししたいと思います。

1. 平成29年社労士(社会保険労務士)試験の合格基準は?

第49回(平成29年度)社会保険労務士試験の合格発表の合格基準及び正答」が発表されています。

➀選択試験

各科目5点8科目で40点満点のうち、総得点24点以上であり、足切りの基準は各科目3点以上(雇用保険法と健康保険法のみ2点以上)

②択一試験

各科目10点7科目で70点満点のうち、総得点45点以上であり、足切り基準は各科目4点以上(厚生年金法のみ3点以上)

( )内の科目は、試験の難易度に配慮して救済処置が施されたため、足切りの点数が下げられました。

2. 足切り対策のためには基準点を取ることが大切!

(1)満遍なく基準点を獲得するためには?

基準点を全科目満遍なく取っていくには、時間との勝負です。

選択式は、一般常識以外はほぼ条文の文言ですから、1冊の問題集と過去問・予想問題をひたすら繰り返せば、比較的高得点が望めます。

問題は、一般常識によく出る総務省が出す白書です。

法改正問題や、その年に話題になった社労士(社会保険労務士)業無関係や年金問題関係の問題も一般常識として出題されることもあります。

法改正と白書、雇用問題・就活・就職率・年金問題・健康保険問題・介護保険・セクハラ問題等々、メディアを騒がせた話題も出題傾向が高いでしょう。

ですから、新聞は絶対に読んでおいた方が良いです。

また、法改正は絶対に出題されます。

択一試験の場合は、参考書と問題集や過去問、模試を何度も繰り返して、出題傾向に慣れていれば、足切りからは多くの場合逃れられます。

平均点以上取れていたら、足切りに合わないのですから。

初めて出題されるような問題や極端に実務に偏った問題が要注意ですが、それはみんなができないと割り切りましょう。

ちなみに救済処置の基準をご紹介しましょう。

▶ 択一試験の救済の基準は、3点以下50%以上かつ2点以下30%以上

▶ 選択試験の救済の基準は、2点以下50%以上かつ1点30%以上

一応、このように決まっていますが、3点以下が70%とか極端に解けない人が多いときは、試験問題作成の有識者達(日本社会保険連合会の社労士試験センターの試験委員)の胸三寸という部分もあるかもしれないそうです。

そこは人間ですから、分かりませんよね。

とにかく、だいたい平均点が足切り基準を下回ったら、救済処置が施されるわけです。

みんなが取れる問題をしっかり解いていれば、足切りにはならないともいえるのです。

それに、過去に足切り救済に該当した問題は、要注意問題として参考書には必ず記載されています。

(2)みんなが正解する問題を取り損なわない方法とは?

重要なのは、みんなが落とさない問題を取り逃さないことです。

つまり、過去問をしっかりやっていれば見逃さないはずです。

予備校や塾、通信教育の問題集や予想問題も、その点を見逃しません。

参考書の欄外に小さく書かれていることも多いので、参考書を隅から隅まで、特に欄外の特記事項は絶対に網羅しておきましょう。

ちなみに、問題集の回答集の解説を読むだけでなく、間違ったところは、参考書の該当する場所(欄外も含む)も合わせて読むことが、足切り対策の一歩です。

このように満遍なく勉強して、不得意科目を無くすことから始めましょう。

真面目に満遍なく勉強して、7割以上回答できれば、社労士(社会保険労務士)試験は合格できるのです。

3. 最後に

足切り処置に脅えないためには、出題率の低い問題に徹底的に取り組まないといけないかもしれません。

でも、そんなことをしていて、みんなが取れる簡単な問題の点数を逃してしまっては元も子もありません。

それよりも、「みんなが取れる問題は確実に取る」これが合格の基本です。

出題率の低い問題が解けないのは、あなただけではなく、みんなが同じなのですから、ひたすら繰り返し満遍なく勉強して、不得意科目を無くすことが、最大の足切り問題対策なのです。

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