社会保険労務士(社労士)の仕事に現れた黒船とは? 〜AI(人工知能)の登場

社会保険労務士(社労士)の仕事に現れた黒船とは? 〜AI(人工知能)の登場
社労士の仕事に現れた黒船とは?

1 黒船の正体

今、皆さんの仕事場に、これまでの仕事のやり方がガラリと変わるような、画期的な技術が登場しているのをご存知でしょうか。

AI(人工知能)です。

例えば、Googleの検索窓に一言文字を打つと、予測されたいろいろな言葉が表示され、選択ができるようになります。このサジェスト機能は、AIを使っています。AIは人間が検索した様々な言葉を学習して、どんどん予測の的中率を高めているのです。
こうやって、AIは我々の生活に確実に浸透してきています。

そして、この技術がビジネスの場で次々と活かされ始めたのです。

AIと親和性が高いのは、計算や統計の分野です。オックスフォード大学では、AIの進歩によって無くなる職業を予測しており、その中には銀行の融資担当者や金融機関のアナリストのような難易度の高い仕事が含まれています。

確かに、これらの仕事が高い計算技術を元に行われている限り、AIの得意分野とのバッティングは避けられないでしょう。これらの仕事に就く方は一般的に給与が高いので、AIに取り替えることによるコストメリットが高い、という側面もあります。

2 AIによる社労士の仕事の変化

では、AIの登場によって、社労士の仕事はどのように変わっていくのでしょうか。

前述のようにAIの得意分野は計算や統計の分野ですので、給与計算等の事務アウトソーシングの仕事はAIに取って替わられるでしょう。人間は誰でも間違いを犯します。仕事の正確さについて、人間はコンピュータには敵いません。
社労士業務でいわゆる「1号・2号」と言われる分野は、やがて縮小していくと思われます。

3 AIにできなくて社労士にできる役割

一方で、AIの登場で全ての人がスムーズに仕事の変化について行けるわけではありません。そこにはルールの変更も伴えば、人の新たなストレスも発生します。社労士は働く環境の変化に合わせて、企業の経営者や労働者をサポートする役割が求められます。

特に働く人の心のサポートは、どんなにAIが発達しても絶対に取って替わられることはありません。人の心の機微は人にしか捉えられません。これは断言しても誰も否定できないのではないでしょうか。

これからの社労士に求められることは、事務仕事の正確さ以上に、AI登場によってもたらされる労働環境の変化に対応できるコンサルティング能力です。その能力を高めるためには、メンタルヘルス、コーチング、マネジメント手法など、学ぶことはたくさんあります。

これから社労士を目指すのであれば、資格取得に必要な勉強だけではなく、これらの分野にもぜひ興味を持って取り組んでいきたいところです。

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