【社労士(社会保険労務士)試験】国民年金法とは

【社労士(社会保険労務士)試験】国民年金法とは

1 国民年金法

国民年金法とは20歳以上の方が必ず加入する公的年金制度の一部であり、言葉自体は非常に身近なものですが、歴史的な変遷傾向が強く、社会情勢と非常に密接に関わるものです。更に労働者のみならず、国民全体を対象者とした法律なので、言葉のなじみに比して、非常に学習範囲も広範囲で試験の難易度も高く、社労士試験のヤマ場の一つといわれています。

公的年金には、国民年金厚生年金及び共済年金がありますが、その中でも国民年金は最も対象者の多いものです。

2 国民年金法の特徴

国民年金制度の特徴として下記が挙げられます。

①国民年金は全国民を対象とする年金制度であり、自営業者、会社員、学生、公務員、主婦などの職業にかかわりません。

②国民年金の理念は「国民の共同連帯」により、全国民同士が支えあうものと法が明記しています。ですから、保険料を負担していない者(免除や、障害などによる事由のある者)についても支えあいの精神に則り、給付が行われています

③国民年金等の公的年金の年金額は、実質的な価値を保つ為に物価や賃金水準の変動に応じて毎年度改定されます。すなわち、国民全てに一様に、平等に施行されるべき制度という理念を非常に強く持った制度なのです。

一般に国民年金というと、定年退職後に貰うものというイメージがありますが、年金には更に幅広い給付内容が定められており、国民年金では、政府を保険者として、老齢、障害または死亡に対して必要な給付を行う、と定められています。

労災とは違い、業務上の事由で死亡したかどうかは問われることはありません。
ですから、老後に貰う年金については正式名称があり、「老齢基礎年金」と呼ばれており、他の事故(事案)に関しても障害基礎年金、遺族基礎年金、死亡一時金などの区分があります。

3 覚えておきたい法改正について

国民年金法は、これまで2回、大変大きな改正を経て現行の制度になりました。
非常に制度の複雑な国民年金法において、生い立ちともいえる根幹的な改正ですので、ここでぜひ覚えていただきたいと思います。

①昭和36年4月1日

国民年金法が全面的に施行される。
それまで公的年金の対象者とならなかった自営業者等が対象になり、平等性が増し、国民全てがいずれかの公的年金制度に該当する国民皆年金が実現する。

②昭和61年4月1日

公的年金制度の大改正が施行される。
国民年金を全国民共通の基礎年金とする制度の導入が行われ、国民年金、厚生・共済年金の関係をたとえて「2階建て年金」への再編が行われ、現在に至る。

社労士試験の出題は当然新法からですが、このように平等に向けた取り組みの中で様々な制度ができあがってきたのだと理解していただけると良いかと思います。

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