社労士(社会保険労務士)の繁忙期はいつ? 年間スケジュールから考える

社労士(社会保険労務士)の繁忙期はいつ? 年間スケジュールから考える

社労士(社会保険労務士)にかぎらず、社会人として仕事をする以上、繁忙期と無縁ではいられません。これは、会社に勤務していようと、独立開業していようと同じでしょう。

毎日ほどほどに忙しくて、ほどほどに息抜きができて、という仕事のペースは、理想的かもしれません。でも、現実には、なかなか難しいものですよね。

でも、繁忙期を事前に知っておくことはできます。繁忙期を知っておけば、広い視野で年間スケジュールを管理することもできるでしょう。

社労士にとって、繁忙期はいつなのか、順にご説明していきます。

社労士(社会保険労務士)の繁忙期

(1)社労士の繁忙期①新年度がスタートする前後

社労士(社会保険労務士)の繁忙期として、筆頭に挙げられるのが、新しい年度がスタートする頃です。とはいえ、社労士でなくても、社会人なら、年度切り替えの時期は忙しくなるものかもしれません。

新年度スタートの前後が忙しくなる理由は、なんといっても、新卒社員の入社です。入社にともない、雇用契約の締結、雇用保険や社会保険の加入手続きなど、何かと業務が発生することになります。

企業に勤務して、総務の業務も担当しているなら、備品の準備もしなくてはいけないでしょう。パソコンの購入から初期設定、名刺やIDカードの作成などが必要です。

(2)社労士の繁忙期②6月から7月にかけて

新年度の繁忙期がひと段落したら、次は、新6月から7月にかけて、繁忙期となります。もしかすると、6月から7月が、1年でもっとも忙しくなる時期かもしれません。6月から7月が、社労士にとって繁忙期となるのは、以下2つの申告があるからです。

◎労働保険の年度更新

新労働保険の年度更新の手続き期間は、毎年6月1日から7月10日までと定められています。この期間内に手続きをしないと、追徴金が課されることもありますので、ご注意ください。

労働保険料は、毎年4月1日から翌年3月31日までの1年度ごとに、算出します。前年度の確定した労働保険料と、新年度の概算した労働保険料を、同時に申告することになっています。

つまり、2018年であれば、6月1日から7月10日までの間に、2017年度の確定保険料と、2018年度の概算保険料を申告します。

◎社会保険の算定基礎届

ここでいう社会保険とは、健康保険、介護保険、厚生年金保険の総称です。社会保険の算定基礎届の届出期間は、基本的に、毎年7月10日までと定められています。

4月から6月までの給与から、社員の標準報酬月額を算定して、届出を行います。6月1日以降に社会保険に加入した社員など、一部例外はあるものの、原則として、7月1日に在籍している社員全員について、届出をしなくてはいけません。

ちなみに、この届出によって標準報酬月額を決定することを「定時決定」と呼びます。

社労士(社会保険労務士)の繁忙期はいつ? 年間スケジュールから考える

(3)社労士の繁忙期③年末から年明けにかけて

給与計算の業務に携わる社労士(社会保険労務士)にとって、年末調整は欠かせない業務でしょう。ですから、年末調整の時期も、繁忙期として避けられません。

年末調整とは、簡単にいえば、1年間の所得税の精算です。労働保険や社会保険とは違い、年末調整は、毎年1月1日から12月31日までが対象期間となります。原則として、12月31日に在籍している全社員について、年末調整はおこなわなくてはいけません。

いわゆる正社員やパートなどの雇用形態に関係なく全員ですので、かなり忙しくなるでしょう。

(4)社労士の繁忙期④賞与支給日の前後

賞与の支給がある会社なら、賞与支給日の前後も、繁忙期になるかもしれません。なぜなら、賞与をもらった途端に退職を申し出る社員が、しばしばいるからです。特に、大企業ではよくあるケースでしょう。

退職となると、社労士(社会保険労務士)には、社会保険の喪失手続きや雇用保険の離職票作成など、さまざまな業務が発生します。退職者の人数次第では、思いがけない繁忙期となってしまうかもしれません。

まとめ

いくら優秀な社労士(社会保険労務士)でも、いくら業務を効率化できても、繁忙期そのものが消えてなくなるわけではないでしょう。ただ、繁忙期がわかっていれば、仕事のスケジュールが立てやすくなります。仕事のスケジュールが立てられなければ、オフのスケジュールも立てられませんよね。より良いワークライフバランスのためにも、繁忙期を把握しておくことは大切です。

繁忙期のせいで、体調を崩した経験を持つ社労士もいるのではないでしょうか。健康のためにも、繁忙期とはうまくつきあっていきたいものです。繁忙期を把握して、上手なスケジュール管理を行いましょう!

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