なくてもOK! だけど、あれば有利な社労士(社会保険労務士)の実務経験

なくてもOK! だけど、あれば有利な社労士(社会保険労務士)の実務経験

社労士(社会保険労務士)試験の受験に際して、実務経験を持っている人もいれば、持っていない人もいることでしょう。

なぜ、社労士の資格取得を目指すのか。

理由はさまざまです。

独立・開業ができる資格を探して、社労士にたどり着いた人もいるかもしれません。

あるいは、社労士が会社の推奨資格で、仕方なく受験するという人もいるかもしれませんね。

いずれにしても、実務経験は、社労士にとって、無視できない要素と言えます。

社労士試験に合格するためにも、そして、社労士試験に合格して社労士になるためにも、です。

1. 実務経験がなくても、社労士(社会保険労務士)試験は受けられる

社労士(社会保険労務士)試験の受験資格は、学歴、実務経験など、13項目が定められています。

と言っても、13項目すべてを満たしている必要はありません。

どれか1項目でも満たしていればOKです。

ですから、社労士試験を受験するのに、実務経験は必須ではありません。

でも、社労士の業務に関連する実務経験があれば、やはり試験に有利ではあるでしょう。

たとえば、健康保険の加入手続きには、資格取得(たいていの場合、入社ですね)から5日以内という、法律で定められた期限があります。

社労士の試験勉強では、こういった手続きの法定期限も暗記しなくてはいけません。

ですが、実務経験を通じて、法定期限をすでに知っているとしたら、どうでしょう。

試験勉強をスタートする前から、すでに試験勉強で身につけるべき知識を持っているのです。

これは、実務経験者だけが持てる『特権』と言えるのではないでしょうか。

実務経験から得た知識は、試験勉強で得る知識と同じように、合格のために役立ってくれるはずです。

2. 社労士(社会保険労務士)試験の合格者から、社労士になる

社労士(社会保険労務士)試験に合格することと、社労士になることはイコールではありません。

社労士になるには、社労士会に登録しなくてはいけないからです。

社労士試験に合格しただけでは、『社労士』を名乗ることはできないのです。

そして、社労士会に登録するには、登録要件を満たしていなくてはいけません。

社労士試験に合格していることは、言うまでもなく、必須要件です。

ですが、それだけでは十分ではありません。

(1)社労士(社会保険労務士)になるには実務経験が必要

ここで、実務経験が問題になります。

社労士(社会保険労務士)会の登録要件として、2年間の実務経験というものが定められているのです。

2年間の実務経験を証明するためには、従事した事務について『従事期間証明書』を提出しなくてはいけません。

単に、2年間の社会人経験の証明をすればいいというものではありませんので、ご注意ください。

とっくに退職した会社に、従事期間証明書の記入を依頼しなくてはいけないケースもあるでしょう。

「1日も早く社労士になりたい!」という人は、速やかに対応してもらえるよう、会社の担当者に頼んでみて下さい。

従事期間証明書の提出が遅れれば、それだけ社労士会に登録できる日も、つまり、社労士になれる日も遅くなってしまいます。

(2)実務経験ゼロでも、社労士(社会保険労務士)になれる

さて、実務経験がない社労士(社会保険労務士)試験の合格者は、どうすれば社労士になれるのか。

その方法が、全国社会保険労務士会連合会が行っている、事務指定講習です。

この事務指定講習を受講し、修了すれば、2年間の実務経験がなくても、社労士会に登録することができます。

実務経験がゼロでも、社労士になれる道はちゃんと用意されていますので、安心して下さい。

事務指定講習には、4か月間の通信指導課程と、4日間の面接指導課程があります。

通信指導なので、会社に勤務しながらでも受講できますね。

事務指定講習は、毎年、年に1回しかおこなわれていません。

実務経験がなく、事務指定講習を利用して、社労士になりたいのなら、年1回のチャンスを逃さないようにしましょう。

3. 資格と実務経験は両輪のようなもの

せっかく取得した資格を、ただ持っているだけというのは、もったいない話です。

いわゆる『資格マニア』ならともかく、やはり、資格は仕事で活かしてこそ価値があるのではないでしょうか。

もし、社労士(社会保険労務士)として、独立・開業を考えているなら、資格だけでは前途多難と言わざるを得ません。

「資格はあるけど、実務経験は全然ありません」という人が、安心して仕事を任せてもらえるでしょうか。

おそらく、答えは「NO」です。

「頼れる社労士」として認められるためには、資格と実務経験を兼ね備えているべきでしょう。

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