社労士(社会保険労務士)試験の落とし穴である足切り問題の救いの神!救済処置について

社労士(社会保険労務士)試験の落とし穴である足切り問題の救いの神!救済処置について

社労士(社会保険労務士)試験の落とし穴である足切り問題の救いの神!救済処置について

【目次】

足切りとは?

救済処置とは?

どんな問題に救済処置があるの?

  1. 変わった問題が出たときも救済される可能性大?
  2. 社労士(社会保険労務士)試験のある問題に対し全員正解の救済処置もある

 

救済措置のために何をすればよい?

最後に

 

社労士(社会保険労務士)試験には、足切りという落とし穴が存在します。

その一方で、足切りにかかって落ちたと思ったら受かるというケースもあります。

それは”救済措置”が施された場合です。

本来不合格なはずの得点が救済措置のおかげで合格したとなれば、まさに神の救いのようなものです。

そこで今回は、救済措置についてお話ししたいと思います。

 

足切りとは?

冒頭でも少し述べたように、救済処置が施されるのは足切りと大きな関係があります

一般的に、選択試験の足切り基準は各科目5問中3問以上正解、択一試験の足切り基準は7問中4問以上正解が必要です。

この合格基準を1科目でも満たしていない科目があれば、他が満点でも不合格なのです。

これが恐るべき足切りです。

つまり、極端な不得意科目があったら合格できないということです。

全ての科目について、満遍なく知識を有するものでないと、社労士(社会保険労務士)として認めないということでもあります。

それはわかりますが、合格点に達しているのに、1科目の足切りのために不合格になるほど悔しいものはないでしょう。

 

救済処置とは?

社労士(社会保険労務士)試験は、全国社労士連合会の社労士試験センターで、社労士を含めた有識者によって作成されています。

時々前例のない難しい問題が出題され、その年の受験生の平均点が例年になく低い科目がある場合があります。

そのような場合、下記の基準に則って、試験問題の作成にも問題があったとして、受験生に救済処置が施されます。

▶ 択一試験の救済の基準は、3点以下50%以上かつ2点以下30%以上

▶ 選択試験の救済の基準は、2点以下50%以上かつ1点30%以上

このように救済処置の基準は決まっていますが、試験政策委員の胸三寸といった部分も全く無いとは言えません。

極端に平均点が低い場合は、2つの基準を満たさなくても救済が行われることもあります。

筆者が受験したときは、健康保険の高額医療法の法改正があって、その計算問題が出題され、その部分に時間がかかって、健康保険法の問題を全問解けない人が多数出て、健康保険の平均点が極端に低くなって、救済処置が施されました。

 

どんな問題に救済処置があるの?

変わった問題が出たときも救済される可能性大?

違う年ですが、某人気ドラマで、離島の診療所の緊急手術で輸血が必要になったものの、離島には医療用の輸血が不足して、島の全島放送で島の住人全員に呼びかけ、島中の人の輸血で患者が助かった、という話がありました。

感動のお話でしたが、これと同じことを現実に行うと、実は健康保険適用外だということをご存知でしょうか?

医療用の輸血は、病原菌や身体に害を及ぼす細菌が含まれていないか、検査して殺菌済です。

ですから、家族でない第三者の血を直接輸血するのは、実はとても危険なのです。

何の病気に感染するか分かりません。

そういうことで、人血の直接輸血は原則禁止です。

でも、某人気ドラマを見ていた多くの人が、この問題にひっかかったと聞きました。

社労士(社会保険労務士)試験の健康保険法の問題で、人血の直接輸血に健康保険が利くという問いに「○」と回答した人が多かったそうです。

今から10年以上前の話です。

この問題のお陰で、その年の試験は健康保険に救済処置が施されたのだそうです。

今となっては、過去問にもあるし、参考書にもしっかり記載されていますので、常識となっているかもしれませんが、それは、この問題が出題されてからのことなのです。

社労士試験の場合は、上位○名合格という成績順ではなく、しっかりと点数を獲得すれば合格できます。

変わった問題が出て、みんなが解けなければ救済されるわけです。

 

社労士(社会保険労務士)試験のある問題に対し全員正解の救済処置もある

救済処置の基準率を2つ満たしていなくても、問題に不備があったり、みんなが解けない難しすぎる問題が出題された場合は、全員正解とされることもあります。

ただし、その問題を実力で解けた人には何の恩恵もありません。

ちょっと不公平かもしれませんが、他のみんなが解けた問題で間違って足切りになった場合でも救済措置が施されさえすればプラスに働きます。

とにもかくにも、過去問をしっかりやって、効率よく真面目に勉強していれば合格できるはずなのです。

 

救済措置のために何をすればよい?

社労士(社会保険労務士)試験に、極端に難解な問題や実務に傾倒しすぎた問題が出た場合は、救済処置が施されることが多いことが分かりましたね。

ちょっと安心した人も多いのではないでしょうか?

でも、「変わった問題」と思うのは個人差があります。

労働・社会諸法令に関する常識、メディアで騒がれた問題等は、社労士試験の過去問に無い問題でも、「変わった問題」とはいえません。

要するに、変わった問題でも、大手予備校の社労士試験直前模試で出題された問題であったり、多くの受験生が解けた問題には、救済処置を施す基準に達しません。

ということは、大手予備校の直前模試は受けておいた方が良いかもしれません。

それだったら、「たくさんの参考書を読まないといけないの?」という疑問が出てくるかもしれませんが、そこはご心配なく!

だいたい、どんな参考書も足並みを揃えています。

図解や項目立て等には、予備校や通信教育等の参考書には、各々独自性が表れているものの、押さえるべき情報量はどの参考書も大差ありません。

通信教育や予備校の参考書や問題集の編集には、作成者がしのぎを削って良いものを作ろうと切磋琢磨しています。

そして、他社の参考書等も研究して、情報不足の無いように、内容の充実を図っています。

ですから、多くの参考書に目を通すのではなく、自分が見やすい参考書と問題集に絞って徹底的に繰り返しましょう。

最後に

社労士(社会保険労務士)試験は、落とす試験ではなく、受からせる試験です。

ですから、社労士試験も平均点が足切り点を下回るようなときは、悪問出題のための受験生へのお詫びとして、救済処置が下るというわけです。

救済処置があった年は、ラッキーなのではなく、そんな難しい問題を解かされた受験生は、時間配分で失敗しやすいので、合格率も低くなります。

つまり、救済処置は、試験委員の作った悪問で、受験者に多くの犠牲者(足切りによる不合格者)が出ないためのものなのです。

だから受験生は、悪問を気にせず、満遍なく勉強に励むことに集中すれば良いのです。

 

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