社会保険労務士(社労士)の求人について考える

社会保険労務士(社労士)の求人について考える

社労士の資格を取った方が、開業ではなく会社に就職しようとした場合、主に2つのパターンがあります。

1 会社の人事・総務関係の部署に応募する

この場合、それなりに求人数はありますが、経験が優先される場合が多いと思われます。

資格と呼ばれるものすべてに通じるところではありますが、資格を持っているだけでは採用に有利になるとは言えません。特に会社の人事総務系の仕事というのは、どこでも同じわけではないので、資格よりも経験豊富な方が応用力も高いだろうという期待感が採用する側にはあります。

もしも社労士として未経験から会社に就職したいのであれば、まず、なぜ社労士になるのか、自分なりにストーリーを考えてみてください。

例えば、労災事故を目の当たりにして手続きの大切さを知ったとか、職場環境を変えるために何をすべきか考えたとか、あなたが社労士になろうと思った動機をきちんと整理することです。身の回りに起こったことでも、ニュースで知ったようなことが動機になっても構いません。要はその話に説得力があるかどうかが肝心です。

動機に説得力があれば、未経験でも社労士としてのストーリーを描けます。そのストーリーが、採用する側でも魅力的なものあれば、それは経験に匹敵する武器になるはずです。

2 社会保険労務士事務所に応募する

社労士事務所を渡り歩くような人は、会社で人事総務を経験した人より少ないはずです。そのため、格を持っていることは採用に有利になると言えるでしょう。

一部の大手を除いて、資格者が社労士事務所で働くのは、いつか独立開業を目指す方が修行を積むためだと考えた方がよさそうです。社労士事務所の場合、社労士業務のノウハウを満遍なく得られるメリットがあります。例えば、助成金の申請業務は、会社の人事・総務ではほとんど行いません。このように、社労士事務所だからこそ経験できる仕事があることが利点というわけです。

一方で、修行の場であるため、給与面はそれほど期待できません。

3 最後に

開業ではなく就職するのであれば、会社でも社労士事務所でも「なぜ社労士」なのか、必ず聞かれることになります。即興で作り上げたストーリーは、必ず見抜かれます。面接する側は、あなただけではなく、たくさんの応募者を見ているからです。

したがって、試験前から社労士を目指す動機を自分の心の中で腑に落ちるまで考え抜いておくことが大事です。

そして、勉強に挫けそうになったときに、その動機を思い返すのです。「なんとなく就職に有利になりそう」では、退屈な勉強に飽きてしまうでしょう。なんとか受かったとしても、前述のように資格そのものは就職の武器にはなりません。はっきり言ってしまえば、資格を勉強する時間が無駄になってしまいます。

資格は活かして初めて役立つものですし、就職は資格を活かすスタートラインです。勉強を始める今から、自分なりの社労士ストーリーを意識してみてください。

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