社労士試験の受験者の読書法とは

社労士試験の受験者の読書法とは
社労士試験の受験者の読書法とは

 

社労士試験の受験者はどのような本をどのように読めば良いでしょうか。

興味ある分野から本を絞る

試験勉強が忙しくて教科書以外の本なんか読んでられないよ、というのが本音の方もいらっしゃるかもしれません。しかし教科書の場合、試験に出そうな内容を網羅しなければならないので、どうしても総花的な記述になります。便利ですが面白くないですよね。教科書の勉強だけでは飽きてしまいます。

 

では、労働法全書のような専門書は必要かと言われると、私はそんなことは無いと思います。試験に合格することが目的であれば、そのエッセンスはだいたい教科書に書いてあるので、全書を読み返すような必要はありません。私が社労士になってからも、全書を繰り返し読むようなことはほとんどありません。簡単な条文程度であればネットでも検索ができますし、社労士に求められるものは条文の詳細な理解ではなく、実態に即したコンサルティングだからです。顧客は「条文でこう書いてあるから」では動きません。

 

まず、自分が社労士業のどんなところに興味があるのか考えてみてください。それは年金や労災といったように科目になっているものでも良いですし、コンサルティング手法やブラック企業対策といった自分のやりたいことを切り口にしても良いと思います。

 

次に、その分野をテーマにした本を数冊選びましょう。1冊でも良いのですが、それだと偏ってしまうので、同じテーマの本を数冊続けて読むことをお薦めします。

複数の本を読むことで、そのテーマで「誰もが普遍的に大事にしていること」が見えてきます。教科書ではわからなかった、要点の強弱がわかるようになるのです。試験勉強という意味では一部分かもしれませんが、その部分の理解が深まれば、そこが得意科目となり、自信をつけることができます。「理解できた」という成功体験が重要です。この体験は次のテーマを理解するための活力になっていくのです。

 

気をつけたいのは、その本が書かれた時期です。本の裏側にはたいてい初稿の年月日が書いてありますので、チェックをする癖をつけることをお薦めします。何を学びたいかにもよりますが、特に時事問題を扱うような本の場合、5年前に出版されたものと今とでは、環境が全然違うなんてこともあります。

5年前の本を読んではいけない、ということではなく、本を読むときに「これは5年前に書かれたものだ」と念頭に入れておくだけで、その本への理解が一段と深まる、ということです。

 

経験を補う

私が社労士を目指す方に読書をお薦めするのは、「勉強に飽きてしまうから」だけではありません。社労士が扱う範囲は幅広く、社労士になってから経験だけですべての業務を身につけることは無理です。その経験も、失敗という痛い代償があるかもしれません。読書はその「経験」を比較的短時間で、痛みもなく補えるからです。

 

個人的には、社労士として独立してから、読書量が格段と増えました。社会の環境も変わりますので、読んでも読んでも追いつかない、というのが実情ですが、それでも読書によって得た「経験」は間違いなく日々の業務に役立っています。

 

特にこれまで読書という習慣が無い方は、少しでも本に触れる機会を増やしてみてください。社労士試験にも今後の仕事や生活にも必ずプラスになると、私は経験から断言できます。

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