社労士(社会保険労務士)資格で、もっと社員に頼られる総務に

社労士(社会保険労務士)資格で、もっと社員に頼られる総務に

会社で働く社労士(社会保険労務士)が、総務で働いている、あるいは総務に配属されるというケースは、よくあります。総務で、社労士として任される仕事となると、給与計算や社会保険がメインでしょう。

とはいえ、給与計算や社会保険というのは、毎日同じような仕事量があるわけではありませんので、社労士としての仕事の他に、総務として諸々の社内業務を担当することになります。

では、総務が担当する、もろもろの社内業務には、どういうものがあるのでしょう。

1 総務は広く会社のサポートをする存在

そもそも、『総務』がどういう仕事かについては、明確な定義があるわけではありません。

総務が担当する社内業務としては、社内備品の管理と購入、来客対応、電話対応、郵便物の受け取りと配布、ファイリングなどがあげられます。実に、バラエティに富んでいますね。総務とは、バックオフィスの、いわゆる『雑務』を引きうける存在と言えるでしょう。

会社によっては、『庶務』という、総務とは別の部署もあるかもしれませんね。幅広いバックオフィス業務を担当しているので、総務に対して『なんでも屋』のイメージを持っている会社員も多いでしょう。

2 社労士(社会保険労務士)が総務にいることの意義

「要するに、総務って会社の雑用係でしょ。社労士(社会保険労務士)の資格があっても意味ないんじゃないの?」と思われるかもしれません。

たしかに、総務の仕事は、営業成績のように、はっきり成果が数値化できるタイプの仕事ではないでしょう。

ですが、たかが総務、されど総務です。

総務を担当する社労士なら、以下のような役割も果たせるでしょう。

(1)社員の相談窓口になる

広く浅く、会社と社員のサポートをする総務には、『なんでも相談窓口』のような役割もあります。会社についてわからないことやトラブルがあれば、社員はまず総務担当者に相談するというケースは、よくあります。

また、パワハラやセクハラについての相談を、総務が担当しているという会社も多いでしょう。職場や労働関係でのトラブルとなると、まさに社労士(社会保険労務士)の出番です。

法律の知識に基づいて、相談に乗ったり、アドバイスをしたり、トラブル解決のために、サポートができるでしょう。

(2)会社に対する抑止力になる

社労士(社会保険労務士)である社員がいること自体が、会社に良い影響を及ぼすかもしれません。

残業代の未払いや不当解雇など、労働にまつわる違法行為は、世の中に多々あります。ブラック企業という言葉も、いまや広く知られています。

社労士は、労働関係の法律知識と資格を持つスペシャリストです。スペシャリストである社労士の存在そのものが、会社の違法行為を防ぐ『抑止力』として機能することも考えられます。正しい法律知識と資格を持った総務がいることは、会社にとって、無視できない事実ではないでしょうか。

(3)職場環境を整える

過労死の問題や働き方改革の推進などで、会社の安全衛生やワークライフバランスに対する取り組みが、ますますクローズアップされています。会社は、職場における労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を整えるよう、配慮しなくてはいけません。

この安全と健康には、身体的なものだけでなく、精神的なものも含まれています。社労士(社会保険労務士)の試験で出題される労働安全衛生法は、安全と健康にまつわる法律です。

総務として、社労士として、会社の職場環境を改善するために、労働安全衛生法の知識は、大いに役立つことでしょう。

3 総務とは、縁の下の力持ち

独立・開業だけが、社労士(社会保険労務士)の資格を活かして、活躍する道ではありません。

会社の総務で働きながら、社労士として活躍することも可能なのです。

総務の仕事には、社労士の資格と直接関係がないものも多くあります。しかし、社労士の資格があるおかげで、社員から一目置かれ、総務としての信頼度が増すということもあるでしょう。

『能ある鷹は爪を隠す』と言いますが、総務として、社労士という爪を隠した鷹になるのも、いいかもしれませんね。

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