社会保険労務士(社労士)の模試を有効活用する方法とは?メンタルを鍛えて本番に打ち勝て!

社会保険労務士(社労士)の模試を有効活用する方法とは?メンタルを鍛えて本番に打ち勝て!

はじめに
社労士試験を受験しようと勉強を始めた人は、4月を過ぎた頃から予備校や塾、通信講座のHPや書店等で、「社労士模試」のチラシを目にすることも多いでしょう。

予備校や塾、通信講座で勉強している人は、1年コースなら模試代金も含まれているのが一般的です。

そして、これらの全国模試は、予備校や塾の生徒でなくても、申し込めば受験することができるのです。

だから、独学で勉強している人にとっては、自分の実力を試す良いチャンスでもあります。

どのくらい解けるか自信が無いでしょうし、費用もかかりますので、公開模試を受けた方が良いのかどうか、迷うところですよね。

そこで、この記事では、社労士模試について解説します。

1 社労士試験対策の過去問と模試の役割の違いとは?

「過去問をじっくり取り組んでいるから大丈夫!」と、もしもあなたが思っているなら、それは少し違うかもしれません。

確かにあなたは、模試を受けなくても十分な実力をつけることができるでしょう。

でも模試は、実力アップのためのもの、というよりは、「本番の試験・試験会場の雰囲気に慣れる」という予行演習的な意味で大きな役割を果たします。

また、模試は予想問題でもあります。

2 社労士試験の模試を受験するメリット

(1)模試はあなたの実力がわかる

①予想問題と思ってしっかり復習しよう

塾や予備校等の講師やスタッフが、威信をかけて試験さながらの予想問題を作成しているのですから、ときには「似たような問題が本試験で出題された」という事もあるのです。

実際に「的中率が高い!」と自信満々に広告で謳っている模試もあるくらいです。

②あなたの実力と弱点がわかる

全国から多くの受験生が集まりますので、大手予備校の大々的な模試を受験すると、現在のあなたの実力が、全国の受験生の中で、どの程度であるかもわかります。

また、模試の個別成績表は、過去問やテキストを取り組むだけではわからなかった、あなたの弱点を指摘し、その弱点克服に取り組むチャンスをくれます。

1つでも弱点があれば、基準点にひっかかって、不合格になってしまうのです。

だから、模試の後に復習をしっかり行って、璧にあなたの実力にすることで、あなたの弱点克服と実力アップ、そして合格への道に繋がるのです。

 (2)模試では本番の試験会場の雰囲気を体験できる

実際に模試を受験してみると、一目瞭然で実感すると思います。

①試験会場の雰囲気に負けないメンタル作りに役立つ

あなたと同じように、社労士試験に合格しようとがんばっている受験生が一同に集まり、本番と同じ試験時間で、本番と同じように模試は行われますので、その緊張感は、自分の家のデスクで勉強している雰囲気と全く雰囲気が違う事が実感できるでしょう。

あなたが、問題に苦戦しているときに、他の受験生がスラスラ解いているかのような鉛筆の音が耳に入るだけで、緊張度が増します。

周囲の人が全員、自分よりも頭が良いようにも見えて、萎縮してしまうこともあるかもしれません。

そのような環境に圧倒されて、本来の実力が全く出せないこともあります。

あなたの実力を発揮するには、その雰囲気に慣れて、いつも通りに落ち着いて問題に取り組むメンタルの強さが、合否を分けることもあります。

模試は、あなたのメンタルを強くするのに役立ちます。

②集中力持続のために敢えて試験会場を出る勇気を持照るようになろう!

また、あなたの家の心地よいデスクと、試験会場は全く異なります。

社労士試験は8月に行われますので、エアコンのきき具合で、寒いと感じる人もいれば、厚いと感じる人もいるかもしれません。

椅子が固くて、例年のように腰が痛くなる人もいます。

それでも、長時間の試験を受けることのできる身体にしておかなければなりません。

そのような場合は、退室可能時間に試験会場の外に出て、腰を回したり、伸びをしたりして、体調を整え、再度試験に臨む勇気も必要です。

退出可能時間には、試験官立ち会いの下、トイレに行けるので、トイレで伸びをしたり腰を回したりすることも可能なのです。

椅子の状態が腰の痛みや体調を左右しますので、こればかりは、実際に試験会場と同じような空間を体験しないと、自分がどうなるのかはわからないのです。

そして、勇気を出して、トイレに行けるのか、時間を空けても集中力が途切れないよう、問題の切りをつけてから建たなければなりませんが、そのタイミングが、上手い具合に退出可能時間であるかどうかが問題です。

そういった時間配分も必要だということを、あなたは実感するでしょう。

このようなメンタル面の訓練は、模試を数回受験して、その雰囲気に慣れるしかないのです。

3 社労士試験の模試を受験するデメリット

(1)1日のスケジュールが試験で潰れてしまう

社労士模試は、本番試験と同じ時間で、同じように行われますので、1日潰れてしまいます。

本番の試験時間は以下の通りです。

模試もほぼ同じ時間帯で行われます。

10時着席ですから、9時半までに試験会場に入らなければなりません。

そして、16時40分まで拘束されます。

それから自宅に帰るのですから、会社に行っているような感じですね。

(2)土日が潰れる

模試は誰でも受験できるよう、通常、土日に行われます。

社労士試験の受験生の多くが、仕事と受験勉強を両立している人々です。

そのような人々にとって、土日は集中して勉強できる貴重な1日なのです。

1日勉強できない、それだけで、勉強を始めたばかりの頃は、今模試を受けても無駄なのではないかと思ってしまうかもしれません。

(3)試験の雰囲気に怖じ気づいて自信を失ってしまう可能性も?

問題がいくら解けなくても、本番の試験会場の雰囲気を体験することは重要です。

もしあなたが緊張しやすいタイプだったとしたら?

メンタル対策には時間がかかります。

高校や大学の受験の時に、あなたが全く緊張しないタイプの人だったとしても、今のあなたがそうだとは限りません。

あなたが学生の頃は、毎日のように塾に通って、試験や全国模試にたくさんチャレンジして、試験会場に慣れていたはずです。

一方、社労士試験を受ける人々は、30代以上がほとんどですから、受験生時代は遙か昔の話です。

人間の慣れは、時間が経つと変わってしまいます。

仕事で緊張しないタイプだとしても、仕事と社労士試験は全く違うのです。

自信の無い環境で、周囲と自分を比べたときと、慣れた仕事で自信満々にプレゼンに臨んだときとは、緊張の仕方が全く違います。

だから、今の自分のメンタルを知るために模試受験はメリットとなるのですが、年齢とともに心も老いていきます。

年齢を重ねた人ほど、若いときとの違いにショックを受けて、あなたの自信を打ち砕いてしまうかもしれません。

そのうちひしがれた状態は、心の年齢が若いほど立ち直る力が強く、年齢を重ねるほど立ち直るのにパワー何倍も必要となります。

もしかしたら、あなたの心の年齢は、いつもと違う自分を受け入れがたく、モチベーションを打ち砕くほど、大きなトラウマになってしまうこともあります。

(4)模試は有料である

模試は、一般的には2~3回程度だといわれています。

6月初旬から7月末までの間に、中間模試、直前公開模試、といった感じで行われるのが一般的です。

メンタルに自信の無い人は、できるだけ多く模試を体験して慣れたほうが良いでしょう。

ただし、回数が多いほど、費用がかかります。

4 社労士試験の模試は受験すべき!

模試は、だいたい6月以降に行われ、中間模試と直前模試に分れます。

中間模試とは、基本的な知識を全科目網羅していることを確認します。

本番試験の2ヶ月前の自分の実力や弱点を知ること、試験の雰囲気を体感すること、試験問題の解答のスピード感を予行演習として行います。

そして直前模試は、7月に1~2回全国公開模試(直前模試)が行われます。

直前模試では弱点が減っているかの確認と、本番直前の実力を認識して、ラストスパートで、最後の実力アップに繋げる目的の試験です。

中間模試と直前模試は、予備校や塾、通信講座で、コースに取り込まれている試験ですが、それらの講座を受講していない人も公開模試は受講できます。

予備校や塾、通信講座の公開模試は、できるだけ多くの受験者を募り、正確なデータを出すことで、受講者の本番までの弱点克服に利用する事を目的としているのです。

受験者の人数集めのために、受講者でない人にも自分の詳細な成績データがわかったり、受講者と同じような解説ゼミがWeb講座として受けることができる模試もあります。

模試には、このようなさまざまなメリットを盛り込み、受講者以外の社労士試験のための勉強をしている人の注目を集めているのです。

過去問のない法改正のある科目については、公開模試は予想問題となるだけでなく、法改正の知識がちゃんと身についているのかを試す良いチャンスともなります。

予備校や塾の講師が威信をかけて作成した模試なので、的中率の高さを謳っている大手予備校の模試は、一応受験して、その詳細データを利用すべきです。

しかし、講師は通常の講師の業務の片手間に試験問題作成に取りかかっているので、その問題が良問で、予想問題として的中率が本当に高いかどうかは、絶対とはいえないのが実情です。

一方、社労士試験の本番の試験作成については、厚生労働省の委託を受けた全国社労士連合会の社労士試験作成委員に選任された有識者や現役社労士が、徹底的に全問良問となるよう問題作成に取り組んでいるので、その完成度に差が出るのは一目瞭然だともいえます。

だから、模試の結果はあくまで参考とし、不正解の問題は、復習することで完全に自分の知識に取り込んでおけばいいのです。

とくに、平均点や正解率の低い問題は、不正解でもさほど気にせず、むしろ正解率が高いのに正解できなかった問題がどの程度あるかが、あなたの合否を握ります。

正解率の低い問題は、悪問だと思っても良いでしょう。

ただし、正解の根拠を復習でしっかりと理解することは必須です。

どうしてかというと、模試実行日は正解率が低くても、もしも本番の社労士試験に、その問題に似通った問題が出題された場合、その模試を受験した人は、その問題が全員解けると思った方が良いからです。

本番でも似たような悪問が出題される可能性だってあるのです。

だから、模試については、その結果に一喜一憂するのではなく、試験の予行練習として多くの問題に触れ、復習によって自分の実力をアップするために受験するのだと思いましょう。

自分のデータで、モチベーションを崩壊させてしまうくらいなら、先述したように模試の受験は、もはやデメリットであるとしかいえません。

だから、模試は予行演習、成績データはあくまで参考に。

完璧な復習をすれば良いのです。

2ヶ月あれば、弱点克服はまだ間に合います。

5 社労士試験の模試を最大限活用する方法とは?

模試は本番の試験の時と同じ時間帯で行われます。

(1)解答を問題用紙に残す方法を工夫する

そして、後から答え合わせができるよう、問題用紙に答えを残さないといけません。

さらに、見直し時間のために、自信のある解答(見直しを飛ばしても良い)と、自信の無い解答(見直し必須)を、焦っている状況でも自分がわかるような、解答の残し方をしなければなりません。

つまり、問題用紙に解答を書き、解答用紙にも解答を書く(マークシートを塗りつぶす等)という、2回解答を書かないといけません。

これは、いつもしない事ですから、初めての時は、焦って解答欄を間違ってしまうこともあるかもしれません。

(2)本番試験だと思って受験する

模試だという安心感を持たないように、本番試験だと思って、真剣に取り組みましょう。

その真剣さの有無によって、あなたの身体が本番に慣れる訓練の効果が違ってきます。

(3)帰ってからすぐに答え合わせをする

試験が終わって、帰り際に解答を配られます。

ですから、帰ってなるべく時間を置かずに答え合わせと復習をしましょう。

答え合わせをして、自分の弱点を知りましょう。

もしも、解答欄の記入ミスをしていた場合は、二度とそのようなことをしないよう、自分なりに工夫をしましょう。

そして、答え合わせが終わったら、初めからもう一度、時間関係無しで、正解した問題は、解答の根拠が正しかったかどうかを確認し、不正解の問題は、正解の根拠を参考書で再確認しましょう。

普段読み慣れた参考書の文章で再確認することが、一度読んだことのある記憶を呼び起こし、その記憶に紐付けされた知識も再確認する事になるのです。

もしも参考書にない解答の根拠だったら、あなたの参考書に書き加えておきましょう。

こうすることで、まぐれ当たりの正解も、次に似たような問題に出会ったときは、自信を持って解答でき、応用力にも繋がります。

(4)一週間後にもう一度解いてみよう

帰ってから1日で全ての問題に対して完璧な復習は無理かもしれませんが、一週間以内には、全問復習し、その次の週の土日で、もう一度、本番の時間で一気に解いてみましょう

復習した後ですから、かなり高得点がとれるのは当たり前です。

当たり前の事は、全国の受験生が全員やっていることですから、本番試験で似たような問題が出たら、あなた以外の人は全員正解できると思いましょう。

だから、皆が正解できる問題は、あなたも正解できるよう準備が必要なのです。

6 サマリー

いかがだったでしょうか?

8月の第4週にある社労士試験本番に向けて、2ヶ月前から始まる公開模試の役割をご理解いただけましたでしょうか。

社労士試験を受験する人の多くが、大手予備校や塾等の公開模試を受験しています。

という事は、多くの受験生が、本番試験の時には、試験会場の雰囲気に慣れ、あるいは雰囲気に慣れるための対策を講じているのです。

そして、多くの受験生が、模試の問題を制覇し、その問題に似たような問題、あるいはその応用問題は正解すると思いましょう。

だったら、皆が解いてことのある問題は、あなたも解いておかないと負けてしまいそうな気がしませんか?

絶対そうだとはいえませんが、解いておいた方が有利であることだけは確かです。

しかも、雰囲気に慣れるということは、普段の実力が発揮できるということでもあります。

そのためにも、本番の予行練習的に模試の受験はお勧めなのです。

でも、もしもあなたが緊張しやすく、直前模試の成績が悪かったときに、もはや自信を喪失してしまって立ち直れないほどメンタルが弱い人だったとしたら、あなたはあなたに合った方法で、雰囲気に慣れる工夫をした方が良いこともあります。

また、模試は、あなたの独学だけでは気付けなかった弱点も教えてくれます。

あなたの実力も教えてくれます。

確かに、大手予備校の模試を受験せずに社労士試験に合格する人もたくさんいます。

模試の役割と、メリットとデメリットを十分に考えて、受験するかどうか、あるいはどのタイプの模試を受験するか、果たしてどうするかは、よく考えてから決定してくださいね。

7 まとめ

  • 社労士試験直前2ヶ月前の6月頃から始まる模試は、受験した方がたくさんのメリットを得られる。しかし、デメリットもある事も理解しよう
  • 大手予備校の受験数の多さ、難関資格に特化した予備校の予想問題の的中率の高さ、社労士試験に特化した塾独自の模試、通信講座の模試、それぞれ特徴が異なる事を知って模試を受験しよう
  • 社労士試験の雰囲気を掴み、直前のあなたの弱点を知り、本番までに対策に取り組める
  • 模試は予想問題にもなるので、法改正がある科目は多くの模試を受験するほど多くの予想問題に触れられる
  • 模試を受験したら、できるだけ早く復習を完璧にしよう
  • 模試のデータと解説は、あなたの弱点対策に役立てよう
  • 模試を利用して、社労士試験の本番までに、合格できる知識と体力を整えよう

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